神奈川大学の図書館がリニューアル

神奈川大学の図書館がリニューアル

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1980年に建てられた神奈川大学横浜キャンパスの図書館がこの4月5日にリニューアル。内覧会に行ってきました。

オープンセレモニーでのテープカット。左から3人目が小熊誠学長、右から3人目が日野晶也理事長。

今回のリニューアルは、建物そのものを建て替えるのではなく、既存の建物に耐震補強を施し、フルリノベーションするものです。そのため、建物を特徴付けていたレンガ調の外観をそのまま残しています。近年のキャンパス再編では古い校舎を壊して現代的な建物にする大学が多く、キャンパスの雰囲気ががらりと変わってしまうことも少なくありません。しかし今回の神奈川大学の図書館リニューアルにおいては、長年親しまれたキャンパス内の風景は変わりません。

では、図書館の中に入ってみましょう。

1階はラーニングコモンズフロアで、グループ学習に適した設計がなされています。ソファ席や畳敷きのスペースがあり、リラックスした雰囲気です。もちろん、グループワーク専用の部屋もあります。

図書館には珍しい、畳敷きの「小上がり」

2階は図書館のメインフロアで、総合カウンターがあります。フロアの中心部は上層階へ吹き抜けになっていて、開放感たっぷり。このフロアには企画展ができるスペースがいくつかあります。リニューアルオープン記念の企画の一つには「ふくBOOKろ~はじまり」という不思議なタイトルが。。。図書館職員と学生スタッフがお勧めの本を「福袋」に入れて紹介する企画でした。気に入った福袋をカウンターに持っていくと、福袋ごと貸し出してくれるそうです。ある福袋には「あなたのままでいい!新生活、一人暮らし、人間関係。なにかとストレスのかかるこの時期。自己肯定感を高めて自分を乗りこなそう」と書かれたメッセージ。袋の中には自己啓発の本が3冊入っていました。

2階の吹き抜けから見上げた上層階
オープン記念の企画展で並べられた本の福袋

3階と4階は従来の図書館らしく、静かに読書したり個人で学習したりするのに適した空間です。ただこれまでの図書館と違うのが、一部の書架がタテヨコ整然と配置されているのではなく、通路をななめに貫いて配置されていることです。通路がななめになることで見通しが良くなり、開放感が得られるといいます。

書架間の通路がななめに貫かれているため直線距離が長く、見通しが良くなる
4階の窓際の席からの眺め。遠くに見える円柱型の建物は新横浜プリンスホテル

神奈川大学の図書館は150万冊の蔵書があり、その数は県内最大規模です。一般公開制度があり、学生だけでなく市民も利用可能。外にも開かれた図書館です。スマホアプリによる貸出しや座席予約など、ITにも対応した最新サービスも導入されます。学部担当の図書館スタッフを置き、資料の収集や活用について専門性をもって対応してくれるそうです。

ハード面だけでなくソフト面もますます充実した神奈川大学の図書館。スタッフの皆さんの思いを随所に感じることができました。

ところで内覧会が開催されたこの日は天気も良く、キャンパスには先輩学生が新入生に声をかけて勧誘する姿が見られました。コロナ禍はまだ続いていますが、キャンパスには日常の風景が徐々に戻りつつあります。
リニューアルされた図書館とともに、キャンパスに集う学生の皆さんが充実した学生生活を送ってほしいという思いを強くした今回の取材でした。

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