「就職に力を入れている大学」で13年連続全国1位
低学年次からのキャリア形成支援が自分に合った仕事との出会いを後押し―明治大学

「就職に力を入れている大学」で13年連続全国1位<br>低学年次からのキャリア形成支援が自分に合った仕事との出会いを後押し―明治大学

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2022年に大学通信が行った高校の進路指導教諭対象の調査において、明治大学は「就職に力を入れている大学」で全国1位、「面倒見が良い大学」で全国4位の評価を得た。「就職―」については13年連続で1位を獲得。高い就職力の背景には、自己実現ができる仕事と出会うための「低学年次からのキャリア支援」があった。

取材・文 松平信恭(大学通信)

学生への積極的な就職支援が高く評価されている明治大学。単に有名企業や人気企業への就職を目指すだけでなく、一人ひとりの学生が自分に合った企業と出会うための支援に力を入れているのが特徴だ。

社会経験が少ない大学生は、身近な製品やサービスに関する企業しか知らないことも多く、企業選びの視野が狭くなりがちだ。だからこそ、自分に合った企業と「どう出会うか」が重要になる、と就職キャリア支援センターの石岡周さんは言う。

「自分に合った企業とは、自己実現ができる企業のことだと思います。ただ、そうした仕事と偶然に出会うのは難しい。低学年次から社会との接点を増やすことで、個々の学生が自分に合ったキャリアをデザインしていくのが大切です」

将来を考える契機となるキャリア支援の3つの柱

明治大学では、3年次以降の学生を対象とする「就職支援」とともに、1・2年次に向けた「キャリア支援」にも力を入れている。業界仕事研究や選考対策が中心となる前者に対し、後者はキャリアの多様性を理解し、自らのキャリアをデザインしていくための支援を行うものだ。

キャリア支援の中身を詳しく見てみよう。明治大学のキャリア支援には3つの柱となるプログラムがあり、そのうちの一つが「Career Design Program」。理想のキャリアを模索するために、社会との接点を創出することを主眼とするプログラムだ。

2021年度は、参加学生が約1カ月にわたって10人の社会人へインタビューを実施。講義やグループワークを通して自らのキャリアや学生生活への考察を深めた後、話を聞いてみたい社会人に自分でアポイントを取ってインタビューを行った。

参加した23人の学生は、家族、身近な大人、OB・OGのほか、YouTuberやインスタグラマーへのインタビューにも挑戦。インタビュー後の振り返りでは「自分のやりたいことが浮かび上がり、漠然とした不安が軽くなった」「いろいろな方に話を聞いて自分の視野が狭かったことに気づけた」といった感想が寄せられるなど、チャレンジングなプログラムでの経験が自信や成長につながったようだ。

2つ目の柱となる「Meiji Job Trial」は、約200社の協力企業で「3日間、15時間以上」の学部1・2年生に対象を限定した就業体験を行うプログラム。2022年度から開始し、約270人が参加した。派遣後は全員に振り返り面談を行うことで、一過性の経験とするのではなく今後の学生生活にどう経験を生かしていくかまでをフォローしている。実際の仕事で社会から求められる能力と、今の自分とのギャップを理解して、大学生活の中でそれをどう埋めていくかを考えるためのきっかけにしてもらうことも期待しているそうだ。

3つ目の「MEIJI Challenge Program」は、企業から出題された課題にグループで取り組むPBL(課題解決型学習)型のプログラムだ。リアルな現場視点を養うことを狙っており、Twitter Japanや小学館、北九州市などの参加企業・自治体から、実際の業務に則したテーマが与えられる。学生は正解のない問いに対してグループでアイデアを提案。優れた提案は実装や商品化も検討される。

こうしたプログラムは、学生時代に「何かに挑戦したい」と考える学生にとって格好の機会となる。将来への不安感など、同じような悩みを持つ学生が集まることが多いので、本気で話し合える仲間との出会いにつながることも多いという。

早期のキャリア支援で学生生活の充実を目指す

明治大学が低学年次向けのプログラムに力を入れるのは、就職活動が早期化していることも大きい。キャリアを意識して学生生活を過ごした人と、何も考えずに過ごしてきた人では、大きな差がついてしまうのが現状だ。

「学生時代にしかできない多様なチャレンジの経験は、企業へのPRになる上、自分を理解することにつながるので就職活動全体へ良い影響を及ぼします。就職活動を早く始めるという訳ではなく、なるべく多くの学生に、早いうちからキャリアを意識してほしいという思いから、さまざまなプログラムを用意しています」(石岡さん)

キャリアについて考え始めるのは早いほど良いとの考えから、明治大学では高校生に向けた出張キャリア支援も行う。社会貢献の一環として行う活動の一つで、明治大学への進学を勧めることはない。高校生の意識を変えていくことを目指して、偏差値や競争率を基準とするのではなく、将来のキャリアを考えながら進学先を選ぶ大切さを伝えている。

多彩な就職支援やキャリア支援のメニューだけでなく、一緒にキャリアを考えていける数多くの仲間がいることも明治大学の大きな強み。大学が有する充実した教育環境を活用しながら有意義な学生生活を過ごせることが、一人ひとりの学生の「納得就職」につながっている。

学生に寄り添いながらつくられる明治大学の就職支援

明治大学の就職支援では、「Face to Faceの個人面談」と「手づくりの支援行事」を大切にしている。2021年度は約2万4000件の個別相談を実施。学生一人あたり4〜5回の面談が行われた計算だ。

これだけ多くの個別相談を担うのは、専任職員を中心とする相談員。相談業務を外部に委託せず、職員が直接相談を受けているからこそ、「いま明治大学の学生にどんな支援が必要か」を感じられるメリットがある。

年間250を超える支援行事は、相談から得られた知見を生かしながら企画される。コロナ禍ではオンラインでの選考が主流になるなど、状況が目まぐるしく変化した。学生を取り巻く就職環境の変化を的確に理解できたことが、必要な支援をいち早く届けることを可能にした。

58万人を越える校友とのつながりが強いのも明治大学の特徴で、OB・OG訪問に快く協力してくれる卒業生が多いという。就職キャリア支援センターには毎年約2000枚の就職活動報告書が寄せられるなど、後輩のために自らの経験を共有しようとする姿勢が伝統の中で脈々と受け継がれている。

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