目で見て、声を聞き、地域を学ぶまちづくり。仲間の多様な視点や能力に触れ、協働する喜びを実感―國學院大學

目で見て、声を聞き、地域を学ぶまちづくり。仲間の多様な視点や能力に触れ、協働する喜びを実感―國學院大學

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KOKUGAKUIN STORIES×観光まちづくり学部

観光まちづくり学部2年
武内陽菜さん

これから観光はどう変化していくんだろう―。高校2年生の春、コロナ禍で外出がままならない時期に芽生えた興味が観光まちづくり学部への進学につながりました。もともと鉄道や旅行が大好きな私にとって、この学部は自分の好奇心をとことん追究できる場所。入学前から心待ちにしていたフィールドワークも、1年次の夏、基礎ゼミナールで早速体験できました。場所は東京駅周辺です。指導教授の南雲勝志先生は、東京駅と皇居を結ぶ行幸通りの照明デザインを担当されています。通りを歩いてみると、グレーや黒を基調としたシンプルな照明でありながら、日本を代表する道路にふさわしい風格が漂い、それが周辺の建物の美しさを引き立てている。これは、照明デザインを通した景観まちづくりなのだと実感しました。春休みには、旅行誌の編集に携わってこられた楓千里先生のゼミで、千葉県にある道の駅「とみうら枇杷倶楽部」を訪れました。ここは観光名所としてだけでなく、近所の方々も日常的に食材を購入するなど、地産地消に一役買っています。観光客が楽しめる場と地元の人に便利な場の融合という、観光まちづくりの大切な要素を学ぶことができました。

こうした現場の学びを経て、2年次になると、興味を持った地域について自ら調べ、伝える力を養う授業が始まります。印象的だったのは、「観光まちづくり演習Ⅰ」で地域の課題や魅力をまとめたポスターを制作したことです。仲間の成果物を見ると、選んだ地域へ抱く思いや、魅力の伝え方が一人ひとり違っていて、「こんな視点もあるのか」と気づかされました。自分の固定観念が覆され、視野が開ける瞬間にわくわくして、協働の喜びをかみしめる毎日です。

私には尊敬する人がいます。何もなかった土地に鉄道を走らせ、住宅地を開発し、日本のまちづくりの礎を築いた実業家の小林一三氏です。今後は鉄道会社が中心となったまちづくりについて学びを深め、卒業後には、その土地固有の伝統文化を後世に残しながら地域の課題を解決していく。そんなまちづくりに携わることが目標です。

南雲勝志先生デザインの照明(武内さん撮影)

ー地域を見つめ、地域を動かすー観光まちづくり学部
日本各地の歴史、文化、自然をみつめ、観光を基軸に持続可能なまちづくりを考え、多様な側面から地域に貢献できる人材を育てていきます。地域の人々の声を聞きながら現場で課題解決に取り組む演習科目、文理融合型の教育、協働型学習が主な特徴です。

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