仕事の幅の拡大により人気を集める理学療法士

仕事の幅の拡大により人気を集める理学療法士

理学療法士国家試験の受験者数が急増

リハビリテーションの専門家として知られる「理学療法士」の人気が止まらない。毎年行われる理学療法士国家試験の受験者数・合格者数は年々増加を続けており、2019年は20年前(1999年)の約5倍の水準にまで達した。この人気の背景にはどのような要因があるのだろうか?

介護予防からAIとの連携まで。広がり続ける仕事の幅。

一般的に理学療法士というと、高齢者の「リハビリテーション」を行う職業というイメージが思い浮かびやすい。しかし、その仕事の範囲は非常に広大だ。豊橋創造大学保健医療学部理学療法学科の金井 章教授はこう話す。

「理学療法士は子供の発達に関わるリハビリテーションから、スポーツなどで怪我をしてしまった中高生のサポート、高齢者の障害予防まで様々な人々を対象に幅広く活動しています。」

超高齢化社会を迎える日本にとって、高齢者の生活の質(QOL)を高めることは、増え続ける医療費を抑えるという点で大きな課題であり、その最前線にいる理学療法士にかかる期待は大きい。
特に、医師、看護師、薬剤師などが各分野で協力する「チーム医療」において、理学療法士は身体機能の回復からリバビリ時の精神的なケアまで「動作の専門家」として指導的な立場にある。

さらに、病院や介護施設といった臨床の現場以外にも理学療法士のフィールドは広がっている。

「理学療法士は筋力の増強法などを研究する研究者としての側面もあるので、その知識を活かして、運動補助器具を開発する医療工学の分野などにも進出しています。今後は、AIの発達によってもたらされる様々なリハビリ技術・器具を効果的に扱うスペシャリストとしての役割も期待されるでしょう」(金井教授)

こういった膨大な社会的な需要が背景にあるため、毎年多くの理学療法士が大量に生まれている現状でも「就職状況は非常に良い」と金井教授は話す。今後も、理学療法士の人気は続きそうだ。

理学療法士を目指す人が学校選びで気をつけること

理学療法士を目指すためには養成課程を設置している大学、もしくは専門学校に進学する必要がある。まず、ここでポイントとなるのは「大学か専門学校どちらを選ぶべきか?」という点だろう。両者とも国家試験合格を目指す点は変わらないが、年数、費用などに差がある。前出の金井教授は言う。

「4年制大学では専門学校と違い、資格取得を第一にしながらも、教養を学んだりサークル活動をしたり様々な経験をする余裕があります。患者さんとの関係を築く上でもこのような経験は生きてくるでしょう。また、大学の教員は臨床経験に加えて『専門分野を持った研究者』でもありますから、資格取得の一歩先にある、より専門的な知識が学べるという点も大きいと思います」

理学療法や教養について広く深く学びたいのであれば大学、短期での資格取得と就職を目指すなら専門学校、といったイメージだ。しかし、大学だけでも理学療法士を養成する学部学科は無数にある。進学先を選ぶために重視すべき点を聞いた。

「各大学が持つ専門性を理解することは大切です。例えば本学では小児リハビリや動作分析など様々な分野での研究が活発に行われています。それぞれの大学が得意とする専門分野は異なっているので、まずは自分の進みたい分野の研究が行われている大学を調べてみるといいでしょう。」(金井教授)

豊橋創造大学では学部間での連携など大学ならでは取り組みも行われていると言う。また「スポーツ理学療法」「基礎研究」「地域リハビリテーション」など、今後、理学療法士の需要がより高まるであろう分野の研究も盛んだ。

理学療法士を目指すにあたって、まずは豊橋創造大学から調べてみることをお勧めする。

豊橋創造大学

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