【岐阜聖徳学園大学】実力主義で〝獲り〟に行く「全員選考対象」の奨学金制度

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28_%e5%b2%90%e9%98%9c_%e6%95%99%e8%82%b2貸与型や給付型など様々なタイプの奨学金制度があるなかで、岐阜聖徳学園大学では入試時の成績で学費を全額あるいは一部免除する “スカラシップ”という制度を設けている。理由書や申請書も必要とせず、出願者全員が選考対象となるそのユニークな奨学金の詳細とは?


【メディアが報じる奨学金の光と影】

ここ数年、奨学金の返済についてメディアで報じられることが多くなった。日本の奨学金制度は貸与を採用する団体が多く、卒業後は低利子あるいは無利子での返済が義務付けられる。(とはいえ条件を満たせば半額あるいは全額が免除になるケースもある)奨学金のお陰で進学の夢は叶えられたものの、景気の影響で一部の学生が卒業後に就職できなかったり、あるいはやむなく派遣社員など非正規雇用での採用となり返済が厳しくなる……など、ややもすると 〝卒業時に◯百万円のローンを背負う〞 といったネガティブな側面がクローズアップされがちだった。とは言え、貸与型奨学金は学生の生活支援としていまも非常に重要な役割を担っている。
しかし、親の収入や本人の成績などの条件をクリアすれば返済を伴わない給付、あるいは授業料免除などの奨学金システムを持つ事業団体や大学も実は多い。大学院の進学や海外留学、あるいは家業を継ぐ、はたまた近年では起業を目指す学生も増加するなど、卒業後の進路は「就職」以外にも多くの可能性と選択肢がある。そのため、近年では後者の奨学金制度に力を入れる大学も増えてきている。なかでも岐阜聖徳学園大学の「スカラシップ制度」は、全国でも非常にユニークな自動エントリーシステムを採用して注目を集めている。

【申請や手続きは一切不要!出願と同時に自動エントリー】

岐阜聖徳学園大学では、スポーツや文化活動などの課外活動で優れた成績を残した学生、あるいは災害で被災した学生など、その対象を様々にした独自の奨学金制度が設けられている。その中の一つ、「スカラシップ」という制度は教育学部・外国語学部・経済情報学部・看護学部を一般入試(B日程)で受験した学生のうち、成績上位者の学費(授業料+施設費+教育充実費の合計)の全額、あるいは授業料の全額/半額を免除とするシステムである。この制度でユニークなのは、システム適用のための理由書の提出や事務的な申請等をする必要がなく、出願した 〝全受験生〞 を対象としていることだ。すなわち、出願すると同時に、全受験生が平等に自動エントリーされているということを意味する。
合格者のなかでスカラシップ制度が適用となった受験生は入学手続き時の費用から免除され、学費あるいは授業料の全額・半額免除が最長4年間継続される。免除規定は学部によって異なるが、一例を挙げると卒業後の教員就職率が高く、教員志望の学生から人気の高い教育学部の場合、スカラシップが適用されれば授業料・施設費・教育充実費を含む年間の学費106万円が4年間免除となり、在学中の免除額の合計は424万円にのぼる。貸与型や給付型と異なり、免除型は家計に対する学費負担が直接的に軽減されるため、その予算をパソコンなどツールの購入や資格取得や留学など〝学びの投資〞に回して更なる成長を促進することもできる。

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【優秀な学生を鶏口牛後で。推薦合格者の挑戦も】

さらに同学のスカラシップ制度には、もう一つユニークな特徴がある。それは推薦入試の合格者を除外することなく、改めて一般入試を受験してスカラシップのチャレンジを認めていることだ。熱意ある学生にはどんどん挑戦の場を与え、その成果に応えていくという同学のスタンスは、もちろん進学先の多い中京圏で優秀な学生を確保していく成長戦略の一環でもある。
それと同時に、その学生の意識の高さや学びの深さが、他学生にも良い影響を及ぼし、結果として組織全体に還元されることを見越しているのだろう。事実、岐阜聖徳学園大学では外国語学部、経済情報学部でも名古屋を含めた中京圏の大学の中で非常に高い就職率を誇り、人気度や偏差値データでは近年高い伸び率を見せているほか、上位大を狙える成績の学生が、あえてスカラシップを狙って同学を受験するケースもあるそうだ。
もちろんこうした 〝免除型〞の奨学金には受給資格を維持するための努力も求められる。同学では毎年審査を行い、成績が基準に満たない場合は資格を失う場合もある。しかしそれゆえに高いモチベーションで勉学に取り組む充実した4年間が学生を磨き、人生の可能性を広げて
いくのだ。