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湘南白百合学園中学・高等学校は藤沢市街を見晴らす閑静な高級住宅地片瀬山にあり、キリスト教に基づいた一人ひとりを大切にする教育を実践することで知られている。元々湘南地区有数の私立女子進学校として知られる同校だが、ここ数年の大学合格実績には目を見張るものがあり今春2019年度は東大4名、ハーバード大学1名という快挙を遂げた。決して受験一辺倒ではない印象の同校ではどんな取り組みが行われているのか、興味を持って取材に赴いた。
取材:井沢 秀(大学通信)
大学通信情報調査・編集部長。中高~大学への接続。入試全般の情報分析を担当。新聞社系週刊誌や経済誌などでの執筆多数。
ステレオタイプなイメージを覆した、白熱の球技会と悔し涙
「これは、球技会の様子ですね」そう言ってみせていただいた動画は、ちょうどバレーボールの試合だった。大声でチーム内に指示を飛ばす子、絶対に落とすまいと男子顔負けのスライディングでボールを拾いにいく子、真っ赤な顔で大声援を送る子……明らかに白熱したその様子は、記者が “女子中高の学校行事” でイメージしたものとは全く別モノだった。
「お嬢さまが“キャー、ボール怖い~!” とか言ってるイメージをお持ちでしたか(笑)? 想像したのと真逆でしょう」
そう話すのは、湘南白百合学園中学・高等学校で広報部長を務める、菅 英昭先生。まったく菅先生のおっしゃる通り、 私はおしとやかな女生徒たちが微笑みを浮かべながらパスをつないでいるような展開を想像していたのだが、実際は負けたチームの子が悔しさのあまり泣き出してしまうほどの真剣ぶりだ。
「この泣いている子は管弦楽部の部長だったんですが、この時よほど悔しかったんでしょうね。公立大学の医学部に進学して、バレーボールサークルに入ったそうです。」

その日の取材で菅先生から湘南白百合学園中高についてお話をうかがったのだが、わかったのはこれがすごく “湘南白百合らしい” エピソードだったということだ。学校は授業や受験対策だけではなく、こうした球技会や音楽コンクールなどの“行事”に大変力を入れている。
生徒の側も自分のやりたいことにまっすぐで、学校行事や部活動も真剣勝負で謳歌する。それでいて、東大・早慶・海外大学など非常に高い進学実績を残しているのだ。特に今春は、ハーバード大学への進学者を輩出して注目されたばかりである。
この湘南白百合らしさは、いったいどのような取り組みや教育方針から生まれているのだろうか?
ロールモデルの卒業生が考える、“後輩のためにできること”
ここ10年の同校の進学実績を見てみると、毎年コンスタントに東大合格者を輩出しているほか、浜松医大など国立・私立の医学部にも毎年一定数が進学している。
「興味のある分野や将来就きたい仕事について、中3くらいから徐々にヒアリングを行います。そこから逆算して生徒たちが自分で行きたい大学や学部を見つけていくのが基本的なアプローチです。このステップを踏む際に大きな役割を果たしてくれるのが、我が校の卒業生の存在です。」と菅先生。
その役割の一つはキャリア教育だ。同校では既に社会で活躍している卒業生を招いた“キャリアガイダンス”を開くなど、職業について理解を深めたりディスカッションする機会を定期的に設けている。それをきっかけに将来なりたい自分や具体的なキャリア像を描き、進路選択の一助としてもらうためだ。
10カ年 主要大学合格実績(大学通信調べ)
年度 | 東北大学 | 東京大学 | 東京外国語大学 | お茶の水女子大学 | 横浜国立大学 | 浜松医科大学 | 首都大学東京 | 横浜市立大学 | 国際教養大学 | 防衛医科大学校 | 早稲田大学 | 慶應義塾大学 | 上智大学 | 東京理科大学 | 学習院大学 | 明治大学 | 青山学院大学 | 立教大学 | 中央大学 | 法政大学 | 日本大学 | 東洋大学 | 駒澤大学 | 専修大学 | 津田塾大学 | 東京女子大学 | 日本女子大学 | 学習院女子大学 | 聖心女子大学 | 白百合女子大学 | 昭和女子大学 | 東洋英和女学院大学 | フェリス女学院大学 |
2019 | 1 | 4 | 1 | 1 | 3 | 2 | 1 | 4 | 1 | 1 | 34 | 18 | 25 | 3 | 7 | 30 | 28 | 30 | 20 | 11 | 21 | 6 | 5 | 4 | 4 | 11 | 19 | 2 | 10 | 11 | 7 | 1 | 2 |
2018 | 2 | 1 | 1 | 3 | 6 | 16 | 18 | 23 | 11 | 4 | 18 | 12 | 7 | 14 | 19 | 17 | 1 | 3 | 4 | 9 | 12 | 21 | 1 | 17 | 30 | 9 | 4 | 9 | |||||
2017 | 3 | 2 | 1 | 5 | 2 | 36 | 18 | 28 | 10 | 13 | 16 | 22 | 22 | 13 | 8 | 10 | 6 | 5 | 3 | 5 | 11 | 24 | 4 | 5 | 29 | 9 | 9 | 4 | |||||
2016 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 4 | 2 | 34 | 27 | 21 | 15 | 7 | 21 | 28 | 32 | 16 | 19 | 11 | 6 | 1 | 5 | 5 | 19 | 18 | 2 | 4 | 24 | 4 | 6 | 9 | ||
2015 | 4 | 1 | 2 | 7 | 1 | 1 | 3 | 61 | 30 | 29 | 13 | 10 | 32 | 29 | 41 | 10 | 18 | 10 | 1 | 1 | 1 | 1 | 6 | 20 | 5 | 19 | 1 | 7 | 1 | ||||
2014 | 3 | 2 | 3 | 4 | 1 | 2 | 5 | 1 | 2 | 66 | 39 | 24 | 13 | 6 | 36 | 33 | 43 | 16 | 19 | 20 | 1 | 1 | 1 | 1 | 13 | 22 | 2 | 6 | 14 | 7 | 2 | 6 | |
2013 | 2 | 1 | 3 | 1 | 2 | 9 | 2 | 53 | 31 | 25 | 10 | 6 | 38 | 33 | 41 | 14 | 6 | 17 | 4 | 4 | 5 | 9 | 22 | 1 | 4 | 18 | 6 | 8 | 7 | ||||
2012 | 4 | 3 | 2 | 3 | 1 | 8 | 43 | 20 | 14 | 9 | 9 | 19 | 29 | 53 | 9 | 11 | 10 | 1 | 2 | 3 | 7 | 15 | 35 | 5 | 3 | 14 | 5 | 4 | 3 | ||||
2011 | 2 | 2 | 5 | 1 | 6 | 29 | 21 | 5 | 11 | 6 | 24 | 31 | 11 | 16 | 10 | 5 | 1 | 1 | 5 | 5 | 19 | 28 | 5 | 5 | 14 | 1 | 5 | 8 | |||||
2010 | 3 | 3 | 2 | 1 | 1 | 0 | 8 | 35 | 29 | 11 | 15 | 2 | 18 | 24 | 31 | 9 | 2 | 6 | 5 | 16 | 28 | 3 | 9 | 23 | 1 | 7 | 9 | ||||||
2009 | 3 | 2 | 1 | 5 | 1 | 5 | 27 | 21 | 13 | 17 | 9 | 11 | 14 | 24 | 3 | 7 | 9 | 1 | 2 | 1 | 3 | 7 | 22 | 1 | 13 | 18 | 4 | 0 | 0 |
年度 | 芝浦工業大学 | 東京農業大学 | 東京薬科大学 | 昭和大学 | 聖マリアンナ医科 | 日本医科大学 | 明治薬科大学 | 昭和薬科大学 | 東京都市大学 | 星薬科大学 | 麻布大学 | 神奈川大学 | 関東学院大学 | 金沢工業大学 | 北里大学 | 成蹊大学 | 成城大学 | 明治学院大学 | 東邦大学 | 酪農学園大学 |
2019 | 6 | 4 | 2 | 5 | 2 | 1 | 1 | 4 | 6 | 5 | 5 | 2 | 5 | 3 | 8 | 1 | 8 | 18 | 1 | 1 |
2018 | 2 | 5 | 3 | 13 | 1 | 1 | 6 | 5 | 4 | 3 | 3 | 13 | 1 | 6 | 10 | 3 | 2 | |||
2017 | 4 | 19 | 0 | 6 | 3 | 1 | 4 | 1 | 4 | 1 | 7 | 13 | 5 | 4 | 20 | 2 | ||||
2016 | 3 | 8 | 5 | 0 | 2 | 0 | 6 | 8 | 3 | 10 | 12 | 2 | 3 | 18 | 3 | 2 | ||||
2015 | 5 | 6 | 6 | 3 | 0 | 1 | 3 | 4 | 8 | 0 | 8 | 1 | 2 | 18 | 10 | 4 | 10 | 0 | 1 | |
2014 | 4 | 15 | 2 | 9 | 4 | 2 | 2 | 4 | 2 | 8 | 3 | 19 | 1 | 2 | 27 | 6 | 2 | |||
2013 | 12 | 9 | 3 | 9 | 2 | 2 | 3 | 2 | 6 | 2 | 5 | 14 | 1 | 1 | 29 | 4 | ||||
2012 | 5 | 4 | 8 | 2 | 5 | 3 | 5 | 7 | 3 | 10 | 7 | 3 | 15 | 4 | ||||||
2011 | 5 | 0 | 2 | 3 | 1 | 3 | 2 | 2 | 10 | 2 | 8 | 3 | 11 | 15 | 1 | |||||
2010 | 1 | 12 | 0 | 5 | 1 | 5 | 8 | 2 | 5 | 23 | 5 | |||||||||
2009 | 7 | 4 | 5 | 3 | 1 | 1 | 2 | 2 | 3 | 2 | 7 | 14 | 4 | 3 | 9 | 1 | 1 |
取材にあたって経年での合格実績を調べた。弊社の合格実績は推薦・AOなどを含まない「厳しく見積もった」実績だが約175名でこの実績を誇る。
高校による今春実績も確認してみてほしい。
http://www.shonan-shirayuri.ac.jp/chukou/course/pdf/2019daigakugoukaku_(2).pdf
もう一つが、進学先で頑張っている卒業生(つまり大学生)が果たすメンター的な役割だ。たとえば東大や医学部に進学した卒業生自らが、「同じ進路を希望していたり受験で悩んでいる子がいるなら、私でよければ力になりたい」と母校を訪れ、後輩に大学の様子を話したり相談に乗ってくれたりしているのだという。湘南白百合学園中高では、こうした縦のつながりが連綿と受け継がれているそうだ。
「自分だけが良ければいいのではなく、他者も同じように大事にしていこう、という“愛徳”の校訓が本校にはあるんです。それにカトリックの学校ですので、人のために自分に何かできることはないかと後輩を気にかけてくれるような人間性や面倒見の良さが、自然と身についているんだと思います。」(菅先生)
多様性のあるクラスでその子に合った居場所を作る
もうひとつ湘南白百合学園を特徴付けているのが、文系・理系でクラスを分けない“ホームルーム制”だ。もう少し詳しく説明すると、中1から高1まではクラス全員で同じ科目を勉強するが、高2以降では必修科目を引き続きクラス単位で受けつつ、受験によって必要な科目は選択制でそれぞれが別の教室に移動して学ぶ、というものだ。
本来なら「特進クラス」や「私大文系」など得意分野や受験科目でクラスを分ける方が、学校側にとってはクラス運営は効率がよいはずだ。それでも、ホームルーム制は絶対に変えられないと菅先生は言う。
「お話ししたように、本校では5教科の授業と同様に音楽コンクールや体育大会などの実技系の行事に力を入れて取り組んでいます。やはり勉強のインプットに対してこうした“アウトプット”があることで視野も広がっていろんな体験ができますし、生徒同士の絆も深まりますので。それに意外かもしれませんが、行事や部活を頑張れる子は、実は進学実績もいいんですよね。
でも行事にしっかり取り組むためには、文系や理系によるクラス分けでは特性や雰囲気が偏りがちです。同じクラスに文系や理系、さらには芸術系や体育会系もいることで、みんながそれぞれの持ち場で頑張ったりサポートし合うことができるんです。
多様性を大事にして、ひとりひとりに居場所があることが本校のホームルーム制のメリットですし、そこは学校として変えずに守っていきたいですね。」
進学校ではめずらしいホームルーム制を取りながらも高い実績を支えているのが、きめ細やかな少人数教育だ。特に英語と数学はたとえ人数が減ったとしても習熟度で分割して授業を行っている。
特に高2・高3向けには大学入試対策に特化した受験補習講座を開いて、高度な内容やつまづきやすい事項をフォローしている。また添削や個別指導が必要な記述問題や小論文はそれぞれの担当教員が対応するなど、細やかなサポートが行われているという。
旺盛な自己探求心がその後の“伸びしろ”を広げる
湘南白百合学園中高では、先に述べたように行事や部活への取り組みを大切にしており、学校生活は受験一色という校風ではない。生徒についても、球技会の映像や菅先生の語るさまざまなエピソードを聞くと、いわゆるお嬢様学校的なイメージとは違って非常にエネルギッシュな印象だ。冒頭で述べたハーバード大学に進学した生徒も、決して受験勉強だけに注力してきたわけではなかったという。
「ハーバードに行った子は、世界が舞台となるWorld Scholar’s Cup(WSC)への出場を目指していて、実際に国内大会を勝ち進み、イェール大学で開催された決勝大会へ出場しました。日本の高校生と違って海外の高校生の問題意識の高さにも刺激を受けた、と言っていました。3人1組で一緒に決勝大会に進んだもう一人の子も、東大の推薦に受かりましたね。彼女たちを見ていても目先の受験のためにガリ勉したというよりは、自分たちのやりたいことに向かって突き進んでいった感じです。」

http://netty.lekumo.biz/shonanshirayuri/2017/12/-new–world-sch-d6cc.html
そんなパワフルさや行動力は、女子校という環境で男子の目を気にしたり、余計な外圧と無縁であることも少なからず影響しているのかもしれないと菅先生は言う。また学校側もひとりひとりが自分らしさを大切に生きてほしいという思いのもと、生徒のこうした探究心や個々の取り組みを尊重している。
「そうですね。それに立地も江ノ島と富士山を臨む高台にあり周囲の騒音もないので、都会の学校と比べて行事や部活、自己探求や思索などやりたいことに集中しやすいのではないかと思います。またカトリックの学校ですから、生徒たちには自分の使命のようなものを6年間で築き、それに向かって素直に学んだりいろいろ体験してほしいと思っています。」
2020年度中学入試より算数1教科入試および英語資格入試を開始!
湘南白百合学園中高では、こうした伝統や良き校風は継承しつつ、グローバル化など時代のニーズに合わせて新しい取り組みも始まっている。その一つは、長年取り組んできたオーストラリア研修から発展し体系化された“タラント・リリアプログラム”だ。
「それぞれの能力(タラント )を引き出すことを目的に、グローバル社会で活躍できる英語力や対応力を育てるための国内・海外研修プログラムです。参加者のなかから海外大学に実際に進学する生徒も増えてくるなど、成果も少しずつ上がってきています。」
また、中学入試では来春より新たに算数一教科入試の導入を発表し話題を集めている。
「理系人材へのニーズの高まりももちろんありますし、今後は文系であっても数学的な思考が求められて行くでしょう。学校全体で統計教育やICT教育などにも力を入れていくつもりです。」
たしかにのちほど参加した同校の学校説明会では数学科教員からの丁寧な説明があり、同校の数学がいわゆるペンと紙だけによるものではなく統計やPCによるデータ作成、さらにはデータをどうしたら伝えられるか、など「大学での学びのさらに一歩先」を見て実社会でいかに使える数学であるかをめざしていることを伺った。
ちなみにこの算数1教科は県内でも私立女子の超進学校が集う2020年2月1日午後の日程で行われる。中学入試においては算数1教科入試と言っても、「算数のみ」できる生徒は少なくオールラウンダーが多い。むしろ算数1教科で背景を読み解く国語力、他の科目や今までに教わってきた様々な事象を有機的に結ぶロジカルな思考など全局面的思考が試されるのだ。
そしてこの厳しい受験期、長丁場日程の受験生を考えると負担軽減の英断とも言えるだろう。そして2月2日には「2科+英語資格入試」も新設。元々伝統的に強みとしていた語学教育や高いグローバル志向に入試制度の方を合わせていく形となった。
昨今の大学入試でもあるように英語資格を得点化して2科(国・算)に合算するもの。英語に自信がある受験生は是非検討してほしい。そして帰国生入試については例年の1月ではなく年内12月に前倒しになる。
ここまでお話をうかがってきて、湘南白百合学園中高にこれまで持っていたイメージは、いい意味で大きく変わった。目覚ましいほどの進学実績の裏では、生徒ひとりひとりが自分の気持ちを大切に生きていけるよう、学校が心を砕いて温かく見守っていることが言葉の端々からうかがえた。
宗教教育に根ざした人間性の形成。次世代を見据えたさまざまな教育プログラム。そして行事や部活に打ち込んで得られる様々な体験。ここで過ごす時間は決して受験までの通過点ではなく、自分の才能を見出して大きく育くむための貴重な6年間となるはずだ。
もちろん首都圏の大きな受験市場。都内にも神奈川にも女子校、進学校はたくさんある。しかしこんなに他者を想いながらやさしく豊かな女性に成長させてくれる学校はなかなかないのではないか。
たとえ同じ東大や医学部への進学でもここで育つことで人間性が養成されその後の人生が違ってくる。普段は決して教育について他学のように声高に自己主張することのない学校であるがその「良心」を見逃さないようこれからも見守っていきたい。
◎取材後記
生徒の気持ちを大切にして個性を伸ばす女子校
仕事柄、編集部では毎年3月、4月は高校別大学合格者数(各高校から各大学に何人ずつ合格者を出しているか)を集計・分析して大手マスコミ各社にデータや記事を提供することに追われています。
全国~エリア、県別と分析するのですが、神奈川県についても私立神奈川男女御三家(栄光学園、聖光学院、浅野学園/フェリス女学院、横浜雙葉、横浜共立学園)、湘南、横浜翠嵐といった公立トップから、相模原、平塚など勢いを増してきた公立中等教育学校までいろいろとデータを見ていくのですが、こちらの湘南白百合学園中高は小規模ながら卒業者数に比してコンスタントに東大、医学部、他上位私大へ多くの合格者を出しているのにあまり情報が入ってこなかったこともありここ3,4年ずっと気になっていた存在でした。
そしてそんな中2019年春編集部に舞い込んできた『ハーバード大学合格(進学)』の知らせ。いったいどんなコンセプトや体制で教育活動をしているのか話を聞きに行きたくて取材を申し込みました。
話をうかがって印象に残ったのは「やりたいことを追求する」「他者を大切にして多様性を重んじる」校風が学校行事から部活、進学まで終始一貫していること。決して6年先の大学受験で成果を出すための体制ではなく、あらゆることが「社会に出たあとどんな大人の女性として生きてほしいか」から逆算されているのです。
たとえばホームクラス制や学校行事重視、生徒それぞれが自己の探求に勤しむこと。これらは少し前の受験一辺倒の時代では世間から非効率とされたことかもしれません。しかしこれからの多様性を重んじ、他者と協働し、誰もが一生学び進化し続けることが重要になってくる時代においては逆に貴重な経験として生きてくることでもあります。
編集部が忘れて欲しくないことは「同じ進学先であっても、それまでどんな環境で育まれたか、どんな経験を積んだかでその後の人生が大きく変わってしまう」ことです。そして目先の合格実績のみにとらわれてそのことに気がついている生徒や保護者はまだまだ少ないように思います。ただ受験勉強をしていい大学に入ればよいというわけでもないのです。
また学校選びに際して、校風や学びの環境に共感できた場合は通学エリアや通学時間について設けていた制限を少しだけ緩めてもよいとも思います。
湘南白百合は交通ターミナルである、藤沢駅や大船駅からもアクセスがよく横浜~品川方面からでも十分通学圏内です。気になったひとは一度学校に足を運んでみてください。
恵まれた片瀬山キャンパスでは充実した6年間が待っているはずです。
湘南白百合学園中学・高等学校
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