多様な将来像に向けた多様な選抜方式を用意 育てる入試・寄り添う入試―北海道科学大学

多様な将来像に向けた多様な選抜方式を用意 育てる入試・寄り添う入試―北海道科学大学

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北海道科学大学は1967年に北海道工業大学として開学し、2014年に名称変更。現在は4学部13学科の実学系総合大学となり、2024年度には全学共通の新たな教育プログラム「HUSスタンダード」が始動。さらに2025年度には情報科学部情報科学科を新設する。これらの改革と並行して進められている入試改革について、入試広報センター・副センター長を務める保健医療学部理学療法学科の加藤士雄教授に伺った。

構成 東久世克樹(大学通信)

“いまだかつてない成長”を実感してほしい

―まずは総合型選抜の変更点についてお聞かせください。

「大学合格とは、社会に出てどのように活躍したいかという将来像に向けたスタート地点」。本学ではこの考えのもと、理想の将来像に向けてどのようなプロセスを踏むべきかを受験生が主体的に考え、「なぜ北海道科学大学に進学したいのか」を明確化するための入試方法を検討してきました。重視したのは、受験生が思い描く姿を『入学後の私』から『社会人の私』へとシフトさせること。こうしてたどり着いたのが「未来志向」の新たな総合型選抜「カタライズ」です。コンセプトは「いまだかつてない成長を」。“高大”接続で終わらせるのではなく、入試を“高大社”を接続させるための起点にしてほしいと考えています。

そのために「カタライズ」では、各学科に関連する分野で働いている社会人や有識者が選抜の評価者として加わります。そして、受験生と語り合う機会も設けることで、受験生の成長を後押しします。合格後は“高校までの学び”から “大学ならではの学び”にスムーズに移行できるよう、オンライン教材を用いた事前学習で基礎学力の向上を図り、個別の質問対応などのサポートも行います。出願は9月1日スタート。全3回のプログラムで選考を行います。

探究学習で磨いた総合力を発揮する総合型選抜

―「カタライズ」の選考プロセスを教えてください。

第1回プログラムは「基礎学力試験」と「面接」、「トークセッション」を行います。「基礎学力試験」は全学科共通で「数学I・A」。希望する学科の出願者数が募集人員の2倍を超えた場合には、第1回プログラムの「基礎学力試験(50点)」と「面接(60点)」の合計点数で一次選抜を実施する可能性もあります。一次選抜を実施する学科の公表は9月11日に、一次選抜の結果発表は9月18日に、いずれも本学のホームページにて行います。

第2回プログラムからは、各学科に関連する分野で働いている社会人や有識者が評価者として加わり、選抜方法は「プレゼンテーション」です。第2回プログラムは中間発表ですが、評価者からアドバイスを受けられます。第3回プログラムが最終プレゼンとなり、評価者との質疑応答も実施。プレゼンはテーマを設定し、発表に含める内容には指定があります。例えば、第2回では指定されたAとBの要素に触れ、第3回プログラムではCという新たな要素を追加して発表するイメージです。配点は、第2回プログラムが30点で第3回プログラムが60点。これに第1回プログラムの110点を加えた合計200点満点で合否を判定します。

なお、「カタライズ」で不合格となった場合でも、カタライズでの探究実績を考慮し、公募推薦で出願する際に加点することができます。具体的な配点や必要な提出物については、募集要項をご確認ください。

―高校教員が指導する際は、何を重視すべきでしょうか。

プレゼンテーションでは、探究学習で養われる「調べる」「考える」「発表する(伝える)」といった力が試されます。自分の考えを正確に相手に伝えて理解させることが大切ですので、論理的に話を組み立てられるようご指導いただければと思います。

また、将来の目標から逆算して志望理由を明確にしていただきたいため、“本学を知ること”がカギになります。ぜひオープンキャンパスへの参加やホームページを確認し、情報収集を進めていただければと思います。

最後は、大学での学びに不可欠な“基礎学力の定着”と、“面接練習”です。総合型選抜は多面的な評価を行いますので、面接時の礼節・マナーといった基本的な対人能力のほか、自分の意見を伝えるための表現力を磨いてほしいと考えています。

2学部の自己推薦型選抜に「女子特別枠」を新設

―総合型選抜以外にも変更点はありますか。

これまで「帰国子女」「社会人」「同窓生子女」の3つの区分で実施してきた自己推薦型選抜に、新たな出願区分となる「女子特別枠」を工学部と情報科学部で導入します。理工系分野におけるジェンダーギャップを解消し、「女性エンジニア不足」という社会課題を解決したいという本学の使命感が背景にあります。募集定員は工学部・情報科学部の各学科3名ずつ。選考方法は、数学又は英語の「基礎学力試験」と「書類審査」「個人面接」です。他大学との併願も可能とし、評定平均基準も設けないほか、入学後の充実した支援体制も検討しています。

一般選抜に「情報」が加わり「総合評価型」もスタート

―年明けに実施される一般選抜の変更点はありますか。

一般選抜[前期]では、これまで「国語」「数学」「外国語」「理科」で実施してきた筆記試験の新たな試験科目として、全学部における選択科目に「情報」を追加します。「情報」のサンプル問題を本学ホームページにて公表していますので、ぜひご確認ください。

一般選抜「後期」では、新たに「総合評価型」での出願が可能となり、従来型の筆記試験のみで判定される「学力型」と「総合評価型」のどちらか一方を選択して出願していただけます。「総合評価型」の選考方法は、「書類審査・集団面接」が100点、筆記試験は全学部必須の「記述式総合問題」が100点、選択教科の外国語又は理科(薬学部は理科必須)が100点となっており、合計300点満点で合否判定します。「書類審査・集団面接」は、志望動機や入学後の目的意識などを論理的にわかりやすく説明する力を総合的に評価。調査書(評定平均値)も得点化します。「記述式総合問題」では、論理的思考力と理数系の基礎力を測り、こちらもサンプル問題を公表しています。

また、「学力型」と「総合評価型」の併願はできませんが、どちらの出願区分でも、共通テスト利用選抜の後期と併願することは可能です。

ぜひ多くの受験生にチャレンジしていただきたいです。

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