コロナ禍だからこそ何ができるかを「考えて挑戦する」横浜翠陵中学・高等学校(前編)

コロナ禍だからこそ何ができるかを「考えて挑戦する」横浜翠陵中学・高等学校(前編)

取材・文:雫 純平(大学通信)
構成:小林 聡(大学通信)

国内で新型コロナウイルスが流行し始めてからもうすぐ2年。教育現場でも、各学校が工夫をしながら「新しい生活様式」での学びを行っています。学習面ではオンライン授業や課題配信など、接触を避けながら行う方法が少しずつ浸透してきました。では、学校生活において学習と同じくらい大切な、部活動や学校行事などの課外活動はどうなっているのでしょうか。

以前、課外活動がさかんな学校の1つとして紹介した横浜翠陵中学・高等学校を再び訪問し、入試広報部長の庄大介先生にコロナ禍での学校生活についてお話を聞いてきました。後編では、この春入学したばかりの4人の中学1年生にもお話を聞いています。

自然豊かな緑の丘の上でのびのびとした青春を(前編)
自然豊かな緑の丘の上でのびのびとした青春を(後編)

コロナ禍だからこそ、できることを考える

庄先生には2年連続で取材を引き受けていただきました。

――昨年度は、突然のコロナ禍でほとんどの学校で学校行事の中止を余儀なくされました。横浜翠陵中学・高等学校では、今年度の学校行事はどのようになっていますか。

まず、入学式翌日のフレッシュマンキャンプ。一泊二日で伊豆の施設に宿泊し、学習ガイダンスとプロジェクトアドベンチャーに取り組むものです。昨年度は中止、今年度は縮小し、宿泊を伴わずに校内で学習ガイダンス中心での実施という形になりました。

仲間づくりの最初のきっかけだったフレッシュマンキャンプが縮小になりましたので、なんとか生徒たちに一体感や達成感を覚えさせたくて、6月の体育祭は実行委員会と綿密に打ち合わせをしながら実行しました。リレーや玉入れ、クラス対抗の応援パフォーマンスなどに種目を絞り、通常1日のものを半日に短縮しての実施となりましたが、とても盛り上がり生徒たちも楽しんでくれました。

夏休みには、中1~2年生はサマーイングリッシュキャンプ、中3生はニュージーランドにホームステイしての海外研修があります。サマーイングリッシュキャンプは本来ネイティブ講師と共に軽井沢で実施し、2泊3日で英語漬けになるというものです。今年度はフレッシュマンキャンプと同様に、校内での宿泊を伴わない実施となりましたが、ネイティブ講師には予定通り来てもらいしっかりと英語のコミュニケーションを学んでいきました。海外研修は昨年に引き続き中止になっていまいました。代替としてフィリピンのセブ島などと通信してのオンライン英会話を実施しましたが、やはり現地での実体験に勝るものはありませんから、来年度こそはなんとか海外研修を行いたいと思っています。

――コロナ禍でできないことが増えた中でも、形を変えながら実施している行事が数多くあるんですね。

先日(11月6日)には本校の文化祭である翠陵祭がありました。保護者の方や地域の方をお客さんとして招待することはできなくなりましたが、学内のみでの動画グランプリという形での実施をしました。従来とは違う内容ですが、新しい翠陵祭として成功だったのではないかと思います。一方で、中1~2生の長野志賀高原ウィンターキャンプや、高2生の北海道ファームステイなど、安全面の確保から実施が難しく中止となった行事もあります。

たまたまこの時代に生まれ、コロナ禍で中高を過ごすことになった生徒たちにとっては残念なことかもしれません。ただ、「可哀想」という言葉だけは使わないように気を付けています。「コロナで行事ができない、生徒たちが可哀想」と思うだけでは前に進むことができませんから。昨年もお伝えしましたが、本校のモットーは“THINK&CHALLENGE!”、考えて挑戦することです。ただ行事をなくすだけでなく、何ができるかを考えて、できることに挑戦したほうがずっといいですよね。

自分の殻を打ち破るきっかけになるような学生生活を

――今年度も半分以上が過ぎました。新入生はどんな生徒が多いですか?

コロナ禍での受験生及び保護者の方々の安全志向、地元志向を受けてか、中学、高校共に志願者が増え、合格者も多く出ました。特に、中学についていうと例年1学年40人程度なのが、今年の中1生は60人を超えています。数が多い分、今年の新入生は元気だなと思うことがあります。ただ、素直な子が多いのは例年と同じですね。

――新入生たちには、どのような思いで接していますか。

横浜翠陵に来た事をきっかけに、ぜひ自分の持っている殻を打ち破ってほしいという思いがあります。殻の形も厚さも生徒それぞれ違うと思いますが、共通して大切なのは一歩踏み出すこと。本校では“THINK&CHALLENGE!”のモットーに基づき、考えて挑戦する場面を多く用意しています。我々教職員も、生徒たちの前で「考えてみなよ」「挑戦してみたら」というような言葉を意識して使うようにしています。将来のこと、目標のことなどに迷いながらも、間違いを恐れずに次の一歩を踏み出せるような、そんな中学、高校生活を送ってもらいたいですね。

今日は、今まさに殻を破ろうと挑戦している最中にある中学1年生を4人連れて来ました。ぜひお話を聞いてみてください。

コロナ禍だからこそ何ができるかを「考えて挑戦する」横浜翠陵中学・高等学校(後編)

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