徐々に正常に向かう学校生活の中で
生徒たちが感じていることー横浜翠陵中学・高等学校(前編)

徐々に正常に向かう学校生活の中で<br>生徒たちが感じていることー横浜翠陵中学・高等学校(前編)

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取材・文:雫 純平(大学通信)
構成:小林 聡(大学通信)

コロナ禍での生活も3年目となりました。まだまだ先の見えない状況ではありますが、新しい生活様式を取り入れながらも学校生活が本来の活気を取り戻しつつあるように感じます。

では、昨年、一昨年と比べて学校行事などの課外活動はどの程度再開しているのでしょうか。ユニヴ・プレス編集部では横浜翠陵中学・高等学校庄大介先生へ3年連続となるインタビューを行いました。また、後編では、4月に入学したばかりの中学1年生の生徒たちに半年間の学校生活で感じたことをお聞きしています。

(参考)
2020年 
自然豊かな緑の丘の上でのびのびとした青春を(前編)
自然豊かな緑の丘の上でのびのびとした青春を(後編)

2021年 
コロナ禍だからこそ何ができるかを「考えて挑戦する」(前編)
コロナ禍だからこそ何ができるかを「考えて挑戦する」(後編)

■横浜翠陵らしい課外活動が次々と再開

――本来、課外活動がさかんな横浜翠陵中学・高等学校ですが、今年度はどの程度活動ができているのでしょうか。

ほとんどが中止や延期を余儀なくされた一昨年や、縮小しながら少しずつ実施した昨年と比べ、久しぶりに横浜翠陵らしい様々な課外活動ができています。

年度初めから順番に挙げていきますと、まず入学式翌日のフレッシュマンキャンプ。本来は伊豆の施設に宿泊し学習ガイダンスと仲間づくりのプロジェクトアドベンチャーに取り組むものですが、昨年に引き続き縮小し、校内での学習ガイダンスがメインの実施となりました。

GW明けのトレッキングデーは、中学生は学校を出発して江の島まで、高校生は多摩川上流から川崎の河口までそれぞれ3年間かけて歩き続けるというもので、6年間すべて参加するとちょうど100kmの距離を歩くことになります。大きな達成感を味わえる本校の一大イベントですが、昨年は中止、一昨年は短縮、コロナ禍前の3年前も荒天で中止になった経緯があり、4年ぶりに本来の形で実施できたことを嬉しく思っています。

例年6月に実施していた体育祭は、梅雨の時期と重なることや近年の猛暑を勘案し、今年度は5月に前倒ししています。昨年は短縮、一昨年は中止でしたので、こちらも3年ぶりにほぼ完全版での実施です。ソーシャルディスタンスを意識して種目数を整理しながらではありますが、走り綱引き、大縄跳び、騎馬戦などといった、昨年はできなかった種目も復活して盛り上がりました。体育祭は実行委員会の生徒が主体となって実施しています。3年生にとっても初めての完全版での実施なので手探りの部分が多かったはずですが、苦労しながらも上手にまとめてくれたように感じます。

■生徒のやる気に火をつける校外学習

3年ぶりに戻ってきた行事といえば、6月の芸術鑑賞会もそうです。これはオーケストラや演劇など毎年趣向を変えて実施しているものですが、今年は校内の体育館で実施できるものとして、落語を選択しました。プロの噺家のお話はやはり面白く、生徒たちの笑い声が絶えなかったようです。普段接することのない芸術に触れることで、視野を少しでも広げてもらえればという思いで実施しています。

一方で、残念ながらできなかった行事もあります。7月に中学3年生がニュージーランド、高校2年生がイギリス・カナダに2週間ほど滞在する海外教育研修ですが、こちらは生徒の安全が保障できないということで3年連続の中止となりました。この間もグローバル教育の流れは絶やさないよう、海外の友好校・姉妹校とのつながりを活用したオンライン海外研修や英語レッスンを導入しています。

同じく7月に中学1年生、2年生が参加するサマーイングリッシュキャンプは無事に実施することができました。これは軽井沢の施設に行き、ネイティブ講師とともに2泊3日を過ごしながら英語に親しんでいくという行事です。特に今年の中学2年生は昨年1年間でフレッシュマンキャンプ、サマーイングリッシュキャンプ、そしてスキー合宿であるウインターキャンプの3つのキャンプが中止または縮小になっていますので、初めての宿泊行事を楽しんでもらえて良かったと思っています。

 庄先生には3回目のインタビューでした。
 「コロナ禍においても生徒に多様な体験をしてもらいたいという思いで、 行事の再開に取り組みました」と話してくれました。

――サマーイングリッシュキャンプは昨年、校内で実施したと聞いています。今年は久しぶりに軽井沢で実施できましたが、校外学習の良さを感じることはありますか。

それは強く感じます。何でもそうですが、環境を変えるというのは大切ですね。サマーイングリッシュキャンプの例でいうと、プログラム自体は昨年と変わらないのですが、外に出たことで生徒たちのやる気や向上心に火がついているのをひしひしと感じました。また、学校から軽井沢に向かうバスの時点でネイティブ講師と一緒に移動しますので、到着時には講師たちとの人間関係もできていて生徒たちの緊張もほぐれ、スムーズにプログラムを始められたのも良かった点の1つです。

まだまだ100%元に戻すことは難しい状況の中で、生徒たちからは「外に出たい」「いろいろな体験をしてみたい」という熱意を感じます。安全の確保を大前提としながら、やりたいことをどんどんやって頑張っている生徒たちの姿を見ることは我々教職員にとっても一番の楽しみです。

――横浜翠陵中学・高等学校にはどんな生徒が向いていると思いますか。

本校の特徴は緑豊かなこの環境と、“THINK&CHALLENGE!”考えて挑戦しよう!というモットーです。普段の学校生活から生徒自身が考えて挑戦する場面を多く用意しています。まずはこの学校を知ってもらって、勉強や部活、学校行事など何かを「横浜翠陵で頑張ってみたい!」と思える子であれば、どなたでも大歓迎です。ともに学校生活を楽しみ、時には大変なことも乗り越えながら、大きく成長していきましょう。

徐々に正常に向かう学校生活の中で生徒たちが感じていることー横浜翠陵中学・高等学校(後編)

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