非認知能力を高め、自分の力で踏み出せるひとへ。 聖園女学院が重視してきた「こころの教育」とは?【前編】

非認知能力を高め、自分の力で踏み出せるひとへ。 聖園女学院が重視してきた「こころの教育」とは?【前編】

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取材:松平 信恭(大学通信)

聖園女学院では、教職員が生徒ひとりひとりの心に寄り添いながら、学校生活でさまざまな活動を通じて「他者を大切にして、思いやる心」と「ありのままの自分を受け入れる心」を学んでいきます。そして思慮深く礼儀正しく成長した在校生たちの姿に憧れて、「私も先輩のようになりたい」と進学を志す受験生も多いそうです。

今回の取材ではそんな憧れを抱いて今年4月に入学した中学1年生のお二人に、学校生活の様子や「聖園生らしさ」を育むさまざまな活動についてお話をうかがいました。

ーーみなさんはどのようなきっかけで聖園女学院に入学しましたか?

宮崎 私の兄が近くの中学校に通っていて、そのつながりで知りました。どの生徒の方も身なりがきちんとしていて、育ちが良さそうだな、というイメージでした。だから入学した時はとても緊張したんですけど、先生方が人と接するときの作法とか優しく教えてくださいます。

中一ゆり組 宮﨑理乃さん

柏田 私はキリスト教系の幼稚園に通っていたのですが、小学校は公立に進学しました。中学はミッション系がいいだろうと、母が聖園女学院を薦めてくれたんです。私も最初は「礼儀正しくて頭も良い」というイメージが強かったので(私じゃ無理かも)と最初は思っていました。入学してからは先生たちが自分のペースに寄り添ってくれていて、細やかにサポートしてくれるので、いまはこの学校でよかったなと心から思います。

中一ばら組 柏田真優さん

ーー聖園女学院では、学校生活でさまざまな研修や活動を通じて聖園生らしさを育んでいくと聞きました。入学してからどんな活動が印象に残っていますか?

宮崎 入学してすぐにPA(プロジェクトアドベンチャー)研修をやりました。数人の友達と一緒にグループを作っていろんなアクティビティをやるんですけど、まだぎこちなかった友達との距離が一気に近くなりました。私は友達を作るのに時間がかかるタイプだったんですけど、PA研修がすごくいいきっかけになったと思います。その活動でお互いに名前の呼び方を決めたんですけど、それがいまでも続いています。

柏田 同感です。ほかにも学年のばら・ゆりの2クラス合同でバランスゲームをしたこともあります。別クラスでまだお話したこともなかった人と「もうちょっとしっかり手をつないでバランス取ろうよ」とアドバイスし合って取り組んだことが印象に残っています。その時の子とは今でも校内で会うと挨拶や立ち話をすることもあるので、学年全体の仲が深まった感じがします。

ーー初めて言葉を交わす同級生と一つのことに取り組むというPA研修で、自分なりに頑張ったところや意識していたことを教えてください。

宮崎 私はとにかく自分から話しかけることを大切にしました。友達になるのに時間はかかるので躊躇することもありましたが、自分から話しかけてなるべく多くの人とつながろうと心がけました。

柏田 私は視線があった人に声をかけて、好きなものなど共通点を見つけて話をしたり、相手の会話もよく聞くようにしていました。あとは一人ぼっちでいる子にも「一緒にやろうよ」と話しかけるようにしていました。最初は一人でいた子も「好きなもの」の話など共通点を見つけて話が盛り上がったり、周りの子も「自分はこれが好き」と発信して話の輪が広がったりと、みんなとても楽しそうにしていました。

ーーこのPA研修はグループで対話するだけでなく、身体を使うアクティビティがいろいろありますね。「ことば」と「身体」の両方を使うことは、みなさんが打ち解けるうえでどんな影響を与えましたか?

柏田 ことばでお話するだけだと、「私はこんなものが好きで」などと言い合うだけで終わってしまっていたかもしれません。でも身体を使った活動は、相互に協力し合わないとうまくいきません。協力し合うことで徐々に信頼感が芽生えてきたなと感じました。

宮崎 私は研修を指導してくれたインストラクターが「ことば」「身体」に加えて「心」のお話をしてくださったのが印象に残っています。既に仲良くなっている友達とこれから仲良くなろうとしている友達とでは、心の遣い方が違うそうです。その話を聞いてからは、まだ打ち解けていなかったり言葉を交わしたことがない人のことも、近しく感じられるようになりました。この研修で私が学んだ一番大きなものです。

ーーみなさんも聖園生としての学校生活にも慣れてきたころだと思います。PA研修での体験は、学校生活や聖園生らしさとどのようにつながっていましたか?

柏田 聖園女学院は部活でも学校生活でも「誰か一人が取り残されることがないんだな」とすごく実感しています。一人になっている子がいたら積極的に話しかけようとする人が多くて、そこからみんなで一つになろうとする思いが伝わってきます。PA研修では「いろんな人を信じてみる」ということを学べたのですが、憧れた先輩たちもこの研修をやってきたことが基礎になっているのかな、と思いました。

宮崎 PA研修だけでなく、普段の授業や学校生活でも誰かが一人にならないように、先生もすごくよく見ているなと感じます。そこから「聖園女学院は仲間とつながることを大切にしているのかな」と考えるようになりました。それ以来、自分でも下校のときや日常の何気ないときにも一人の子がいたら「一緒に行こう」と声をかけるようになりました。

ーー入学前に抱いていた先輩たちのイメージに、みなさんも近づいているのですね。それでは、聖園女学院を志望する後輩たちにメッセージをお願いします。

宮崎 聖園生らしい礼儀大切さは、私も後輩たちに伝えていきたいです。そして教えてくれる先輩たちは、みなさん実はとてもフレンドリーで優しい方ばかり。そんなことを自分たちも卒業まで伝えていけたらいいなと思います。

柏田 私は聖園で好きなところは、いろんな方が「ごきげんよう」と挨拶をしてくれることと、感謝の気持ちを大切にしているところです。だから私も今後入学してくる後輩たちにも挨拶と感謝を大切にしてほしいです。先輩も先生方もとても親切で優しいので、私も同じようになれたらいいなと思います。

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