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基盤能力と高度な専門性を兼ね備えた
+Professional人材に
1967年に北海道工業大学として開学し、2014年の名称変更を経て、2023年に創立56周年を迎えた北海道科学大学。4学部13学科の実学系総合大学となり、法人設立100周年となる2024年からは、全学共通の新たな教育プログラム「HUSスタンダード」がスタートする。教育スローガンとして掲げる「+Professional人材の育成」を加速させる「HUSスタンダード」とは、どういったものだろうか。
構成 東久世克樹(大学通信)
学科の垣根を越える新たな教育プログラム
北海道科学大学は、豊かな人間性とともに、社会人として必要な基盤能力と高度な専門性を併せ持つ「+Professional人材」の育成を重視している。そのベースとなる「基盤能力」の向上を目的として2024年4月にスタートするのが、全学部学科の1・2年生を対象とする「HUSスタンダード」だ。開発を主導した全学共通教育部の内田尚志教授は、その意図を次のように話す。
「本学のディプロマ・ポリシーでは、
・コミュニケーション力
・課題発見解決力
・自己管理力・自己向上力
・多様な視点から物事を捉え、異なる意見を理解する力
を重視しています。HUSスタンダードも、これらの力を全学部学科の学生に身につけてもらうために開発しました」
社会のニーズに応える5つの軸を設定
HUSスタンダードは5つの軸で構成され、具体的には①異分野間で協働する力を育む「複数学部・複数学科混成授業」、②Society5.0に対応した「数理・AI・データサイエンス教育」、③地域課題に主体的に関わる「課題発見解決型授業」、④専門外の最先端を学ぶ「+Professionalセミナー」、そして、⑤SDGs(環境、自然、人権、平和、共生)を多様な視点から学ぶ科目群となっている。
これらの軸に応じて、複数学部・学科のチームで地域の課題解決に取り組むアクティブラーニングや同学教員による動画教材を活用して様々な分野の最先端を学ぶ授業などの多彩な学びの機会を創出。科学的方法に基づく分析力、時代の先端を見据えた学びと取り組みに挑戦し続ける力や、地域の課題解決や持続可能な社会の実現のために専門分野や文化背景の異なる人々と協働する力などを養うことが狙いだ。
「現代社会は変化のスピードが非常に速く、大学で専門分野を学んでいても、社会が求める新たな知識や技術は次から次へと生まれてきます。時代の先端を切り拓くためには、常に新しいものを取り入れ、新しいことに挑戦し続けようとする姿勢が不可欠です。また、多様性の時代といわれる今、自分とは異なる専門分野や、社会的・文化的背景を持つ人々と協働するためには柔軟さも大切です。そこでHUSスタンダードの開発では、道内企業の声に広く耳を傾け、時代が求めるニーズを把握した上で、プログラムに反映させました。社会のリアルに根差した教育プログラムとして、これまで以上に社会に貢献できる『+Professional人材』の輩出を目指しています」(内田教授)
データサイエンス教育の“応用”科目も履修可能に
北海道科学大学では2021年度に、Society5.0を見すえたデータサイエンス・AI関連教育として、全学部の学生を対象とした必修プログラム「HUS数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の「リテラシーレベル」をスタートさせた。また、翌2022年度には、同プログラムの「応用基礎レベル」もスタートしている。
リテラシーレベルでは「情報処理法」「データサイエンス」「統計分析法」の3科目が設置され、データの収集・加工・整形・分析の手法や、分析結果の可視化手法といった基礎的な内容から、データ分析に基づく課題発見と課題設定、課題解決に向けた仮説づくりと検証までのプロセスをトータルかつ体験的に学習。プログラム構造の理解や、情報セキュリティに関連する法制度の理解も深まり、分析ツールを駆使できる実践的な応用力の向上も期待できる。単位を取得した学生には、修了認定書も発行される。
その後の応用基礎レベルでは、全学部全学科で新たに「AI入門」を設置。これまでは工学部の機械工学科、情報工学科、電気電子工学科の学生を対象としてきたが、HUSスタンダードの始動後は、希望すれば学部学科を問わず応用基礎レベルが履修可能となる。
学生にとっては、それぞれの所属学科での専門的な学びの過程で生まれた興味や関心に対して、データサイエンスの視点でアプローチできる体制が整うということ。科学的方法に基づく最先端の学びによって、所属学科における専門性を底上げする効果が期待できる。正しく「+Professional人材の育成」に相応しい学習環境が構築されるのだ。
地域とのつながりが学生の成長につながっていく
北海道科学大学では現在、2024年の法人設立100周年に向けた記念事業が進められており、既に2023年4月には図書館の全面リニューアルが完了。「100周年記念会館 HUS+H(ハッシュ)」へと生まれ変わった。同館は、学生はもちろんのこと、北海道科学大学高校の生徒や、地域住民にも開かれた空間。HUSスタンダードの軸の一つである「地域課題に主体的に関わる『課題発見解決型授業』」をはじめ、キャンパスと地域が一体化した学びの空間として、また、さまざまな地域交流やアクティビティの場として活用されつつある。
幅広い交流は、学生にとっては学びの宝庫。人とのつながりが新たな気づきを生み、道内の地域課題のみならず、国内外の多様な課題解決に貢献するための資質が育まれていくだろう。
さらに北海道科学大学では、地域経済を活性化させるスタートアップ企業の立ち上げや、ベンチャーマインドの向上を目的とした「HUSスタートアップミーティング」もスタートしている。就職から起業まで、将来の選択肢と可能性を広げてくれる点もまた、北海道科学大学の強みといえるだろう。