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コロナ禍がきっかけとなって急激に進みつつあるICT教育の導入だが、生徒一人一人の学習の進捗状況が記録できるなどオンライン授業のメリットは少なくない。
今まで一度きりしか聴けなかった授業も動画配信では何度も視聴できるのもその一つ。
聖学院中学校・高等学校では生徒が繰り返し何度も見直しができることを考慮して録画方式を採用。それにより教員の出勤する負担も軽減される。主要5教科中心で1週間分の授業動画を月曜日にまとめてYouTubeで配信。動画は15分~20分。授業をもとにして生徒が自分で問題を解く時間を合わせて50分程度になるように設計されている。
全科目オンライン授業をする学校も
時間割通りのオンライン授業を実施し、初日の欠席者が全校で1名だったのは、聖徳大学附属女子中学校・高等学校。2015年から、1人1台のiPadを活用した授業を全科目で展開していたため、オンライン授業にもスムーズに移行。毎朝8:15のホームルームから始まり、6コマ(土曜日は4コマ)の授業を受け、振り返りシートを提出する。体育の授業は踏み台昇降を行うなど在宅でできる運動を取り入れている。
神奈川大学附属中・高等学校でも、4月14日から臨時休業中全授業を全学年で実施。各教員が担当授業チャンネルを持ち、毎日授業ムービーを配信している。日ごろから「生徒1人1台端末」を実施し、全学年の授業において教材の配信、課題の提出、学習の振り返りをクラウドで実施している。
今回の休校措置が図らずも遅れがちであった日本の教育現場でのICT教育活用の起爆剤となったことは言うまでもない。コロナ収束後も積極的に教育現場でICTを活用していけるかが今後の日本の教育発展の鍵となるだろう。