高い専門性と豊かな人間性を備え、現場実践力を養う「教育学科」-聖徳大学

高い専門性と豊かな人間性を備え、現場実践力を養う「教育学科」-聖徳大学

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2022年4月に児童学部を教育学部に改組し、新たなステージへと踏み出す聖徳大学の魅力に迫るシリーズ「聖徳大学発 教育学の未来」。今回注目するのは、教育学科。英語の教科化やICTの導入、来年度から教科担任制が実施されるなど、小学校の教育現場は急速に変化している。また、多様性を尊重し、個性を伸ばす教育への期待はこれまで以上に高い。これらの社会情勢に対応し、学校はもとより社会のさまざまなシーンで活躍できる人材を育成する取り組みについて、小学校教員養成コースの河村久教授に話を聞いた。

―教育学科の学びの特徴を教えてください。

私たちは教育のことを、「未来をつくる人を育てる仕事」と位置づけています。すなわち、1人ひとりの子どもが個性を発揮し、誰もが自己実現できる力を育めるよう、支援する仕事なのです。ここでは、高い専門性はもちろんのこと、豊かな人間性が不可欠です。そこで教育学科では、本学の建学の理念に基づく多様性に対する共感、共生、コミュニケーション能力を育成する人間教育を基盤にし、そのうえで専門分野の知識・技術と、学校をはじめとしたさまざまな教育現場で専門性を発揮できる現場実践力を養う学びを展開します。

具体的な特徴としては、「教育学やスポーツ科学の理論と現場での実践を結びつけた現場実践力を磨く」「社会の視点と学校現場の視点を併せ持って問題解決ができる力を育てる」「多様な子どもたちを誰一人取り残さない、個別最適化された学びを担える人材を育てる」という3点が挙げられます。各コースでのカリキュラムは、この3項目に沿って組み立てられています。

―コース制を敷く理由は何でしょうか? また、それぞれのコースの特色をお教えください。

教育学科での学びは小学校や特別支援学校等の先生を目指すことにつながっていますが、ほかにも、障害者の支援施設や民間のスポーツ施設、教育産業など、多様な進路にもつながっています。それらに対応し、社会のさまざまな場面で本学での学びを活かしてほしいという考えから、「小学校教員養成コース」「特別支援教育コース」「スポーツ教育コース」という3つのコースを設けました。

小学校教員養成コースは、小学校での学習内容にとどまらず、中学・高校までの学びの連続性・系統性を重視していることが特色です。そこで、専門とする教科を深く学ぶ「教科専修」という科目での学びと、ゼミにおける教科の学びという“二重構造”を設けました。教科の学びを発展させ、さらに、他学科履修により中学校、高等学校の免許取得に挑戦することができます。

特別支援教育コースでは、特別支援学校や小学校の特別支援学級の先生だけでなく、通常のクラスの中で特別支援教育の専門性を発揮できる先生の育成を目指します。インクルーシブ教育(※)の担い手を育成することも、このコースの目標です。

スポーツ教育コースは、スポーツや指導の理論はもちろんのこと、客員教授に元スピードスケート日本代表の岡崎朋美さんを招いて特別講義を行うなど、高い専門性と広い視野を身につけることができます。

※インクルーシブ教育:障害の有無に関わらず、自分に合った配慮を受けながら、地域の通常学級で学べることを目指す教育理念と実践のこと。

―就職後、即戦力として活躍できるための取り組みをお教えください。

市や県との連携により、長期間のインターンシップを行っています。学生は、教育現場で子どもたちと接し、自分自身の指導や関わりによる子どもの変容を見ることで成長していきます。ただ、変容は短期間では起こりません。また、学生が自身の行動を振り返り、改善し、再び行動するというサイクルを回すのにも時間がかかります。そこで本学独自の、半年から1年にわたるインターンシップを行っているのです。この期間中に成功体験はもちろんのこと、失敗やそれを修正する体験を積み重ねることで、自信を持って社会人になることができるのです。

―小学校での英語教育が必修となりました。教員の英語力と英語の指導力を高めるための取り組みについて教えてください。

模擬授業を行って英語指導の体験を重ねるほか、英語ゼミではテレビ会議システムを用いて海外との交流などを行っています。コロナ禍以前はイギリスで海外研修を行ない、現地の小学校を訪問していました。現在、この取り組みはオンラインで行っています。また、英検の取得を目指す「応援プロジェクト」もあります。もちろん、専修科目のなかには英語教育の科目もあります。これらの学びにより、小学校高学年でスタートした教科としての英語教育をリードできる人材を育成します。

―教育現場でのICTの導入も急速に進んでいます。この流れに対応する教員養成の取り組みを教えてください。

2021年度入学生から、タブレットとしてもノートパソコンとしても使うことができる「2in1パソコン」を全員が持つこととし、大学での学びに活用するようになりました。2年次からは、教員として子どもたちに指導する力を養う学びに取り組みます。基礎から応用まで系統的に学ぶことで、小学校の授業でICTを活用できる力を養います。

―2022年度から公立小学校の高学年で教科担任制が実施されます。これにより、どのような力が求められることになるでしょうか。

中学校、高校までを見据えたうえで、小学校の教科を指導する力です。これはまさに、小学校教員養成コースで重視している学びです。もうひとつ重要になるのは、学年間や教科間をまたいだ連携です。教科担任制になると、複数の教員でクラスを見ることになります。教員間での指導に一貫性がないと、子どもたちが戸惑ってしまうことも考えられます。そのため、これまで以上に教員には、協調性やコミュニケーション能力が求められるようになるでしょう。

―現代の教員に「適性」があるならば、教えてください。

科学的な目と熱い心です。前者は、子どもや周辺の物事を冷静に見つめる姿勢のことです。後者は、子どもたちに寄り添う心です。相反するともいえるこれら2つの適性が、かつてなく重要になっているように思います。もちろん、子どもが好きという気持ちが必要なことは言うまでもありません。

教員については、子どもたちを集団として掌握し、リーダーシップを発揮できることが大切です。さらに特別支援教員については、1人ひとりの子どものニーズをとらえ、個性を伸ばしていこうという資質に期待が集まっています。

―高校の先生方や高校生へメッセージをお願いします。

教員は確かに、責任の重い仕事です。同時に、子どもの成長や変化を実感できる、やりがいに満ちた仕事です。未来の社会を担う人たちを育てるのですから、極めて未来志向の仕事だとも言えます。このような素晴らしい職業に対して、和の精神からアプローチし、高い専門性や現場実践力を養っていくのが本学科です。卒業するころには、教育現場はもちろんのこと、社会のさまざまな場面で活躍できる力を身に付けることができます。本学科では、みなさんの「好き」や「得意」を活かせる3つのコースを設けています。ぜひ、夢や未来に向かってチャレンジしてください。私たちが全力でサポートします。

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