取材：大学通信 小林聡
森村学園中高等部（横浜市）の美術部が年に1度の展覧会を開催するとのことで、顧問の浅沼藍先生からお誘いを受け、行ってきました。
中等部と高等部合わせて62名の部員が所属する森村学園の美術部は、学園の文化部の中でも比較的人数の多い部活です。今回の展覧会では、高3以外の部員52名と、顧問の先生2名、計54名の作品が展示されました。
一人で複数の作品を出展する生徒もいるので、全部で100点以上になります。中には5点以上の作品を出している生徒もいました。一つの作品に没頭する生徒もいれば、発想が多方面に展開して多くの作品を生み出していく生徒もいるのでしょう。
いずれにしても、絵を描くのが大の苦手な筆者からすると、部員の皆さんの創作意欲には敬意を抱くしかありません。
会場では「作品解説」の紙が配られ、生徒が一つ一つの作品に込めた思いや意図が書かれていました。解説があることで、その作品を見る視点が違ってくるのが不思議です。
しかし、筆者が最も気になった作品の解説はなぜか空欄……見る人に感じ方をゆだねているのか、何かを問いかけているのか、はたまた作者からの挑戦なのかと、深読みしてしまいました。
会場の真ん中には高等部1年生による共同制作が。
テーマは「Spice Up Your Life」。
「あなたの人生にちょっとした刺激を」という意味だそうです。
折り紙で作られたスパイスを来場者が作品の「鍋」の中に入れるという仕掛けも。
展覧会が終了するときには、鍋が多くのスパイスで満たされることでしょう。
この展覧会は3月27日（水）～4月1日（月）の10:00～18:00に開催（最終日は15:00まで）。
会場は「横浜市民ギャラリーあざみ野」。東急田園都市線、横浜市営地下鉄のあざみ野駅から徒歩5分です。
https://artazamino.jp/
