学校見学にVRは今や必須、新しい学校選びのツールとしてぜひ一度体験を。国際高等専門学校に見るポストコロナ時代の新たなキャンパスツアーとは?

学校見学にVRは今や必須、新しい学校選びのツールとしてぜひ一度体験を。国際高等専門学校に見るポストコロナ時代の新たなキャンパスツアーとは?

<PR>

ポストコロナも学校選びの必須アイテム、学校体験WEBコンテンツ

校舎内をウオークスルー、解説や動画などの埋め込みコンテンツもあり、
「平面図アイコン」や「フロアアイコン」をクリックすると行きたい場所に直接行けるほか、
「ものさしアイコン」をクリックすると、リアル空間での長さも正確に測定可能。

志望校選びに欠かせないのが学校見学会。学校の先生も「一度は志望校を直接見なさい」と参加を生徒に勧めるだけでなく、保護者も子どもを入学させたい学校を自分の目で確認したいため、親子同伴の参加が当たり前の一大イベントである。この学校見学会だがコロナ禍により2020年度は開催できなかった学校が多く、2021年度は開催したものの三密回避で完全予約制のため、予約が取れず希望する学校の見学ができなかった受験生もいて、受験生にとっても学校にとっても悩みの種となっている。また「気になる学校はあるけど、遠隔地のため、なかなかすぐに家族で見学に行けない」といったケースもあるだろう。

このため増えてきた新しいコンテンツが「WEB学校見学会・説明会」「学校紹介動画サイト」「バーチャル体験授業」など、WEBを使って可能な限り学校を正しく理解してもらうツールだ。作成する学校側も参加する受験生側も、当初は不慣れなことでスムーズな交流が図れないことが多く、また「やっぱり直接体験しないとダメ」という声も依然多数あるものの、次第に利便性が理解され、「来校型より多くの学校を知ることができる」「遠い学校の様子がわかるようになった」「その学校のICT化がわかる」など、利用者からの評価も高まってきた。一般社会や大学でもリモートワークや遠隔授業、VRショールームやWEB相談会など、ポストコロナで常識となっていく生活様式があるように、学校を知るツールとしてのWEBコンテンツは、今後対面式の学校見学と両立していくことは間違いないだろう。さらに面白いことに、このコンテンツ自体が学校の教育成果の現れとなっていることだ。

学生が自分たちの視点で作ったVRコンテンツ

「Matterport Pro2 3Dカメラ」で自動生成された白山麓キャンパス校舎の3D画像。 「フロアガイド」からアクセスし、行きたいスポットに直接ジャンプできる。

各種の大学ランキングで高評価を得ている金沢工業大学。その併設校である国際高等専門学校は英語でサイエンスやAI、IoT、ロボティクス、数学などを統合的に学ぶEnglish STEM教育を特色としていて、、1、2年生は自然豊かな白山麓での全寮制キャンパスで学ぶ。2022年3月、この国際高専の学生プロジェクトが白山麓キャンパス校舎内を3D VR化したコンテンツを作成し、Web上で公開したことが話題になっている。当プロジェクトには国際理工学科1年の泉屋匠吾さん、柿田紗蘭さん、橋谷龍斗さん、三輪恵万さんと、2年の勝方正宗さん、酒井瞭さん、戸塚裕基さんの7名が参加した。学生たちは、白山麓キャンパスの施設内でどのような生活が送れるのか、学生寮のレイアウトはどうなっているのかなど、自分たちが入学前に知りたかったことを思い出しながら、教室班、コモンズ斑、体育館・寮班の3チームに分かれ、それぞれ撮影とコンテンツ制作に取り組んだ。撮影は学生のアイデアを盛り込みながら進められ、コンテンツ制作では、学生たちが各教室やスポットに取り入れたい授業中の写真や動画、関連するWebページのURLなどを埋め込んだ。また校舎内を説明するための動画の撮影・制作も学生が取り組んだのだという。自分たちが受験生の時、「何をどのように知りたかったのか」を表現しているので、受験生の視点がしっかりと反映されたコンテンツとなっている。

「ものさしアイコン」でリアル空間を正確に掴む

撮影の様子

このコンテンツだが、仮想空間上に表示された白い円をマウスで操作するとストリートビューのように校舎内を自由にウォークスルーできるほか、空間内の各スポットに置かれた風船のようなタグをクリックすることで、解説や授業風景などの動画を閲覧できる。一部英語表記も対応しているところが国際高専らしい。作成されたコンテンツは4Kの最高品質で3D キャプチャーされている。例えばライブラリーコモンズ(図書フロア)では、書架と書架の間も自在に巡ることができるなど、白山麓キャンパスの隅々を没入感あふれる高画質で楽しめる。仮想空間左下にある「平面図アイコン」や「フロアアイコン」をクリックすることで、行きたい場所に直接行けるほか、「ものさしアイコン」をクリックすると、実空間での長さも自在に測定することができる。寮内の部屋の大きさや家具の寸法など、保護者として一番気になりそうな情報も、現地に行かなくても入手できる優れものだ。

特殊なアプリのインストールは不要なため、PCやタブレット、スマートフォンで気軽に楽しめるほか、仮想空間右下の「VRで表示」アイコンをクリックすると、VRヘッドセットを装着しての仮想体験も可能(推奨はOculus Quest2)。

【国際高専バーチャル・キャンパスツアー特設サイト】
https://www.ict-kanazawa.ac.jp/campuslife/hakusanroku_campus/virtual_campustour/

撮影個所は700箇所以上に及んだ。

遠隔地からでも、またいつでも学校の様子が臨場感あふれる画面で体験できる点で、キャンパスツアーの新しいあり方がうかがえるコンテンツになっている。しかもこれが高校でいえば高1、高2に相当する学年の国際高専の学生によって作られたという点で、これから到来するとされる実空間と仮想空間が融合した未来社会、Society5.0 でイノベーションを創出できる人材育成を目指す同校の特色も垣間見えるものとなっている。国際高専を知らない人、将来の学びは別の方面を向いている人も、試しにこのサイトを覗いてみると、新しい学校観が得られるかもしれない。これを機会にぜひ体験してみられてはいかがだろう。

ユニラボカテゴリの最新記事

ユニヴプレス