生徒を信じ、常識を破るクリエイティブな教員になる!

生徒を信じ、常識を破るクリエイティブな教員になる!

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昭和、平成、令和と 時代が変わるごとに、教員の役割やイメージは 変化し続けている。次世代の教員に求められる資質とは何なのか。 教員の今と昔を知る岐阜聖徳学園大学の成田幸夫氏にお話を伺った。


時代によって変わる「教師像」

 ―「教員」と一口に言っても、親世代と受験生世代ではその役割が変わってきていると感じます。

成田 昔は、学力の向上やその先にある進学が非常に重要視されていました。極端に言えばテストで良い点をとるために、「一つの答えをどれだけ効率よく指導できるか」が教員にとって重要だったのです。しかし、社会がより複雑化した現在では、「複数ある正解の中からより良いものを選択する方法を子どもに指導すること」が非常に大切になってきています。その過程で教員は、他者の意見を尊重する力や、自分の意見をしっかりと持ったうえで正しく他人に伝える力など様々なことを子どもに指導しなければいけません。これはいわば生き方や考え方を教えるわけですから、教員の側にも幅広い価値観を受け入れる多様性が求められます。もちろん、今でも学力の向上は大事ですが、それ以上に子ども一人ひとりの持ち味を見抜く目が必要とされているのです。

―社会が求める人材の育成という点からも教育には関心が集まっていますね。

成田 もう、国語や理科で良い点数をとれる人材が良い人材という時代じゃないと思います。就職活動を見ても、企業は5回も6回も面接をし、ディスカッションをさせるわけですよ。これは企業として、コミュニケーション力や自分の意思をもって行動できる人材を評価しているからなんですね。ならば教員は「学校」という価値観にとどまらず、そういった社会の要請を敏感に感じ取り、応えていかなければいけません。

―一方で近年では「教員はブラック労働」というイメージを持たれることも多いです。

成田 ニュースなどで報じられる教員のイメージに不安を感じている保護者や受験生の方も多いと聞いています。ただ、近年では長時間労働の課題の一つとなっている部活動をサポートするために地域のスポーツクラブと協力したり、そもそも土日の部活動に制限を設けるなど教員の負担を軽減する動きが盛んになってきました。また、教員自身の意識も徐々に変わってきたように感じます。昔は「17時から職員会議」ということが頻繁にありましたが、さすがに今はそんなことはありません。教員の働き方について創意工夫の余地はまだまだたくさんあります。今後、さらに世代交代が進み、教員全体に「時間内に仕事を終わらせる」という考え方が浸透すれば、近い将来、ブラック労働のイメージは払しょくされるはずだと私は考えています。

教員だからこそ常識を疑い、 生徒を信じる精神が求められている。

―目まぐるしく時代が変わる中で、 次世代の教員には何を期待しますか?

成田 先ほどのブラック労働の話とも繋がってきますが、教員には教育現場で常識とされていることに対して、「本当にそれでいいのか?」と問い直す精神を常に持っていてほしいと思います。 例えば、時々話題になる「おかしな校則」の話などもそうですよね。ある県の中学校には「男子生徒は下校時に女子生徒の1・5m以内に近寄ってはならない」なんて嘘みたいな校則が未だにあるそうです(笑)。おそらく昔、男女間でトラブルがあったのでしょう。でも、その校則があったから学校の秩序が維持できていたのかというと、私は絶対に違うと思うんです。それなのにずっと校則は残ったまま。これでは生徒のためにもなりません。そういった、おかしいことをおかしいと感じ、常識を問い直す力を次世代の教員には期待しています。

―教員というと、一見、保守的なイメージがありますが、そのような変化はできるのでしょうか?

成田 確かに、学習指導要領で指導の大枠は決まっています。しかし、学校運営や授業法という点ではかなりの自由度が認められているんです。  これは、私が小学校に勤務していた頃の話ですが、児童が自ら時間を把握し自律的に行動できるようチャイムを廃止したことがあります。チャイムだとどうしても条件反射の刷り込みになってしまいますから。その他にも、魅力的な総合学習だったりオープン教育だったり、現状でもやろうと思えばかなりのことができるんです。

―教員として現場を変えるために必要な心構えがあれば教えてください。

成田 「子どもを信じる」ことが一番大切です。中には子どもを自由にさせると「学校が荒れるんじゃないか」「規律が守れなくなるんじゃないか」という不安を抱く教員もいますが、子どもを信じてしっかりと信頼関係を結ぶことができれば絶対に悪いことは起こらないと私は考えています。必ずしも校則やチャイムなどで子どもを縛る必要はないんです。もちろん、それだけの信頼を得るまでの過程は簡単ではありません。時には子どもと本気でぶつかり涙を流しながら指導することもあるでしょう。大変なことも多いと思いますが、これからの教員には最後まで子どもを信じることで、彼らが自由に活動し、成長できる環境をつくってやって欲しいですね。

各大学が持つ「独自の教師像」を見極めることが大切。

―教員を志望するうえでの大学選びのポイントは何でしょうか?

成田 大学が独自の「教育観」「教師像」を持っているかどうかを観察してほしいと思います。持っていればそれが他大学との差としてカリキュラムにも表れます。本学を例に挙げると、教育学部、看護学部などの学生が学部横断的に教養科目を学ぶ「Yawaragi Basis」というカリキュラムがあります。これは、異なった背景を持つ学生が同じ講義を通して交流することで、視野や人間性を深めるとともに、学ぶことの楽しさを知ってもらおうという本学独自の試みです。加えて、教員同士が連携して学生を指導する体制が整っているかどうかも重要なポイントです。受験生にはぜひ、オープンキャンパスなどを通して各大学の違いを見極めてもらいたいですね。

―最後に教員を目指す受験生に メッセージをお願いします。

成田 教員は生きている人間を扱う職業ですから、その醍醐味はどんな職業人と比べても色あせるものではありません。教え子が教員を乗り越えるくらいの生き方を見せてくれた時の喜びは何ものにも代えがたいものです。

そして何より、子どもが本当に学校を好きになってくれて、精いっぱいの笑顔を見せてくれた時などはまさに教員冥利に尽きるといった思いです。そんな喜びを味わうためにロマンとパッションを忘れず教育学部の門をたたいてください。

成田 幸夫 1947年愛知県生まれ。1970年3月愛知教育大学卒業。愛知県東浦町立緒川小学校研究主任をはじめ、各地の小学校教頭、校長を歴任。2006年4月より岐阜聖徳学園大学教育学部教授。

 

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