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2022年4月に児童学部を教育学部に改組し、新たなステージへと踏み出す聖徳大学の魅力に迫るシリーズ「聖徳大学発 教育学の未来」。今回注目するのは、就職支援。同学は2021年度の実就職率において、卒業生500人以上の女子大学で全国1位を達成した。また、多くの大学がコロナ禍によって実就職率を前年度より下げるなか、同学は逆に上昇を実現した。これらの実績を支える同学の学びと就職支援体制について、児童学科の井口厚子教授と菊地一晴講師に話を聞いた。
表の見方
◆表は各大学発表による2021年の就職状況。
◆アンケートに回答のあった大学のデータをもとに作成。卒業者数500人未満の大学は除いた。
◆実就職率(%)は、就職者数÷〔卒業(修了)者数-大学院進学者数〕×100で算出。
設置の※印は国立、◎印は私立。大学名横の*印はデータに大学院修了者を含んでいることを表す。
◆データに一部の学部・研究科を含まない大学がある。
―2021年度は非常に高い就職実績を残しました。教育学部(現児童学部)児童学科での学びのなかで、その要因となっているものは何でしょうか。
井口 一言でいえば、コロナ禍であっても本学の特徴である実習を行えたことが大きいです。例えば、実習の現場で幼児の個人行動を追跡し、それを記録する。このような本学独自の実践的教育を継続できたことが就職の良さにつながったと思います。
菊地 何よりも、保育園や幼稚園との日頃からの信頼関係があったからこそ、実習を受け入れていただくことができました。
―就職支援について大学や学科では、どのような取り組みを行っているのでしょうか。
井口 一年次から必修で行われるキャリアデザイン科目で将来設計を学びます。さらに、現場で活躍できる保育職を目指すための支援を、担任、ゼミ担当教員、キャリア支援課職員が三位一体となって行います。
菊地 3・4年次に所属するゼミも大きな役割を果たしていると思います。ゼミの担当教員は、保育現場出身などの実務家教員が多く、現場とのつながりが豊富です。ゆえに、専門性を学ぶと同時に、専門性に裏打ちされた実践力を自ら磨いていくことができます。それが聖徳のゼミの特徴です。
―聖徳大学では担任制を取り入れていますが、どのような狙いがあるのでしょうか。
井口 入学から卒業まで、基本的に同じ先生が担任を受け持ちます。高校のように日常的にクラスルームがあるわけではありませんが、多くの授業がクラス単位で行われます。クラスがあることで、授業内外で協働性が求められますので、相手の立場に立って多様な考えを受け止める誠実さや優しさ、信頼関係を構築する力が日常的に育まれます。
菊地 担任を受け持つ先生は、保育に加えて、栄養や医療、ピアノなど、さまざまな専門分野を持っています。各先生が自身の専門性を活かした指導をしたり、他の専門分野を持つ先生へ橋渡しができることも、本学の担任制の強みだと思います。
―公立の幼稚園・保育園への就職に向けた、公務員試験対策について教えてください。
井口 公立園の採用試験の多くは4年次の6月から9月にかけて行われます。この時期に向け、3年次の後半から対策講座を行っています。内容は、小論文や面接、模擬保育などです。小論文に取り組み始めた頃は、多くの学生がうまく書けずに苦戦します。ところが内容の組み立て方などの指導をしたうえで添削指導を行うと、みるみる上達していきます。そのため、マンツーマンでの添削指導を積み重ねています。
菊地 キャリア支援課が中心となって、就職が内定した4年生が、これから就職活動を行う3年生に対して体験を話してくれるという場が設けられています。ここでは自治体ごとの試験の傾向なども紹介されており、3年生たちからは非常に好評です。
―教育学部での学びは、民間企業への就職にどのように役立っているでしょうか。
井口 先述の、多様な考えを受け止める誠実さや優しさといった人間性は、民間企業でも必要です。さらに、制作物を作ったり、グループで発表をしたりと、教育学部では一定の時間をかけて取り組む学びが数多くあります。ここで養われる、やり抜く力やメンバーで協働する力も、企業で役立てることができます。
―幼稚園や保育園から寄せられる、卒業生への評価を教えてください。
井口 実践力の高さと礼儀正しさについてお褒めの言葉をいただくことが多いです。ありがたいことに、「もっと聖徳の学生を採用したい」と言ってくださる園や、職員が全員本学の卒業生という園もあるぐらいです。
菊地 実践力の高さは、最初に述べた実習の他に、それを養う授業が豊富に行われていることが要因です。例えばピアノの授業は、4年間を通して行っています。これは非常に珍しいことです。折り紙の授業もありますし、先に触れた文章力を養う指導も行われています。礼儀正しさについては、「小笠原流礼法基礎講座」や「聖徳学園シリーズコンサート」など、本物に触れる学びの成果だと言えます。
―最後に、高校の先生方や高校生のみなさんにメッセージをお願いします。
井口 保育者という「人間を育てる仕事」に就く人には、品格を備え豊かな人間関係を作り出す人間性と、学び続ける力が大切です。その両方を養うことができ、なおかつ就職後すぐに現場で活躍できる実践力を身に付けられるのが聖徳大学です。私たちは、みなさんの成長と夢の実現を全力をあげてサポートします。ぜひ、本学でともに学びましょう。
菊地 子どもを取り巻く状況は複雑化しています。そのようななかでみなさんには、常に子どもの視点で物事を考える保育者になってもらいたいと願っています。
さまざまな分野の専門家が指導を受け持つゼミは、本学の大きな魅力です。SNSなどでゼミの活動を発信していますので、ぜひチェックしてみてください。きっと、あなたの興味にマッチするものがあるはずですよ。
手厚さが納得の進路選びを力強く後押しする 「キャリア支援課」の活動
教育と並んで聖徳大学の高い就職実績を支えるのが、キャリア支援課による各種の取り組みだ。
まず、就職ガイダンスを3年次から年に5回のペースで実施。就職活動にあたっての情報提供やノウハウ指導を行っている。コロナ禍によって、学生が園と接して情報を得る機会は大幅に減少してしまった。そこで2021年度から「オンライン説明会」を開催。教育実習などで関係性を築いてきた園を中心に、学生との接点を確保してミスマッチの解消に努めている。この取り組みは学生からも園からも好評で、今後も継続する予定だ。また、学生が希望する就職先について、園や公立保育士・幼稚園教諭の情報、そこに就職した卒業生の就職活動報告などをキャリア支援課が取りまとめ、学生へ配信する取り組みも実施。コロナ禍における、窓口での対応に変わる支援策となっている。卒業生が大学を訪問し、自身の就職活動体験や職場での様子を後輩たちへ語る「就職夢アドバイザー制度」は、卒業後も大学や教員と深い結びつきを持つ同学ならではの制度だ。ここでは、教育・保育の現場で働く先輩だけでなく、一般企業で活躍する先輩からも話を聞くことができる。
これらの環境面での整備に加えて、同学キャリア支援課の最大の強みと言えるのが、職員による学生1人ひとりへの個別支援だ。
キャリア支援課では、3年次に全学生に対して個人面談を実施している。この面談は進路の希望や不安を把握する場であるとともに、学生との間に信頼関係を築く起点にもなっている。進路の希望や就職活動の進捗状況は、年5回調査を実施。ここでサポートが必要だと判断した学生には素早く連絡を取り、相談に乗っている。就職活動が佳境を迎える時期には、なかには毎週のように連絡をして支援を受ける学生も。全員が納得の進路選びができるまで、粘り強くサポートを行っている。
これらの過程でキャリア支援課に集まる情報は、随時、課内で共有して学生1人ひとりに応じた支援方法が話し合われている。さらに日常的に、教員とも情報共有を行っている。クラス担任、ゼミ担当教員、そしてキャリア支援課が三位一体となり、すべての学生を漏らすことなくサポートすることが、同学の特色だ。
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