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『できちゃいました!フツーの学校』富士晴英とゆかいな仲間たち(岩波ジュニア新書)。
https://www.amazon.co.jp/dp/4005009220/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_HRNiFb9VYCC4W
大学合格実績が伸びた学校にお邪魔して、その理由を聞くと、異口同音に返ってくる答えがある。
「特に変わったことはやっていません。」
これだけ聞くと、実に面白くない答えである。しかし、こちらがしつこく教育の中身について話を聞いてみると、「え!そんなことやっているのですか?」という学校独自の取り組みが隠れている。先生たちは「いやぁ、そんなにすごいですか?」と不思議そうに答える。
この本の主人公である、宝仙学園中学校・高等学校(東京都中野区・共学校)もそんな学校のひとつだ。本のタイトルは『できちゃいました!フツーの学校』。しかし、この学校の「フツー」は、他校では決して普通ではない。
宝仙学園には、一つの学校の中に「理数インター」と「女子部」という2つの顔がある。さらに、「理数インター」という教科があり、中学入試の数は10種類。一見奇をてらった取り組みのように見える。しかし、その一つひとつが、「生徒や受験生のことを第一に考えたら『フツー』そうなるよね。」という考えに裏付けられた取り組みなのである。
このように、この本には、同校の「フツー」が、現場の先生や生徒の証言を交えて、実に論理的に書かれている。この本に登場する右田邦雄副校長の言葉を借りれば、「論理的」とは「聞いている人が『なるほど』と思える説明がなされている」ことだ。なぜこの学校は「普通」ではなく「フツー」なのか。是非、この本に書かれている数々のエピソード(根拠)を通して「なるほど」と実感してもらいたい。
そして、何よりこの学校に通う生徒も先生も実に楽しそうだ。
※宝仙学園中学校・高等学校の合格実績の推移はこちらをご参考ください。
https://univ-online.com/rank6/y2020/r6002/