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SDGsを念頭に置き、地域課題や地球規模課題の解決に挑むグローバルイノベーターを目指す
「サイエンスや数学は世界共通。だからこそ英語で学ぶ」。国際高等専門学校は、持続可能な未来社会を創造できるグローバルイノベーターの育成を目指している。科学と技術、数学を英語で統合的に学び、”創造の道具”にするとともに、国際高専オリジナルの「エンジニアリングデザイン教育」を通じて、誰一人取り残さない世界の実現に向けてイノベーション創出に取り組む。工学教育の世界標準であるCDIO(Conceive、Design、Implement、Operate)や、ユーザー視点での価値創出手法である「デザインシンキング」を取り入れ、ユーザーにとって何が問題で、何が必要なのか、アイデアを創出。キャンパス内のMaker Studioにあるレーザーカッターや工作機械、3Dプリンターや校舎内に設置されているデバイスなどを使って、物やシステムなどのプロトタイプを作りながら、よりよい解決策を考えていく。1、2年生は自然豊かな白山麓キャンパスでの全寮制教育、3年生は全員が1年間のニュージーランド留学、4、5年生は併設校の金沢工業大学と連携し、分野横断型研究やプロジェクト活動に取り組む。SDGsを念頭に置きながら、地域課題や地球規模課題の解決に貢献できる人材を目指していく。
米RITと金沢工業大情報工学専攻の2大学修士号取得の道も
編入先となる金沢工業大学は第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を大学で唯一受賞した、日本を代表するSDGs推進高等教育機関だ。社会実装型の教育研究を全学的に推進し、Society5.0をリードする人材育成に取り組んでいる。米国のロチェスター工科大学大学院とのDual Degreeプログラムを実施しているのも大きな特色だ。金沢工業大学 大学院情報工学専攻まで進学すると、最短2年間で全米ベスト大学の一つ、ロチェスター工科大と金沢工業大の2大学の修士号取得の道もある。
身につけた知識・スキルで実社会の課題解決に取り組む「エンジニアリングデザイン」
「エンジニアリングデザイン」は誰一人取り残さない持続可能な未来社会の実現に向けて、サイエンスとテクノロジーの知識を応用しながらイノベーションの創出に取り組む国際高専オリジナルの授業だ。具体的には「エンジニアリングコンテクスト」と呼ばれる授業と「コンピュータスキルズ」という2つの科目群で修得した知識・スキルを応用して問題発見・解決に取り組んでいく。「エンジニアリングコンテクスト」ではSDGsや技術者倫理、エネルギー政策、技術文書作成法やディベート法を実践的に学習。「コンピュータスキルズ」は問題発見・解決に情報技術を活用できるよう、Word、Excel、PowerPointはもちろん、3Dモデリング、IllustratorやPhotshopなどのツールを活用した画像編集やWeb制作、映像編集、JavaScriptなどを使ったプログラミングも学ぶ。
AIコンピュータ搭載のNVIDIA JetBotを使い、ディープラーニングを学ぶ授業も始まる
2年前学期の「エンジニアリングコンテクスト」では新たな取り組みも今年度から始まっている。AIコンピュータ搭載のNVIDIA JetBotを使い、AIの手法の一つであるディープラーニング(深層学習)を学ぶ授業だ。NVIDIAは自動車の自動運転技術開発で世界的に知られている企業。JetBotは、赤外線、超音波、距離センサーなどを備えたAI自律型ロボットカーだ。
授業では、学生がひとり1台ずつJetBotを受け取り、1)プログラムを使って動かし、2)データセットを作り、3)自動運転システムを構築。障害物に見た立てた赤いコーンをJetBotのカメラで写真を撮り、ディープラーニングを使ってJetBotに覚えさせ、避けたり間を通ったりするようにプログラムを組む。そして最終的な課題として、安全に自動運転を行っている様子を撮影した動画を先生に提出する。
AIはこれからの社会で問題発見・解決には不可欠な技術になりつつある。国際高専ではこうした実践的な授業が先駆けて行われているのだ。
SDGsで地方創生を目指す
2年生が取り組む「エンジニアリングデザイン」の今年のテーマは、SDGsで地方創生を目指す「Agriculture Innovation Project」。学生は休耕田の活用による地域活性化を目指すAgriculture Business Team と、AI、IoT技術を使い、獣害対策システムの開発に取り組むAgriculture Technology Team(技術ベンチャー)の2チームにわかれ、通年で活動に取り組んでいる。
Agriculture Business Team では、地域の農家の指導を受けながらサツマイモ「紅はるか」の生産を行い、営業、販売、営業、広告、決算まで手掛け、さながら「農業法人」の経営ビジネスを体験していく。企業経理についても学び、農作物の生産コストと売り上げから、収益を計算し、ビジネス成長性の分析や改善策について取り組む。この中でも店頭に掲示するポスターの制作やWeb制作、AR(拡張現実)を使ったPOP広告(店頭広告)など、コンピュータスキルズで学んだ知識やスキルが活かされている。
授業で学んだ情報技術を実践する学生たち
2年生の山崎史依さんは、1年生の時、CADソフトを使った3DCGコンテストのFusion360 学生コンテストで最高賞となる特賞を受賞した。コロナ禍の上、例年にない大雪に見舞われた昨年。外に行くのが億劫でずっとベッドの上でゴロゴロする日々を過ごしていたという山崎さん。そんな彼女の生活を変えたのが、Fusion360だった。Fusion360は1年生のエンジニアリングデザインの最初で基礎を習うCADソフトで、最初は使い方も忘れ、モチベーションもなかったとのことだが、いつの間にかそれが趣味になり、気が付けば夜徹夜をしてやりたくなるほど没頭していたという。特賞受賞後も山崎さんは精力的に作品制作に取り組み、今年7月に行われたFusion 360 学生デザインコンテスト2021「梅雨を楽しむアイテム」でも優勝賞を受賞している(山崎さんのツイッター(https://twitter.com/ShiiYamazaki) では、さまざまな作品が紹介されている)。
また同じく2年生のアファフ・アラーさんは科学動画コンテスト「Breakthrough Junior Challenge」向けに全編英語の動画作品「Space Debris 」(宇宙ごみ)を制作した。Breakthrough Junior Challengeは、Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏らがつくったブレークスルー賞財団(Breakthrough Prize Foundation)が13歳から18歳の学生を対象に実施している世界的な科学動画コンテスト。物理学、数学、生命科学の分野でのビッグアイデアを3分以内のオリジナルのビデオ作品にまとめるもので、ナレーションも含めすべて英語で書かれていることが応募条件となっている。
Space Debris(宇宙ごみ)とは、宇宙空間に存在する人為的な物体のうち、その実用性が失われたものを指す。機能していない衛星や、地球の軌道上に放置されているロケットの部品などがこれにあたる。アファフ・アラーさんは、このままでは衝突・破壊の連鎖によって宇宙ごみが爆発的に増え、宇宙開発が脅かされる”ケスラーシンドローム”になることをデモンストレーションやアニメーションを使ってわかりやすく説明。解決策を見つけるのは皆さんかも知れない、興味を持ち続けよう、と締めくくっている。
アファフ・アラーさんの作品はYouTubeで観ることができる(https://www.youtube.com/watch?v=TvXXeqMk_9c)
オンライン進学説明会では学生が活動を紹介
国際高専では9月19日(日)、11月3日(水・祝)、12月5日(日)にオンライン進学説明会を開催する。説明会では国際高専の特色や入試制度の説明、英語によるSTEM授業体験や学生による学生目線でのオンラインキャンパスツアーが実施されるほか、学生による活動紹介も行われる。
9月19日(日)は「Space Debris 」を制作したアファフ・アラーさんが、そして11月3日(水・祝)は「Agriculture Innovation Project」取り組みを学生自らが発表する。国際高専の特色がわかる絶好の機会となっている。