新型コロナウイルスによる収入源に苦しむ学生を地方自治体がサポート!
新型コロナウイルスの影響でアルバイト先が休業したり、シフトが減るなどして収入が激減している学生が増えています。学業だけでなく日常生活にも不安を感じている方は多いのではないでしょうか。一方、農家では高齢化や後継者不足などにより深刻な人手不足が課題となっています。
そんな状況にあえぐ双方を助けようと、地方自治体でユニークな取り組みが始まっています。
日本一のりんごの産地である青森県弘前市では、学生らと人手不足に悩む農家とをマッチングさせる「休職者等農業マッチング緊急支援事業」がスタートしました。
この事業は、学生らを農業現場で受け入れた際、雇用主に対して1日当たり3000円を上限に、賃金の半額を補助するというものです。
福島県でも同様の活動が始まりました。JAふくしま未来は福島大学と連携し、これから繁忙期を迎える果樹園に対して、就労を希望する学生の紹介を行っています。5月20日以降、20名の学生が桃や梨などの摘果や袋掛けの作業にあたっており、農産物の安定生産と学生の生活維持につながるとして両者から歓迎の声が上がっています。
学生にとっては普段あまり触れることがない地元の基幹産業を知るいい機会にもなり、新たなつながりが生まれることも期待されます。担い手不足が課題となっている農業にとっては人材確保に結び付くチャンスとも言えます。
いまだ先行きが見えない状況ではありますが、この機会に地元の産業や身近なところに目を向けてみると、新たな可能性が見つかるかもしれません。
<詳細はこちら>
·青森県弘前市(http://www.city.hirosaki.aomori.jp/sangyo/nogyo/2020-0422-1533-37.html)
·JAふくしま未来(https://www.ja-f-mirai.or.jp/)