グローバル教育に力を入れている大学 全国女子大学1位!女子教育の新たな可能性に挑戦し続ける昭和女子大学

グローバル教育に力を入れている大学 全国女子大学1位!女子教育の新たな可能性に挑戦し続ける昭和女子大学

*進路指導教諭が評価する大学ランキング2022(大学通信調べ)

昭和女子大学は、2009年の国際学部開設以来、グローバルビジネス学部開設、テンプル大学ジャパンキャンパス移設に伴うキャンパスのグローバル化、米・中・韓・豪の5つの大学とのダブル・ディグリー・プログラム(DDP)の構築など、グローバルを主軸とした先進的な教育改革に取り組んできた。本誌では、昨年から同大のさまざまな取り組みを紹介してきたが、あらためてその概要をおさらいする。

米・中・韓・豪、5つの大学とのDDP

2014年度に中国・上海交通大学との間でスタートしたDDPは、韓国・ソウル女子大学校、淑明女子大学校、米・テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)、豪・クイーンズランド大学へと拡大。64名の学生がプログラムを修了している。

DDPは昭和女子大学で3年間、海外提携大学で2年間学び、計5年間で2つの大学の学位を取得できるプログラム。これまでに上海交通大学では51名、ソウル女子大学校では10名が修了し、今年5月にはTUJとのプログラムで初の卒業生4名を輩出した。

2022年秋学期からは、TUJでは国際学部の学生だけでなく、グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科の学生もDDPに参加できるようになった。TUJの授業はすべて英語で行われるため、それに対応できる英語力と基礎学力が必須となる。ビジネスデザイン学科の学生は、1年次から経済学やマーケティング、ファイナンスなどを英語で学び、3年次秋学期からTUJに編入する。

また、TUJは同大の敷地内にあるというのもメリットの一つ。日本で生活しながら世界基準の学びができること、追加授業料、渡航滞在費がかからないことに加え、何かあればすぐに昭和女子大学の教職員に相談できる環境は、学生にはきっと心強いはずだ。

自前の海外キャンパス「昭和ボストン」を生かして

1988年に開設された「昭和ボストン」は、昭和女子大学のグローバル教育の象徴とも言えるものだ。2021年秋、コロナ禍で制約がある中、同大はこの昭和ボストンへの留学を再開。同大の施設だからこそ、感染対策や現地スタッフの学生対応も徹底し、131名の学生が語学や専門の授業のほか「ボランティアプログラム」や「フレンドシップサークル」など、現地住民と交流する活動に参加した。

昭和ボストンが設置された当時の人見楠郎理事長・学長は「現地で異文化体験・グローバル体験をさせたい」という思いが強くあったという。今回のコロナ禍で渡航制限がなされる中、海外での実体験を重視する同大のグローバル教育への姿勢と、海外キャンパスを持つ強みが奏功したと言えるだろう。

全学共通プログラム「S-GLAP」がスタート

2022年度からは、4年間を通じてグローバル社会で必要な語学力・知識・マインド・スキルを育成する「Showa Global Liberal Arts Program(S-GLAP)」がスタートした。

留学がカリキュラムに含まれない学科の学生を主な対象とし、英語をはじめとする外国語科目と、国内外の諸問題や文化的背景を学ぶ多様な科目群が用意され、学生の興味・関心に応じて履修できる。さらに、昭和ボストンへの渡航プログラムや海外協定校への認定留学、オンラインプログラム、GLAPゼミなどが用意され、個々のレベルや目標に合わせてスキルアップを図ることができ、4年次に修了証が授与される。このほかにも、日本語日本文学科、歴史文化学科でもTUJとの交流授業やプロジェクトがある。

全学生が学べる「データサイエンス副専攻プログラム」

昭和女子大学の教育改革は、グローバル教育にとどまらない。2022年度からは「データサイエンス副専攻プログラム」が全学対象に導入された。

これは、2021年度に一般教養に開設された「データサイエンス科目群」を、副専攻プログラムとして体系化したもの。

「データサイエンス・コア」、数学と統計学からなる「数理系科目群」、社会学や経済学・エネルギー資源などを取り扱う「社会科学科目群」で構成され、条件を満たした学生には「昭和女子大学データサイエンス認定証」が授与される。同プログラムは今年、文部科学省から「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」として認定されている。

女性が自らの人生を切り拓き、成長を実感できる大学

昭和女子大学の2021年度卒業生の実就職率(※)は94.5%。大学通信が調査した「2022年実就職率ランキング」において、卒業生1000人以上の女子大学で12年連続での1位を達成した。また、「進路指導教諭が評価する大学ランキング」においても、就職に力を入れている大学、グローバル教育に力を入れている大学、面倒見が良い大学で全国女子大学1位にランクインしている。こうした外部からの評価は、学生たちの努力はもちろんだが、同大がこれまで続けてきた数々の教育改革の賜物と言えるだろう。

同大はキャリア教育にも長年力を入れており、4年間を通したキャリア形成科目のほか、教職員が一体となったキャリアサポートなど、女子大学ならではの面倒見の良さも備えている。2011年には「社会人メンター」制度を導入。同大の卒業生に限らず、3年以上の就業経験がある社会人女性たちが、就職活動などに不安を抱える学生の相談に乗っている。

坂東眞理子理事長・総長をはじめとする教職員から社会人メンターまで、さまざまな場で活躍してきたロールモデルとなる女性と多く出会えるのも昭和女子大学の特長の一つ。女子大学だからできることを追求し、さまざまなサポートが受けられる昭和女子大学で、自分だからできること、自分がやりたいことを見つけ、成長できる4年間を過ごしてほしい。

大学選びエキスパートの声

進路づくりの講師、高大共創コーディネーター
倉部 史記氏

留学に関心を寄せる高校生は多いのだが、一言で留学といってもその目的や難易度は様々だ。昭和女子大学は以前から多様なグローバル教育プログラムを整備し、多くの学生の期待に応えてきた。昭和ボストンなどの充実した取組も教育関係者の間では以前からよく知られている。もともと評価の高い語学教育に加え、いま話題を呼んでいるのがダブル・ディグリー・プログラム(DDP)だろう。

主に英語を学ぶことを目的とする学びと、「英語で学ぶ」ことによる学位取得は違う。前者は主に非英語圏の学生向けの語学習得プログラムだが、後者はその国の学生とともに、同じレベルで大学の専門教育を受けることを意味する。英語で専門分野の知識を習得し活用できるということに加え、リサーチや議論などのグループワークも英語で行えなければならない。DDPで得た学位は、グローバルな環境で多様なメンバーと協働できるという国際的な証明書になる。

各国への留学に加え、テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)を選べるのも学ぶ側にとって心強く、安心な点だろう。国内で受講できるため費用も抑えられる。今年後期からはビジネスデザイン学科の学生もDDPに参加している。「経営学×グローバル」を修めた学生は産業界でも高く評価されるはずだ。DDPを修了するハードルは決して低くない。それにもかかわらずこれまで多くの学生が挑戦し、修了しているという点も注目すべき点だろう。

昭和女子大学のDDPは2013年に上海交通大学との間でスタートし、その後も各国で協定校を増やし続けてきた。英語圏だけに留まらず、多くの学生達がDDPで学び、国境を越えて活躍している。こうした学びが持つ意味や価値を、ぜひ多くの高校生に知って欲しい。

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