伝統の文武両道を実践、「三兎を追う」春日部共栄中学高等学校

伝統の文武両道を実践、「三兎を追う」春日部共栄中学高等学校

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埼玉県の春日部共栄中学高等学校は、1980年に高校を、2003年に中学校を開設して、多くの卒業生がさまざまな分野で大きく活躍している。創立以来のモットーは「文武両道」、この言葉は学業と部活動の両立を意味することが多いが、春日部共栄の場合は学業・部活動、さらに学校行事の三兎を追うことを意味している。また自分が興味を持ったことに一生懸命打ち込むことを学校が応援することも大きな特徴で、様々なことに対して一生懸命になっている生徒が沢山いる学校だ。今回は加藤和己校長先生にお話をうかがった。

―はじめに部活動についてお話をきかせてください。

「春日部共栄は原則として高校3年生もインターハイ予選など最後の大会まで活動しますから、6月から8月まで、吹奏楽部は10月まで活動が続きます。学校からは受験準備のための部活動制限はしません。日々の活動時間は平日が放課後の16時から19時前まで、休日は半日が部活動の時間になります。ただし原則として平日1日と土日いずれか1日は必ず休養日としています。他校と比べて3年生は大変ハードな一年間になりますが、大事なことは一日の中、あるいは時期によって学業と部活動の比重を自分の中で切り替えて集中することであり、大会が終了したらギアチェンジをして時間を上手くマネジメントすることが双方での成功のカギになります。過去には男子バレー部所属インターハイにも出場した上で、秋田大学医学部に現役合格した生徒もいます。文化部も活動時間は運動部と一緒です。全国大会に何度も出場し、定期演奏会は会場が満席になるほどの人気がある吹奏楽部をはじめ、茶華道部、将棋部、競技カルタ部も全国大会上位の成績を収めています」

―学校行事も大変盛り上がるとうかがっています。

「最も盛り上がる行事は6月開催の文化祭『藤桐祭』です。今年は10000人を超える来場者をお迎えしました。学校関係者だけでなく地域の方々も訪れるイベントです。内容はクラス単位の参加、文化部の発表のほか保護者が参加する企画もあります。藤桐祭と10月の体育祭、12月のクラス対抗球技大会が年間の大きな行事で、1年間のうち大半は学校行事の準備や練習をしていることになります。球技大会も昼休みはチームで練習するなど生徒が皆楽しみにしていて、受験直前である3年生の難関大学受験クラスが優勝したこともあります」

―部活動以外でも様々な分野で生徒が活躍していますね。

「例えば春日部共栄にはスキー部はありませんが、スキーに打ち込みたいという生徒がいましたので高体連に登録して個人でインターハイ出場ということがありました。トランポリンや新体操でも同様のケースがありましたね。どれも学校では練習できない競技ですから外部で練習しています。そのほか学校に掲示していたEスポーツの大会参加者募集ポスターを見て出場した生徒、在学中に小説で賞を取った生徒など様々なものに一生懸命取り組んでいる生徒が沢山います。在学中に自分のやりたいこと、熱中できることを見つけてほしいと思っていますし、学校は生徒のその姿勢を後押ししています。『やりたいことはやりなさい。よく学びよく遊べ』ですね」

―文武両道には生徒の自学自習が不可欠ですが、生徒はどのように取り組んでいますか。

「今自分にとって必要な学習活動を自ら考えて取り組むLTの時間、卒業した現役大学生が講師で志望大学にあわせて選択できる『卒業生特別講習』など、カリキュラムを複数用意して生徒の学習意欲向上を図っています。また自宅学習より自習室の活用が増えている現状をみて、校内の自習室のほかに春日部駅前に自習室を開設しました。平日は21時まで、土日は10時から17時まで使用できます。自習終了後すぐに駅から電車に乗ることができるので好評です。学習意欲で言えば部活動で先輩の姿を見ていて、先輩の進路に影響を受ける生徒もたくさんいます。以前私が顧問をしていたソフトボール部のキャプテンが埼玉大学に進学しましたら、翌年のキャプテンも埼玉大学を目指しました。こうしたことも部活動が活発である良い影響ですね」

―学校の学習支援体制はいかがでしょうか。

「2022年より1年間を二期制としたことにより、中間・期末テストに何度も対策に追われる学習姿勢が変わりました。逆に小テストや単元テストを頻繁に行うので継続的な学習体制ができ、振り返りの学習が効率よく進むようになりました。週5日制と45分授業・1日7限の導入と共に能動的な自学自習力を高める時間割となっています。

進路指導に関してですが、まず『第一志望を下げない』ことを強調しています。一度志望校を下げてしまうとその後もズルズルと下げ続ける恐れがあります。高い目標でも第一希望に合格するための努力を続け、結果的には第二希望でもいいではないですか。きちんと第一志望を貫きなさいと生徒には伝えています。

志望大学や学部の選び方も大切です。まず自分は何をしたいのか、何に興味関心があるのかをよく見極めること、それがはっきりしない場合は10年後の自分を想像してみて、そこから今何をするべきなのかを考えさせます。希望する大学がはっきり決まったのなら指定校をはじめとした年内入試を選んでもまったく構いません。

医学部を含む地方国公立大学への進学者も例年いますが、地方の大学に進学すると今までと違った景色が見えて貴重な体験になりますので、生徒には一つの選択肢として伝えています」

―最後に春日部共栄受験を考えている保護者へのメッセージをお願いします。

「自分がやりたいことを持っている子は必ず伸びます。春日部共栄はやりたいことを後押しする学校ですから、ぜひ自分のやりたいことに打ち込んでください。今の段階でやりたいことが見つかっていない生徒もたくさんいるでしょうが、入学してから見つけようとしても大丈夫です。周りに色んな仲間がいるのできっと良い刺激を得て見つけられるはずです。勉強ももちろん大切ですが、自分のやりたいことに一生懸命打ち込むことも大事です。よく学び自分の夢に向かって邁進する生徒を春日部共栄は待っています」

25年度「東大選抜コース」新設

春日部共栄高校はよりきめ細かな大学進学指導を目的として次年度よりコースを再編、「東大選抜コース」「選抜コース」「特進コースα」「特進コース」の4コース制となる。このうち「東大選抜コース」は東大・国立大学医学部現役合格を目指す30人編成のコースで、2年次に「東大選抜理系」「東大選抜文系」に分かれる。数学と英語は2年次までに基礎学習を終え、3年次は発展した学習カリキュラムで学ぶ。また、3年次には火曜日から木曜日の午後3単位連続で各教科における「特別選択講習」があるが自習の選択も可能である。その他にも東大選抜コースならではの取り組みを用意しており、生徒とともに新たな看板となるコースを作り上げていく。春日部共栄伝統の文武両道を貫き部活動の制限もないので、校訓の「自主自律」を高い次元で実現できるコースである。

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