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取材・文 小林 聡(大学通信)
新キャンパスレポート第2弾!
前回の記事で、神奈川大学みなとみらいキャンパスのロケーションについてお伝えしましたが、(https://univpressnews.com/2021/01/21/post-7261/)
いよいよ4月1日に正式オープンとなります。オープンに先立って、メディア関係者向けの内覧会が開催されたため、行ってきました。
みなとみらいキャンパスは地上21階、高さ100メートルの都市型キャンパスで、外国語学部、国際日本学部、経営学部の約5000人が学ぶことになります。
1階から3階の低層階は、広く市民にも開放される「賑わい交流ゾーン」、4階から9階の中層階は学生たちが学ぶ「教育ゾーン」、10階から20階は教員の研究室やプレゼンフィールドなどが配置された「研究ゾーン」、そして最上階の21階が「トップラウンジ」です。建物全体がSDGsに配慮しており、建設業者の選定にあたっても、その企業のSDGsへの取り組みを重視したといいます。
内覧会の冒頭、兼子良夫学長から「みなとみらいの街全体を大きなキャンパスととらえ、みなとみらいに集まる企業ともお互いに啓発しながら教育研究に取り組みたい」と今後の展望が語られました。
そしていよいよ、キャンパスツアーのスタートです。
市民にも開放される低層階
まず、低層階から見ていきましょう。
1階のエントランスには、兼子学長の言葉を裏付けるように「この街すべてがキャンパスだ」と書かれた垂れ幕が。みなとみらいの立地を最大限に活用していこうという、大学の意気込みを感じます。
低層階は「ソーシャルコモンズ」と位置付けられ、このキャンパスを象徴するエリアです。グローバルラウンジ、観光ラウンジ、社会連携センターなど、学外との連携を目的とした施設が配置されています。カフェやレストランも併設され、市民や観光客の憩いの場にもなりそうです。2階から3階に連なる図書館も、一般市民の利用が可能になる予定です。
大学の創設者の名を冠した「米田吉盛記念ホール」は、400人収容の大ホール。講演会やセミナーなど、様々な用途での利用が期待されます。
中層階は学生の学びのフロア
学生たちが普段の授業で使うのが中層階です。学生の自律的な学習を促すため、「ラーニングコモンズ」という学習スペースが随所に配置されています。自分のお気に入りの自習スペースが見つかるかもしれませんね。体育施設(アリーナ)まであるのには驚きました。
学食は7階。
学食からテラスに出ることができ、天気がいい日には屋外のランチが楽しめそうです。
高層階は研究の場
10階から20階は教員の研究室やゼミの演習室が配置されています。フロアをつなぐ階段を利用した「プレゼンフィールド」は、このキャンパスを特徴づける施設です。階段を座席に見立て、前方にスクリーンを設置してプレゼンができるスペースになっています。階段座席からだけではなく周りからも目に入るオープンなスペースなので、発表する学生の緊張は倍増するかもしれません。ただ、そういう訓練を積むことで度胸がつき、プレゼン能力が向上することは間違いないでしょう。
余談ですが、この建物には「座屈拘束ブレース」という技術を使った耐震構造が採用されています。これは神奈川大学工学部建築学科の岩田衛名誉教授が特許を持つ技術です。自らの大学の研究をいかしたキャンパスなんて、素敵ですね。
ちなみに工学部建築学科は来年、「建築学部」として新たなスタートを切るそうです。(https://www.arch2022.kanagawa-u.ac.jp/?_fsi=fyJjW7XU)
そして最上階の「トップラウンジ」へ
そしていよいよ最上階「トップラウンジ」までやってきました。ここにはパーティなどにも使えるレストランが設置されています。こちらも一般の利用が可能になる予定だといいます。
ここからの眺望は素晴らしく、天気がいいと富士山や東京スカイツリーも見えるそうです。
随所にみられる「こだわり」
ここまで、みなとみらいキャンパスの「見どころ」を紹介してきましたが、一般に開放されるエリアが多いので、横浜にお出かけの際には行ってみてはいかがでしょうか。ただ、新型コロナウイルスの影響で、入館許可の状況が変わる可能性もあるので、当面は行く前に大学のHPで確認することをお勧めします。
今回の内覧会に参加して、このキャンパスに込められた大学の思いとこだわりを随所に感じることができました。特に「オープンであること」「交流ができる場であること」を意識したつくり、仕掛けはこのキャンパスの大きな特徴だと思います。
今後このキャンパスを学生たちがどのように使っていくのか、とても興味があります。大学の狙い通りに使ってくれるのか、それとも大学の意図を越えて使いこなしていくのか。これからのみなとみらいキャンパスに注目していきたいと思います。