“売りがない”のが“売り”すべての教育活動に力を入れて、なんでもそろう学校を目指す青稜中学校・高等学校

“売りがない”のが“売り”すべての教育活動に力を入れて、なんでもそろう学校を目指す青稜中学校・高等学校

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青稜では、中学生を対象に「ゼミナール授業」を開講している。自由な学びの場として2020年度からスタートした取り組みで、現在は全部で14のゼミがある。授業は週に1回2時間で、中2と中3の合同で行う。期間は1年間で、2年間で2つのゼミを経験する。ゼミではグループで研究を進めるので、日頃は接する機会のない生徒と関わることができるのも特徴だ。

特に人気のあるゼミは、青田泰明校長が担当する「2030~未来への挑戦~」だ。さまざまな有名企業と連携し、企業が自社の経済活動の中でどのようにSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいけばいいのかを一緒に考えていく。これまでにタッグを組んだ企業は、江崎グリコ、メルカリ、サントリー、花王、オイシックス・ラ・大地(有機野菜、ミールキットなどの宅配を行う「オイシックス」を運営)、JTBなどだ。例えば江崎グリコとのコラボレーションでは、みんながきちんと分別して捨てたくなるような効果的なごみ箱を設置。オイシックス・ラ・大地とは、食品ロスの削減につながる商品の共同開発を行った。使用する材料の選定から販売する際の商品パッケージまで、グループワークによる話し合いを重ねて決めたという。
「企業の方を招いて社会貢献に関する話を聞き、生徒はその企業とどんなSDGs活動ができるのかを考えます。外部の方の知識を学内に取り込むことがこのゼミのねらいの一つです。学校は生徒を社会に送り出すために教育を行っていますが、学校の中だけが世界のすべてであるかのような感覚に陥ってしまうことがあります。たとえ学校で嫌なことがあっても、世界はもっと広いのだから、あまり気に病むことはないんだということを生徒に知ってもらいたいですね」(青田校長)

ある組織が持つ技術や知識を異業種・異分野の組織に展開していくことを意味する“オープンイノベーション”は、学校現場ではこれまであまり行われてこなかった。青稜ではその必要性を認め、積極的に推進している。社会の大人たちが現実の世界でどんなことを行っているのかといった、通常ではなかなか見られないものを公開することで、生徒の将来の進路選択にも大きな影響を与えている。

ゼミナール授業のテーマはほかに、理科を基軸として教科横断的な内容を扱う「変態学~メタモルフォーゼへの誘い~」、アニメや漫画を読解する「多様なメディアによる〈物語〉を読み解く~絵巻からアニメ・映画へ~」など、多彩な講座がある。

ゼミナール授業を始めたきっかけは、教員の隠れた得意分野・知識にスポットライトを当てようとしたことだ。教員は担当教科について詳しいのは当然だが、それとは別に趣味や特技がある。自分の得意とするテーマだと、より情熱的な授業ができる。教員のそうした熱意を生徒に感じてもらい、また、楽しんでもらうためにゼミナール授業が誕生した。
「教科の授業は学習指導要領に沿った内容にする必要があるため、読解やプレゼンテーションを自由に組み込むことはできません。その点、ゼミでは教員が自分の好きなように授業を組み立てられるので、表現力や読解力、論理的思考力といった非認知能力を育むことができます。特にプレゼンテーション力が飛躍的に伸びています」(青田校長)

また、コロナ禍による規制も緩和されている今、保護者や生徒の英語教育に対する需要はさらに高まっている。青稜でもさまざまな国際教育プログラムを実施している。「English Fun Program」はネイティブ教員が担当する2日間のプログラムだ。中1~中3の全員が参加し、英語漬けの時間を過ごす。これをさらに発展させたものが、中1の希望者を対象とした「English Summer Camp」で、ネイティブ教員と寝食を共にし、4日間かけて英語のスキルアップを目指す。中2からは希望制でフィリピン人講師とのオンライン英会話を受講することも可能だ。海外研修も豊富で、セブ島英語研修、ニュージーランド英語研修などのほか、短期留学・中期留学も実施している。
「国際教育では、たくさんの選択肢を用意することが生徒のためになると考えています。通常の英語の授業数も多めに設定していますが、授業ではなかなか“楽しむ”という感覚にはなりづらい。英語が苦手な子も楽しめるように、英語力を伸ばせるイベントをたくさん提供しています」(青田校長)

中1の英語の授業はアルファベットの学習から始めるので、小学校の「外国語」の授業で英語に苦手意識を持った生徒でも安心して学べる。一方、帰国生や英語の得意な生徒に対しては、上級クラスの「POP(Pull Out Program)」を設置。ネイティブ教員の授業数を増やすことでスピーキング・リスニング力を集中的に鍛えることができる。中学卒業段階で、英検準1級相当の実力を身につけることを目的としている。

このほか、理数教育も充実している。理科の授業では実験を重視し、解剖実習も積極的に行っている。理科室には哺乳類、爬虫類、魚類や鳥類などあらゆる生き物が生息し、さながらジャングルのような環境だ。チンチラやフクロモモンガといったかわいらしい動物も多く、癒されにくる生徒もいるそうだ。

青田校長に青稜の魅力について聞いた。
「“挑戦は正義だ”を教育モットーにして、生徒に対して挑戦し続けることの大切さを伝えています。もちろん生徒だけでなく教員も挑戦し続けなければなりません。新しい取り組みやプランをどんどん取り入れて、取捨選択していいものを残し、常に変わっていくことが本校の良さだと思っています。すべての教育活動に力を入れていますし、求められるものを何でもそろえて、それぞれに“青稜らしさ”を感じていただけるような学校にしていきたいですね」

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