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みなさんは、「福祉」という言葉にどんなイメージをもっていますか?高校生にとってはあまり実感のない「福祉」ですが、「福祉」を学ぶことは「すべての人の幸せ(幸福)」を学ぶことでもあり、実は私たち全員に関係するとても身近なものです。特にこれから進路を決定するみなさんにはぜひ知っておいてほしい言葉なのです。ユニヴプレス編集部では、福祉系大学の草分け的存在である東北福祉大学にお邪魔し、福祉のことと、大学の教育内容についてお話を伺ってきました。
福祉とは幸せをめざすこと
―― 「福祉」という言葉には広い意味があり、人それぞれイメージが異なります。東北福祉大学の考える「福祉」とは、どのようなものですか?
A オープンキャンパスや学校説明会などで高校生と話をする機会があると、まずは「福祉って何だと思う?」という質問をしています。よく返ってくるのは、「高齢者」「車いす」「介護」などといったキーワード。「福祉」=「弱い立場の人をサポートする専門職」というイメージが強いのですね。もちろんそれも間違いではないのですが、東北福祉大学では「福祉」をもっと広い意味で捉えています。
福祉の用語集で「福祉」という言葉を引くと、「幸福の追求」と書いてあります。まずは「幸せをみんなで探していこう」というところから福祉の学びをスタートしてもらえればと思います。
―― 「福祉」とは弱い立場の人だけでなく、みんなにかかわることなのですね。福祉の勉強といえば資格取得のイメージが強いですが、東北福祉大学には福祉系以外にも様々な学部があります。
A みんなの幸福をめざすなかで、超高齢化、人口減少、教育・少子化、保健、医療、情報、復興、防災などの課題が出てきます。本学には4つの学部(総合福祉学部、総合マネジメント学部、教育学部、健康科学部)がありますが、それぞれで世の中の課題解決に貢献できる、働きがいを見出せる人材を育成するプログラムがたくさん用意されています。
―― 東北福祉大学の建学の精神は「行学一如」。これにはどのような思いが込められていますか?
A これは仏教の言葉ですが、「修行と修学は一体で、互いに影響し合い発展している」という意味です。開学以来、本学がずっと大切にしている思いです。大学で理論を学んで、様々な実践に取り組んで、また大学に戻って学ぶという機会と場を大切にしています。実践をより深いものとするため、キャンパスの内外に様々な施設があります。
実践の場はたくさん用意されている
―― 先ほど挙げた課題を解決し、東北の未来を描き地域へ貢献する人材を育成する。その実践の場が大学の中にあるということですね。具体的には、どのようなものがあるのですか?
A 学部ごとに特化した教育プログラムがあります。総合福祉学部では、実学臨床教育。例えば社会福祉士や保育士などをめざす学生は、本来は3年生から実習が始まります。しかし、実学臨床教育は、学内のグループホームや保育園など様々な施設を利用し、1年生から4年間の段階を踏んだ継続的な学びができるプログラムになっています。
―― 通常なら3年生まで時間をかけて準備するところ、1年生から社会福祉現場で実践を重ねながら学んでいます。とても大変なことのようにも思えますが、これにはどんなねらいがありますか?
A 早い段階で自主性・積極性をもって“各”領域の現場を経験するので、3年生から始まる本来の実習はより深い学びとなっていきます。
教育学部には、教育実践活動があります。教育現場の「いま」に触れてもらう目的で、1週間を原則として地域の教育現場に実習に行きます。教育実習は3年生から始まりますが、これは1年生から受講できます。
1年生は当然準備も経験も不足していますし、まず人前で話すことに慣れていないでしょう。自己紹介から緊張してしまいますよね。大変だし、上手くできるはずがないのですが、それで良いと思っています。子どもたちとの触れ合いを通して教員という職業を実体験し、大学の学びを深めるきっかけとなるプログラムです。
―― それが「行学一如」の精神なのですね。ほかの学部ではどうですか?
A 総合マネジメント学部では、インターンシップやプロジェクト実践活動を通して、自治体や企業と連携しながら、地域の課題を発見し、その解決法を考えていきます。海や山といった自然に囲まれた東北の地域性を活かした「就業力」の育成をめざした体験型プログラムでもあります。
健康科学部では、新時代を開く、保健・医療・福祉専門職の養成をめざしています。本学は、保健と医療、さらに福祉を含めた領域の融合を支える新たな専門職を養成するための臨地実習、臨床実習の施設が学内にあり、専門性を高められることが大きな強みです。
東北地方の人々の幸せのために
―― 4つの学部についてそれぞれ教えていただきましたが、どの学部にも共通するのは、地域の施設や自然など現場に出ていき、実際の社会で起きている課題と向き合う機会が早い段階から用意されていることですね。
A 人口減少や、超高齢化が進む日本にはどんな課題が待ち受けているのでしょうか。それは、実は若者がいかに地域で働くかという、労働問題にもつながります。都心に働きに出るという選択肢もあるなかで、東北地方に留まって、地域の幸せのために働ける人材を輩出したいという思いを私たちはもっています。
もう1つは防災ですね。東日本大震災から8年が経ちましたが、まだまだ復興の途中です。福祉行政学科は震災後に設置した学科なのです。学びの根本にあるのは「一人ひとりの生活の質を高め」「一人ひとりの幸せを考える」という、福祉のこころをもって行政の立場から社会に貢献できる人材を輩出したいという思いが込められています。また、本学は東北の4年制大学では唯一となる救急救命士養成課程を設置しました。このように東北地方の課題については強い課題意識をもっていて、教育内容にも反映しています。
―― 東北福祉大学で学んだ学生が地域を創り、地域で生きる、東北地方に住む人々の幸せのために貢献してくれることが理想の姿ですね。その他、何か教育面の特色があれば教えてください。
A 教職員と学生との距離が近いことも特徴の1つです。
教職員を含めた大学全体で学生を継続して育てたいという考えで、入学後にはリエゾンゼミというものがあります。リエゾンとはフランス語で「つながり」という意味です。クラスには担任が3人ついています。
教員と事務スタッフと先輩学生で下級生をサポートしています。先輩学生はティーチングアシスタント(TA)という大学院生もしくはピアメンター(PM)と呼ばれる3,4年生です。この3人担任制は自信をもって社会に出て行くために非常に有効な仕組みです。
―― 教職員と学生のつながりを大切にして、教育に活かしているということですね。
A 学生同士のつながりも同じく大切ですよね。本学では福祉、経営、教育、保健・医療とジャンルが異なる4学部の学生が一緒に学んでいます。課外活動も非常に盛んで、専門の枠を超えた様々な学生の交流ができる場となっています。
学生が運営するオープンキャンパスに注目!
―― 強豪ぞろいの体育会に加え、様々な文化会や同好会がありますね。「福祉大」ということもあり、ボランティアサークルや手話サークルなども数多くあります。特徴的な団体があれば紹介していただけますか?
A オープンキャンパスクラブ(OCC)です。200人程度の学生が参加し、私たち職員と協働しながらオープンキャンパスを実施してくれている大学指定団体です。企画の発案から当日の運営などいきいきと活動しています。
実際、OCCの先輩たちに憧れた受験生が入学後にOCCに入るということも多いです。ちょうどこれからオープンキャンパスの季節(*)です。少しでも本学に興味を持ってくださった方はぜひご来場ください!その際は、OCCの姿にも注目してみてください。
―― 福祉のこと、東北福祉大学の教育のこと、とてもよく分かりました。最後に一言、受験生へのメッセージをお願いします。
A 福祉というと明確に学びたいことや取得したい資格が決まっていないと目指してはいけないと思いこんでいる受験生も多いのですが、まだ進路が決まっていない受験生であっても、何か社会のために人の幸せ(幸福)を学びたいという思いがあれば、東北福祉大学に来てみませんか。
学びのなかで進路を見つけていく学生も多く、大学生活は色々なことを発見できる場だと思います。本学はそのための機会や場をたくさん用意していますし、学生と近い距離で全力でサポートします。
編集後記:東北福祉大学のある街=仙台には「杜の都」「学都」「防災環境都市」などたくさんの表情があります
取材にお伺いしたのは6月の上旬。首都圏、西日本は30度越え。うだるような暑さだったがここ仙台はジャケットが羽織れるほど涼しかった。仙台市はいわゆる七大都市圏の一つでありながら少し移動すれば海も山にもすぐにアクセスできるコンパクトシティー。
また東京や関西などほかの大都市圏と比較すると物価や不動産賃料など生活コストの観点からいっても住みやすい街です。東北福祉大学のメインキャンパスである国見キャンパスへはJR仙台駅から大学名を冠した「東北福祉大前」駅まで10分強。隣県の山形県や福島県ならもはや「通学圏」である。
非常に住みやすく、文化や買い物、アルバイト先などには不自由せず4年後は東北最大の都市仙台で就職活動を展開することができる。まさに都市のメリットと地方のあたたかみのいいとこ取り。杜の都での学生生活は非常に有意義なものになるに違いない。
(*)東北福祉大学オープンキャンパスの今後の予定はこちら
https://www.tfu.ac.jp/admissions/oc_all.html