海外で学ぶ喜びを、より多くの学生に知ってほしい―フェリス女学院大学

海外で学ぶ喜びを、より多くの学生に知ってほしい―フェリス女学院大学

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海外留学が再開されてきている。それに伴い、進路選択の際に大学が展開している留学プログラムが改めて注目されるようになった。保護者や学生から「学生に寄り添ったサポート体制で安心して学べる」と高く評価されているフェリス女学院大学の留学プログラムについて留学経験者、国際部門、語学強化部門それぞれの立場からお話をうかがった。

取材 松平信恭(大学通信)

留学を実現しやすい多彩で柔軟なプログラム

金香男教授(Hyang Nam,KIM)
語学責任者(朝鮮語)
国際交流学部国際交流学科
同志社大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了
専門は家族社会学、韓国社会論

樋口湖咲さん(Misaki Higuchi)
文学部コミュニケーション学科4年
捜真女学校高等学部(神奈川県)出身

田中里奈教授(Rina Tanaka)
国際部長
文学部日本語日本文学科
早稲田大学大学院日本語教育研究科博士後期課程修了
専門は日本語教育学

―長いコロナ禍を経て、海外留学が正常化しつつあるそうですね。あらためてフェリス女学院大学の留学制度について教えていただけますか?

田中 大きく分けて短期留学・長期留学の2つのプログラムを用意しています。まず本学では英語の他にフランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・朝鮮語の5か国語を初習外国語として学べます。短期留学では、英語圏はもちろん初習外国語の習得を目指して参加する学生も多いですね。いずれも海外協定校で実施していて、春休みや夏休みを利用して約1か月滞在して語学を学び、その国の文化に触れることが目的です。他にもベトナムやインドネシア、キリバスなどで10日前後、主に環境問題を学ぶプログラムも用意しています。

長期留学は、全学的なプログラムとして交換留学と認定留学の2種類があり、いずれも期間は1学期(半年)から最長2学期(1年間)です。交換留学は選抜した学生を海外協定校に派遣するもので、派遣先で修得した単位の認定はもちろん、留学期間も本学の在学期間として通算されます。そのため要件を満たせば4年間で卒業できるというのが特長ですね。選抜には語学のスコアや成績(GPA)などの条件があるのですが、留学先またはフェリスの授業料の免除や渡航費または滞在費補助といった奨学金制度が充実しています。

認定留学は学生が留学先の大学を自分で選び、それを本学が認定する留学制度です。交換留学より語学力の基準スコアも緩やかなので学生がトライしやすく、協定校がない国や地域を自由に選択できるのもメリットです。認定留学でもフェリスの授業料が一部免除になる奨学金を利用できます。

その他にも文学部英語英米文学科の学生のみが対象となるセメスター・アブロード、留学ではありませんが海外インターンシップなど、フェリスは海外で学べるプログラムがかなり充実しています。

―留学経験者の樋口さんは現在4年生とのことですが、どのプログラムを利用したのでしょうか?

樋口 3年生前期の半年間、認定留学で韓国の延世大学の語学堂に留学しました。フェリスにはインテンシブ・コースという語学履修コースがあり、私はそこで1年生の後期から朝鮮語を集中的に学んできました。もともと高校生のころから「大学生になったら留学してみたい」という憧れはありましたが、インテンシブ・コースを履修したことでさらに語学力を伸ばしたくなり、本格的に留学を考えるようになりました。コロナの影響で留学できない期間が長く続きましたが、プログラムが再開したらすぐに踏み切ろうと準備を進めていました。

外国語大学並みの手厚さ 入学動機にも挙がるインテンシブ・コース

―きっかけとなったインテンシブ・コースについて、もう少し詳しく教えてください。

 英語または初習外国語を徹底的に学ぶ語学履修コースのことで、私は朝鮮語を教えています。フェリスでは1年生の前期に前述の5か国語の初習外国語からお試しで2つの言語を学べて、その中から後期に履修する言語を選択することができます。フェリスの語学履修コースの特徴は「英語と初習外国語」の組み合わせについて、それぞれの言語をどの割合で学ぶのか自分で選択できるオーダーメイドの語学コースというところです。インテンシブ・コースでは、英語は複数のクラスを設けていますが、初習外国語は定員25名の1クラスだけなので、人気の高い言語は選抜の倍率が高くなることもあります。ちょうど今の時期(取材時6月末)の学生は、中間テストの結果にドキドキしていると思いますよ。

樋口 私も1年生前期の期末テストで、朝鮮語は絶対に満点を取ろうと思って頑張ったことを覚えています。

 1年生の後期と2年生の前期にかけて週6コマ(1コマ90分)も授業があるので、毎日予習と復習が必要ですし課題も多いので、かなり大変です。しかし大学に入ってから初めて学ぶ言語でも3年生から留学に行けるレベルまで飛躍的に語学力は伸びますね。教員も日本人の先生だけでなくネイティブの先生とペアになってサポートするなど、非常に充実していると思います。

樋口 金先生は1年生、2年生を通じて週に2コマの授業でお世話になっていて、成長もしっかり見守ってくださいました。何か文法を間違うと「それ、この前も間違えてたよね」と指摘されるほどひとりひとりの学生を覚えてくださっています。とにかく細かく目が行き届いていました。

―留学期間中はどんなことが印象的でしたか?

樋口 私が留学した延世大学の語学堂は、韓国で最も多く海外から留学生が集まる大学として知られています。留学中は他の国の方とも交流したいと思って選んだのですが、実際に、滞在した半年で13か国の友人ができました。国によって授業の受け方もずいぶん違っていたり、韓国語を通じてたくさんの国の文化を学ぶことができたりと、興味深い気づきがたくさんありました。

 樋口さんはフェリスに入学後ずっとオンライン授業だったので、実は初めて対面で会ったのは彼女が帰国してからです。でも自信に溢れた表情を見て、すごく充実した留学だったんだなと感じました。

樋口 この留学が初めての韓国だったので、最初は自分の韓国語が通じるのかとても不安でした。でも着いた瞬間から空港のアナウンスや窓口の方の話も全部聞き取れ、現地のウェブサイトで病院を探して受診することもできました。一人で行動することができたので、自分の語学力に自信を持てるようになりました。

 フェリスではテキストなどの教材も実践的な内容のものを使っています。私もネイティブとして「私が聞き取れなければ現地に行っても通じないから、留学に行く前にまず私をクリアするように」と伝えています。私が一番厳しい存在になってそれを乗り越えたら、現地の人のほうが優しいので何とかなりますね(笑)。

田中 インテンシブ・コースはネイティブの先生が多く、少人数制を徹底しています。授業では現地で通用する実践的な内容を展開しているので、それをしっかり身に付けてもらいたいですね。学生にもきちんと学んだという実感があるからこそ、さらにもう一歩進むために留学を選択するのだと思います。実際に長期留学に行く学生はほぼ100%、短期留学を含めて80%がインテンシブ・コースの履修生です。

樋口 留学先ではまずレベル分けのテストがあったので、それに向けてインテンシブ・コースで使っていたテキストで復習しました。でも実際にテストを受けてみると思ったより簡単に感じたし、高いレベルのコースに入ることができました。改めてインテンシブ・コースの授業はすごく実践的で有益であることを実感しました。

留学中も帰国後も学生に寄り添った支援体制

―フェリスは留学中のサポートにも力を入れているそうですね。

田中 はい、留学に行く前からサポートはいろんな形で始まっています。出発するまでに説明会や個別の講座で合計8〜9回ほど集まる機会を設けていますね。まずキックオフミーティングでさまざまな手続きを行い、その後も準備講座として留学中の保険や危機管理、異文化体験やカルチャーショックに対する心構え、単位認定や就職活動など幅広い情報提供を行っています。

樋口 留学準備講座は、私も利用させていただきました。さらに留学する国別でも説明会を設けてくださったので、その国に特化した文化や生活習慣などの情報を知ることができました。

田中 留学中の生活面のサポートでは、学生には大学指定の海外留学保険への加入を義務付けており、現地でのトラブルや相談内容を大学と保険会社ですみやかに情報共有できる体制をとっています。そのため、学生への細やかなアフターフォローができ、留学がスムーズに進むようにサポート体制を整えています。

樋口 私も留学中にコロナに感染したことがあり、その際は手厚くケアしていただきました。事前に教えていただいた保険会社の窓口に連絡して、フェリスの国際課の方にもメールをしたら、すぐにレスポンスがありましたね。国際課の方とは留学の事前説明会や準備講座で何度もお会いして顔見知りだったので、アットホームなやり取りで心強かったです。

―留学から戻ってからは、就職やキャリア形成、進学などに対してどんなフォローを行っているのでしょうか?

田中 もともとフェリスの就職課では学生ひとりひとりに寄り添った非常に手厚いサポートを行っています。もちろん留学から帰ってきた学生に対しても個別に面談を行い、「語学を活かして外資系に入りたい」「海外に強い日本企業に行きたい」など、本人の希望に合った就職活動ができるよう支援しています。

 海外の企業は日本のように新卒一括採用を行っていないので、卒業生のネットワークも本学の強味ですね。ある企業ではフェリスの卒業生が退社して欠員が出たときに、「とても優秀な人材だったので後輩を紹介してほしい」と相談されるなど、本学を高く評価していただいています。そのため私たちも「自信を持って紹介できる学生に育てたい」という使命感があります。

―樋口さんは専攻や進路について何か展望はありますか?

樋口 私は文学部コミュニケーション学科でメディアを専攻していますが、この分野に特化した先生がいらっしゃるのでフェリスに入学しました。インテンシブ・コースは入学後に知って、それがきっかけで留学も実現しましたが、自分の好きな専攻の勉強を続けるか語学を活かして就職するか、キャリアと進路についてはまだまだ悩んでいるところです。

長期留学者向け留学準備講座
交換留学、認定留学、セメスター・アブロード生を対象に、計5回の留学準備講座を開催しています

―インテンシブ・コースで人生の選択肢が広がったとも言えますね。

樋口 そうですね。でも留学した友達のなかには、「インテンシブ・コースで語学を集中的に学べて、留学しやすい環境が整っているからフェリスを選んだ」という人が多いです。確かに留学制度の幅も広く、協定している大学や国も他大学と比べて充実しています。専攻分野とは別に語学を集中的に学んで、留学も行きたいと考えている高校生にはフェリスをおすすめしたいですね。

 インテンシブ・コースについては、外国語大学並みの充実したカリキュラムと少人数で集中的に学べる環境なので、それを事前に調べて入学したという学生が増えていますね。特に朝鮮語については、K-POPなど韓流ブームの影響もあって、クラス選抜の倍率も以前より上がっていますね。また授業のほかにも、「ネイティブの先生とカラオケしよう」とか「BTSについて語ろう」など学生がいろんなイベントを企画して言語センターで行っています。1対1で教員から個別指導を無料で受けられる「語学学習カウンセリング」の制度や、検定試験の受験料補助があったりと、フェリスには充実したサポートがあるので、ぜひいろいろ利用してほしいですね。

田中 本学ではすべての学部・学科においてきめ細かな教育体制が整っていますが、特に語学においては個々の成長に合わせた丁寧な教育が実践されており、留学に行きやすい環境も提供できていると思います。留学はもちろん大変な側面もありますが、学びたい言語を深く学ぶことができたり、視野を広げることができたり、また、物事を主体的に選択する力、人生を切り開いていくような自信が持てるようになったり、大学生にとって大きな成長に繋がる機会ではないでしょうか。ぜひ本学の充実した語学教育と留学制度を利用して、皆さんの人生にさらなる彩りを添えていただけたらと思います。

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