日本一「面倒見の良い」女子大学、 岐阜女子大学に行ってみた!-前編-

日本一「面倒見の良い」女子大学、 岐阜女子大学に行ってみた!-前編-

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こんにちは、ユニヴプレス編集部です。

今年も「大学探しランキングブック2020」が出版されました。大学を多面的に比較できる各種ランキングや、エキスパートが伝授するランキング活用方法などを掲載していますので、これから志望校を決めていく高校1~2年生のみなさんはぜひ手に取ってみてください。

さて、ランキングを見ていて面白いのは、意外な大学や今まで知らなかった大学が、とある項目ではとても高い評価を受けているのを発見した時です。今年のランキングでも、とても面白いデータを見つけることができました。


「面倒見のいい女子大学ランキング」のトップは意外な大学

津田塾大学、昭和女子大学、東京女子大学といった有名女子大学を押さえ、トップに立ったのは岐阜女子大学!おそらく、この大学のことをよく知っているという受験生はほとんどいないのではないでしょうか?しかし、アンケートの回答者は大学選びのプロである進路指導教員の方々。必ず何かしらの理由があるはず。気になったなら、実際に足を運んで自分の目で確かめるのが一番!ということで、早速、岐阜女子大学のキャンパスでお話を伺ってきました。

岐阜女子大学の面倒見の良さってどんなところ?

快く取材を受けて下さったのは、教育支援センター次長で入試アドバイザーの久保田智子先生。インタビューを行ったのは大学に併設されているいずみ寮の寮母室です。いずみ寮では沖縄や静岡、長野など様々な地域からやってきた学生が共同生活を送っています。この辺りにも面倒見の良さの秘密が潜んでいるのかもしれません。

今回は寮母の堀ノ内マリ子さんと寮長で2年生の菅沼美風さんにも同席していただきました。

まるで実家に帰省したかのような取材風景。(写真は左から寮長の菅沼さん、久保田先生。手前のスーツは私。)

――「面倒見が良い女子大学」日本一の評価はすごいですね!岐阜女子大学の面倒見が良さってどんなところにあるんですか?

久保田 本校の教育方針では、しっかりと勉強をし、資格を取得し、出身地に帰って就職をすることを大きな目標としています。大学の周りにも遊ぶ場所はほとんどありませんから、4年間勉強に集中して、成長して地元に帰ってくる姿を見てそう評価していただいたのかと考えています。

「面倒見の良さ」を示すのは、教員と学生の距離の近さでしょうか。アドバイザー制のもと、全ての学生が少なくとも1年間3回の面談をします。成績に不安のある学生はもっと回数を増やしますし、所定の面談以外でも、教員のオフィスアワーであればいつも相談が可能になっています。

――面談ではどのようなことを話しますか?

久保田 自助資源シートと呼ばれる事前アンケートを記入してもらって、それに沿いながら話していきます。内容は時期によって異なりますが、得意なこと、苦手なこと、取得したい資格、長期休暇の予定など。将来の夢を明確にし、不安点を解消しながら夢に向かってどうすれば良いのかの指針を作る場になっています。

菅沼 私も成績だけでなく、生活の中で困ったことやインターンシップなど色々なことを相談しています。自分だけでは堂々巡りしてしまうようなことでも具体的にアドバイスをいただけるので心強いですね。

こちらが自己資源シートと状況把握アンケート。

――不安点の解消と言えば、地元外の学生にとってはこの寮も大切なポイントですよね。

久保田 岐阜女子大学には、実は岐阜県外の出身者が7割もいるんです。実家生は3割程度。ほとんどの学生が寮に入るか下宿をしています。

 約150人の学生が生活するこの「いずみ寮」は、朝・夕食込みで月2万円と、経済的負担がとても軽くなっています。寮母は3人の交代制で、24時間駐在しています。生活の相談から急病時の対応まで応じますので、初めての一人暮らしで不安な学生も安心して生活ができると思います。

堀ノ内 故郷を離れてホームシックになってしまったり急に体調を崩してしまったりする学生もいますから、そんな時はすぐに助けになれるよういつも気を配っています。

久保田 寮に入らない場合でも、近隣の女性専用アパートを斡旋しています。冷蔵庫・洗濯機・テレビ付きで1ヵ月1~4万円と安価ですし、大学が大家と連絡をしっかり取り合っていますので安心です。

真ん中奥の建物がいずみ寮。ある先生が「勉強に集中できますよ。周りに何もないので(笑)」と言っていた。確かに。

――寮の規則などはあるのですか?

堀ノ内 門限やゴミの分別など共同生活を送るための一般的なルールはあります。もちろん寮生の事情にも配慮はしますし、何か要望があれば話を聞くようにしています。

菅沼 寮生活に関する色々な意見や要望を出し合う「寮会」という会議が月に1度あります。私は寮長としてみんなの声をまとめて寮母さんたちに伝え、寮と寮生が納得できる形で実現できるよう調整や交渉をしています。

久保田 先日も「エレクトーンの練習がしたい」という要望があったので、寮内にエレクトーンを設置しました。寮生からの要望はできる限りサポートして行きたいですね。

――生活のサポート体制まで整えているところも、「面倒見が良い」の評価につながっているのかもしれないですね。しかし岐阜県出身者がほとんどだと思っていたので驚きました。

久保田 これも本校の特色だと思いますが、大学内に県人会があるんです。岐阜県人会、愛知県人会、沖縄県人会など、同じ出身地の学生が親睦を深めるために作った会で、様々な交流会を行っています。地元に帰って就職する学生が多いので、県人会のつながりは大学卒業後も続く交流となります。

県人対抗運動会での騎馬戦の様子。

いずみ寮を見学してみた

インタビューの後、久保田先生のご厚意で寮の中を見学させてもらえることに。普段は中々見ることのできない寮の日常風景から「寮での暮らし」をイメージしてみてはいかがでしょうか?

一般的な洋室(2人分)。見えづらいかもしれないが、2段ベットの左右にそれぞれ専用の勉強机がある。
快く撮影許可をくれた菅沼さんの勉強机。ボックス席のような構造で勉強に集中できそう。
部屋ごとにオリジナルのルールがある、とのこと。よく考えると「箸を使うものは食べない」のはなんでだろう?
取材日はたまたま食事サービスがお休み。寮の厨房を使って学生が自炊をしていました。健康栄養学科があるため厨房も料理も本格的!
寮生が集まる談話室(撮影協力:菅沼さん)
住居学専攻の学生によって塗装された壁。授業の実践もできるし、寮も綺麗になるという一挙両得感。(右上は塗装中の様子)

学生寮というと、相部屋や規則など一人暮らしに比べて窮屈なイメージもありますがそんな雰囲気は全くありません。むしろ、見学中にお会いした寮生の方はのびのびと自然体で楽しく暮らしているように感じました。これも、仲のいい友達といつも一緒で、後ろには頼れる寮母さんや先生が控えているという安心感がある環境だからこそなのかもしれません。

さて、続く後編では肝心の「学び」の部分から岐阜女子大学の面倒見の良さの秘密を探って行きたいと思います。

日本一「面倒見の良い」女子大学、 岐阜女子大学に行ってみた!-後編-

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