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大学進学を機に、一人暮らしを検討している受験生は多いだろう。志望校が自宅から通えるとは限らないし、親元を離れて暮らすことは精神的な自立にも繋がる。ただ、気になるのは費用面だ。アルバイトに追われて学業が疎かにならないよう、各大学における修学支援制度を確認しておきたい。特に手厚い例として、神奈川大学の給費生制度がある。この制度の趣旨は、広く全国から優秀な人材を募り、その才能を育成すること。入学金および学費相当額に加え、自宅外通学者に対しては年間70万円の生活援助金を給付する大学独自の奨学金で、給付額は4年間で最大880万円にもなる。実際に制度を活用して、ハンガリーへ長期留学を実現した中村実優さんにお話を伺った。
取材・文 雫 純平(大学通信)
構成 小林 聡(大学通信)
費用面の心配なく好きなことにチャレンジ
中村実優さん
神奈川大学 給費生
外国語学部 英語英文学科4年
沖縄県立那覇国際高等学校出身
派遣交換留学を活用し、エトヴェシュ・ロラーンド大学(ハンガリー)で1年間長期留学を経験
―沖縄県出身の中村さんが、神奈川大学に進学したのはなぜですか。
生まれ育った沖縄は大好きですが、一方で外の世界を見てみたいという思いがあり、両親も県外への進学を応援してくれました。また、大学在学中に海外留学をしてみたいという強い思いもありました。やりたいことが多くある反面、心配だったのは費用面です。そこで大学選びでは、奨学金制度を重要視しました。神奈川大学の給費生制度は入学金と学費相当額に加えて、年間70万円の生活援助金まで給付されるので、国公立大学に進学するよりもはるかに負担が少なくなります。この制度なら好きなことにたくさんチャレンジができると思い、得意科目の3教科で給費生試験を受けることを決めました。
―神奈川大学での学びについて教えてください。
幼いころから洋楽や洋画などが好きで、海外の言語や文化を学びたいと思い、外国語学部英語英文学科を選びました。英語英文学科にはIES(Integrated English Studies)とGEC(Global English Communication)という2つのプログラムがあります。私が選んだGECプログラムは、専門科目の授業が全てネイティブの先生により英語で行われていたり、2年次の前期に全員が半年間の留学をしたりと、まさに私の希望する内容に合致したものでした。また、英語英文学科の拠点である「みなとみらいキャンパス」は国際都市・横浜の中心地にありますので、私生活の面でも、沖縄とは全く違う環境でたくさんのことを学ぶことができています。
―念願だった海外留学は、叶いましたか。
GECプログラムの特色で魅力だった2年次の留学はコロナ禍のためオンライン留学になってしまいました。ただ、長期留学の夢はどうしても叶えたくて、大学を休学して2023年2月からハンガリーのブダペストにあるエトヴェシュ・ロラーンド大学で1年間学び、今年の2月に日本へ戻ってきたところです。英語英文学科なので、当初は英語圏の大学に留学するつもりでした。ただ、私の周りでもそのように考えている友人が多かったため、英語だけでなく他の言語も学びたい、何か自分だけの特別な経験を積みたいという思いが湧いてきました。幸い、神奈川大学には非英語圏の国も含めて協定校の選択肢が豊富にあり、その中からハンガリーを選びました。
―ハンガリーでの学びや生活はいかがでしたか。
ハンガリーの首都であるブダペストには、中欧・東欧出身の方はもちろん、西欧やアジア出身の方も多く住み、さらに、大学には世界中からたくさんの留学生が集まっており、日本の大学とはまったく違う雰囲気です。積極的な学生が多く、大教室での講義でも先生の話の途中で学生が挙手して発言し、そこからまた新しい議論が始まることがよく起こります。日本の大学ではあまり見られない光景ですね。ハンガリーの大学では、正解か不正解かというのは大きな問題ではなく、学生自身が意見を主張して議論を発展させていくことが大切なのです。
―今後の予定を聞かせてください。
実は、これからまた2か月間ハンガリーに留学します。前回の留学では、英語を使っていたので、ハンガリー語を使う機会がなかったのが心残りでした。今回は大学ではなく、現地の語学学校に通い、ハンガリー語で日常会話や雑談などを楽しめるまで上達できたらと思っています。
また神奈川大学を卒業した後は、国内の民間企業への就職を希望しています。語学が好き、得意ということに加えて、違った価値観の人たちと過ごした留学経験を活かして日本と海外を繋げる仕事ができたらと思っています。
―最後に、高校生へのメッセージをお願いします。
これから進路を決めていくみなさんには、「これは自分には無理だ」と決めつけず、興味のあることや、ワクワクする気持ちに素直になることを大切にしてほしいです。それでも迷ってしまった場合には、まずは行動をしてみてください。私の第一歩は、給費生制度に後押しされて、沖縄から横浜に来たことでした。いろいろな新しい出会いが私の世界を広げ、人生を大きく変えてくれたと感じています。
Information
「給費生試験」
1933年から神奈川大学が実施する、独自の給付型奨学金制度。単なる経済支援だけでなく、広く全国から優秀な人材を募り、その才能の育成を目的としている。
POINT 1
試験日は12/22(日)、
合格発表は大学入学共通テスト前の1/12(日)
●出願期間:インターネット出願・郵送受付11/27(水)〜12/5(木)
※郵送消印有効
POINT 2
4年間で最大880万円給付(返還不要)
以下の奨学金給付を実施。(毎年継続審査あり)
●入学金相当額(20万円)を入学初年度に給付
●文系学部(年額100・110万円)※
理系学部(年額145万円)
※学部により異なる
●自宅外通学者は生活援助金(年額70万円)
POINT 3
試験問題は一般入試と同等の難易度
●一般入試と同じ難易度の3科目型。教科書を中心とした学習で対応可能です。
POINT 4
2種類の合格
【給費生合格】&【一般入試免除合格】
●給費生に採用されなかった場合でも、一般入試合格者と同等以上の学力を認められた受験生は、2月の一般入試を免除して入学が許可されます。
●昨年度参考
志願者 8,786人
給費生合格者数 279人
一般入試免除合格者数 3,248人
POINT 5
全国23会場で受験可能
●多くの受験生が地元および近隣地域で受験できるよう、全国に23の試験会場を設置します。
給費生試験サイト
給費生の詳細は神奈川大学ホームページにてご確認ください