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千葉県松戸市にある聖徳大学は、今年教育学部を新設。新しい女性教育の形を求め、あらゆる改革を行っている。これまでも教員養成分野で輝かしい実績を誇ってきたが、近年は大学全体の実就職率も伸長し、「副専攻」を設け、これからの時代を担う女性の育成にさらなる磨きをかけている。その背景には、どのような取り組みがあるのか。シリーズ「アップデートする聖徳の教育」で、これから5回にわたって紐解いていく。
「新たな価値を創造する力」の育成を目指して
聖徳大学の教育方針は、建学の精神「和」を基本としている。この「和」にもとづく聖徳教育によって、高い品性と深い教養、さらに専門性を兼ね備えた女性の育成を目指し、確かな実績を残してきた。一方で、大学を取り巻く環境は大きく変化し、先を見越した教育改革はすべての大学で喫緊の課題となっている。聖徳大学では、すでに2008年度から「自立するチカラを育む女性総合大学」をスローガンに学生の意識と学びの改革を段階的に行ってきた。改革の牽引者の一人、増井三夫副学長は「聖徳大学の教育改革は令和3年度に第二期を迎えました。キーワードは、『新しい知の創造』です。このキーワードを元に、学生に対して『新たな価値を創造する力』を育成することを目指しています」と語る。その実践として、聖徳大学では、「聖徳夢プロジェクト」に加えて「Field Linkage」「Business Field Linkage」という新たな教育プログラムを相次いで設置した。また、大学全体として、グローバル、ダイバーシティ、サスティナビリティといった共生社会に対応した教育を推進。その一例として教育学部では、「インクルーシブ教育(※)」の実践者育成にも力を入れている。このように、次代を担う人材育成に注力し、多様な教育ニーズに応える体制を整えてきた。
(※)インクルーシブ教育:障害の有無にかかわらず、自分に合った配慮を受けながら、地域の通常学級で学べることを目指す教育理念と実践のこと。
学生のキャリア、夢を支援する教育
【聖徳夢プロジェクト】
聖徳大学では、入学してきた学生に対して、一人ひとりの可能性をさらに広げる教育プログラムを用意している。その取り組みが「聖徳夢プロジェクト」だ。同プロジェクトは、1、2年次の「夢プロジェクト」と3、4年次の「夢実現プロジェクト」から構成される。「夢プロジェクト」では、アカデミックライティングやロジカルシンキングといった、主に大学で学ぶための基礎的な力を習得する。「夢実現プロジェクト」では、就職活動やその後の社会生活までを見据えたキャリア力を習得する。この取り組みが全学でスタートしたのは2013年で、取り組み以降、聖徳大学の実就職率は大きく上昇した。増井副学長は「聖徳夢プロジェクトと、クラス担任制や本学キャリア支援課の全員面談といった、本学のきめ細かいサポートとが相乗効果となり、高い就職実績につながっています」と語る。
学部・学科を超えて同じテーマに挑む
【Field Linkage】
これからの社会では、あらゆる場面において、自分の専門性にとらわれず、異なる専門性を持った人同士で協働する力が求められる。看護師や管理栄養士など複数の医療専門職が連携し、チーム治療にあたる医療現場がその典型だ。聖徳大学では、こうした社会の要請に応えるべく、「Field Linkage」というプログラムを展開。このプログラムでは、異なる学科の学生同士が同じ課題に取り組むことで、それぞれの視点を理解し、他者の考えを認めながら協働する力を育成する。増井副学長はこう語る。「どの分野であれ、現場とは様々な専門性が絡み合っているものです。各学科の専門的な学びだけでは対応できません。専門性を超えた対応力をどのように育成するか。その思いからこのプログラムをスタートさせました」。
専門性を超えた学びは、学外にも広がっている。地元・松戸市の特産品を使用したレシピ開発では、学生が大学を飛び出して、農家や観光協会の人と連携する課題解決型の授業を行っている。
ビジネスの最前線をリアルに学ぶ「副専攻」が始動
【Business Field Linkage】
聖徳大学は、学部・学科で身につける高度な専門性に加えて、経営やリーダーシップを実践的に学ぶ「Business Field Linkage」を昨年秋に始動させた。ここでは、企業とのコラボレーションによる実践的な授業が用意されている。例えば、国内最大手の化粧品メーカーの営業担当者を講師に迎え、化粧品業界の課題を事例に、学生が課題解決に取り組む授業。地元銀行のお客様サービス部長に、自身のキャリアと女性管理職として活躍する上での心構えについて話を聞く授業などがある。学生がビジネスの最前線で活躍する人に触れることで、どのような分野に進んでも、新しい価値を創造し提案できる人材になることを動機づけるプログラムだ。増井副学長はこう語る。「このプログラムには教員志望の学生も数多く履修しています。企業人の考え方を学び、教育分野以外にも目を向けることは、将来教員の道に進む学生にとっても大きなメリットです」。
共生社会に対応した教育の推進
【実践例:インクルーシブ教育】
聖徳大学では大学全体として、グローバル、ダイバーシティ、サスティナビリティを起点とした教育を推進していく方針だ。その実践例として、教育学部教育学科特別支援教育コースでは、障がいの有無にかかわらず、子どもたちが共に学ぶ、「インクルーシブ教育」の担い手を育てるカリキュラムを整備した。増井副学長はこう語る。「教育も共生社会への裾野を広げていく時期を迎えています。聖徳大学においても、多様な子どもたちに向き合える人材を育てていきたいのです。インクルーシブ教育を学んだことで、教育分野に新たな可能性を創出できる人が、聖徳大学から数多く誕生することを期待しています」。
ここまで紹介してきた、聖徳大学の取り組みは、増井副学長が冒頭で語った「新たな価値を生み出せる人材の育成」を体現している。さらに、「女性の自立するチカラを育む」という聖徳大学のスローガンにもつながっている。シリーズの残り4回では、それぞれの取り組みに焦点を当てて、さらなる深掘りを進めたい。
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