多様性に富んだ学びの場を実現すべく、入試制度を見直し続ける―関西学院大学

多様性に富んだ学びの場を実現すべく、入試制度を見直し続ける―関西学院大学

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14学部で23,000人を超える学生が学ぶ、関西屈指の私立総合大学である関西学院大学。同学では近年、入試制度の改革を積極的に進めている。その狙いや具体的な取り組み、さらには受験生に着目してもらいたい大学選び・学部選びのポイントについて、入学センターの山田高幹氏にうかがった。

取材 松平信恭(大学通信)   
文 松本守永(ウィルベリーズ)

「得意」や「頑張り」を評価できる入試制度に

―2021年度入試から入試改革が行われています。改革のコンセプトをお教えください。

私たちは関西学院大学という場所が、多様性にあふれた場であり、さまざまな価値観や背景を持つ学生が刺激し合い切磋琢磨しながら成長する場であってほしいと考えています。そのための言わば「入り口」となるのが入試です。本学の多様性をより一層高めていくためには、どのような入試が適しているのかという考え方で改革を行っています。

―具体的にはどのような改革が行われているのでしょうか。

受験生の「得意」や高校時代の「頑張り」をしっかりと評価できる仕組みにしています。例えば一般選抜の共通テスト利用入試では、「7科目型」を導入しています。これは主に、国公立大学の受験を目指している受験生の利用を想定しています。科目を絞り込む入試方式も多い状況の中で、7科目をまんべんなく勉強するのは簡単なことではありません。また、国公立大学の入試が行われる3月まで受験勉強を続けるのは、大変な努力です。そういった頑張りを評価したいと考えて導入しました。

「得意」を評価するという点では、一般選抜の共通テスト併用日程で、共通テストの採用科目は高得点だった2科目にするという方式を用意しています。また、理系4学部の一般選抜の全学部日程では、「均等配点型」と「数学・理科重視型」という、2つの判定方式が利用できます。2024年度からは、同様の仕組みを文系10学部にも広げ、一般選抜の学部個別日程で、「傾斜配点型」と「均等配点型」の判定方式を導入します。文系の「傾斜配点型」は学部によって配点が異なるため、得意科目の配点が高い学部であれば、受験がしやすくなります。

―総合型選抜についてお教えください。

総合型選抜は、まさに受験生の高校時代の頑張りを評価する入試方式です。本学では、「探究評価型」「グローバル」「学部特色」「スポーツ選抜」という4種類の総合型選抜を実施しています。アプローチの異なる4種類の「頑張り」を経験した学生が集うことは、本学が目指す多様性の実現にとって重要な意味を持ちます。受験生にとっては、高校時代の頑張りが本学の総合型選抜とリンクしている可能性が高まることになります。ぜひ、出願条件などを確認してもらいたいと思います。特にここ数年はコロナ禍の影響で留学ができず、「グローバル」に出願できないと悩む方も少なくありません。本学では「出願資格の配慮措置」として、英語資格・検定試験のスコアで出願できる制度も設けていますので、ご確認いただきたいです。

なお、本学は一般選抜以外の入学者比率が高いと言われてきました。近年はその傾向は変化し、一般選抜での入学者の比率は、他大学と変わらない水準になっています。

―日程や試験会場など、受験にあたっての利便性の面でも改革を進められています。

そのとおりです。中でも高校や塾の先生方から最も評価いただいているのが、合格後の入学申込金納入の締切日を延ばしたことです。受験生やご家庭の負担を軽減する「受験生ファースト」の施策の一環で、多方面から「受けやすくなった」という声をいただいています。

日程に関しては、一般入試の出願締切日を、共通テスト終了の翌日から3日後へ延ばしました。共通テストの結果を受けて、じっくりと受験校を考えてもらうための措置です。また、2月1日と2日の全学部日程は、文字通りすべての学部で2日間にわたって入試を行うようにしました。以前は2日間のいずれかの1日で、すべての学部が試験を行っていました。つまり、志望する学部によっては日程が重なってしまい、両方を受験することができなかったのです。これもまた、「受験生ファースト」の1つです。

試験地も拡大し、大阪と姫路では、一般入試のすべての日程で受験が可能になりました。大阪は従来の「大阪北(梅田エリア)」に加え、「大阪南(難波エリア)」へも拡大。全学部日程である2月1日・2日については、全国23都市で、2月3日から7日までは10都市で受験が可能になっています。

受験機会が拡大すると、入学検定料の負担が増えるケースも生じます。そこで、1回の受験で2回の合否判定を可能にしつつ、2つ目の合否判定の入学検定料を減額する「併願減額制度」も導入しました。

学びの中身や大学の特色を見つめた受験校選びを

―受験校選びについてアドバイスをお願いします。

偏差値や知名度だけに頼るのではなく、学部や学科で行われている学びに目を向けていただきたいです。例えば、経済学部と経営学部、商学部にはどのような違いがあるのでしょうか。あるいは共通点はあるでしょうか。それを知ることで、学部名にこだわることなく、興味を軸にして受験校選びができるはずです。本学を例にあげるなら、人間福祉学部に社会起業学科があります。その名のとおり「起業」を学ぶ学科です。ということは、スタートアップなどに興味があって商学部や経営学部を考えていた人であれば、選択肢に入れることができる学科です。このような受験校選びは、「学問系統」を手がかりにした考え方です。学問系統とは、関連性の高い学びを集めたグループのようなものです。そこでは、学部名だけではわからない「つながり」や「近さ」が見えてきます。ぜひ、学問系統にも注目して受験校を検討してください。

学問系統に注目することは、「興味あること、好きなことを学ぶ」ことにつながります。コロナ禍以降、就職活動では学生時代の履修履歴データを企業に提出するケースが増えています。これは、「学生時代に力を入れたこと」がPRしにくかったという背景を受けて、「学業をどれだけ頑張ったか」が注目されるようになったからです。もし、偏差値や知名度だけで大学を選び、興味のない勉強を4年間することになったらどうなるでしょう。良い成績には結びつきにくいはずです。それは結果として、就職活動に影響していきます。大学卒業後の進路を考えるうえでも、「好きなこと、興味あることを学べる大学に行く」ことは非常に大切なのです。

―ほかには、大学選びのポイントとしてどのようなものがあるでしょうか。

大学にはさまざまな特色があります。本学を例にあげるなら、多彩な留学プログラムが揃う国際教育は大きな特色です。これからの社会人には必須とされる、AIについて学ぶ「AI活用人材育成プログラム」も充実しています。他学部の科目を体系的に履修して学位も取得できる「副専攻制度」もあります。「あの大学で、あの学び・あの活動にチャレンジしたい」という思いをもって入学し、実際にチャレンジすることは、学生時代を間違いなく充実させてくれるはずです。大学の特色に注目することは、入学後の自分をイメージすることにつながります。同様に、教授陣や研究設備に注目することも、入学後を考える手がかりになるでしょう。本学ではオープンキャンパスに加えて、SNSでの情報発信など、受験生のみなさんに本学を知ってもらい、学生生活をイメージしてもらうためのさまざまな情報を発信しています。ぜひチェックしてみてください。

学生メッセージ

中川美咲さん

工学部 知能・機械工学課程 2年
金城学院高校(愛知県)出身

得意科目を活かして合格。
多様な学生との交流を通して自身の進む道を考えられる

数学と理科が好きで、ゲームが好き。そこで、CGや映像について学ぶことができ、選択肢も広そうな工学部を志望することにしました。

関西学院大学の受験でとてもありがたかったのは、地元の名古屋に試験会場が設けられていたことです。入試では、試験以外のことに煩わされるのはできるだけ避けたいものです。関東の大学には現地まで受験に行ったのですが、慣れない街で宿泊や移動をすることは、それだけで大きな不安でした。その点、地元での受験のストレスはほとんどなし。交通費やホテル代といった費用面のメリットも大きかったです。

試験は、2日間の日程を両日とも受験し、いずれも均等配点型と数学・理科重視型の両方で出願しました。結果的に合格したのは数学・理科重視型でした。数学は得意だったのですが英語が弱点だったため、この方式にはとても助けられました。私のように科目による得意・不得意の差が大きい人には、数学・理科重視型はピッタリでした。

関西学院大学では、文系も含めて他学部の人と学べる機会が多いです。アプリを自作していたり、留学経験があったりと、いい刺激や影響を与えてくれる友人とたくさん出会えます。また、専攻以外でもいろんなチャレンジができます。そういった環境で過ごすなかで、私自身の目標も少しずつはっきりしていきそうな気がしています。やりたいことが明確な人はもちろん、やりたいことを見つけたいと思っている人も、関西学院大学はおすすめです。

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