横浜キャンパスに理工系5学部が集結ー神奈川大学

横浜キャンパスに理工系5学部が集結ー神奈川大学

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目まぐるしく社会情勢が変わる昨今、社会の要請に応えるために、大学教育にも変化が求められている。そうした状況下で、特に大学改革に積極的なのが神奈川大学だ。2020年に国際日本学部、21年にみなとみらいキャンパス、22年には建築学部を順次開設するなど、近年は毎年のように大きな改革を行っている。次なる改革は、理工系学部学科の大幅改組だという。理工系5学部が横浜キャンパスに集結する、神奈川大学の23年からの新体制について詳しく見ていこう。

神奈川大学は2022年現在、横浜、みなとみらい(神奈川・横浜市)、湘南ひらつか(同・平塚市)の3キャンパスに文系6学部と理系3学部を擁する総合大学として発展している。学生・生徒数は附属校も合わせると約2万人を数える。そのうちの5000人が所属する理工系学部において、大きな変更が予定されている。その内容を一つずつ見ていこう。

2つの学部新設で学びの幅が拡大

神奈川大学の理工系学部は理学部と工学部、そして22年にできたばかりの建築学部の3学部体制だ。23年にはこれに化学生命学部と情報学部(※1)が加わり、5学部となる。

化学生命学部は、応用化学科と生命機能学科の2学科からなる。応用化学科では資源、エネルギー、素材など、生命機能学科では遺伝子、タンパク質、動植物生理学などを中心に、化学と生物学にまつわる様々な内容を「広く、深く」学ぶことができる。さらに特徴的なのは、3年次からのコース制だ。応用化学科から進む応用化学コース、生命機能学科から進む生命機能学コースに加え、両学科から進める環境生活科学コースが用意されている。環境生活科学コースは、機能性食品や化粧品など身近な化学製品を学ぶコースだ。神奈川大学では18年より「三相乳化技術(※2)」を用いた“PROUD BLUEシリーズ”というコスメティックブランドを立ち上げている。このように実生活に密接に関わる研究に携われることを魅力的に感じる受験生も多いのではないだろうか。

情報学部は計算機科学科とシステム数理学科に、先端情報領域プログラムを加えた2学科1プログラムからなる。計算機科学科では、コンピューターを効率的に機能させるためのコンピューターサイエンスを網羅的に学んでいく。システム数理学科では、社会のあらゆる事象を数学的にモデル化し、未来予測を可能にすることをめざす。先端情報領域プログラムは、データの生成、分析、処理といった観点でデータサイエンティストに必要な力を身に着ける、少数精鋭のプログラムだ。いずれの学科・プログラムも、時代が変化しても対応できる人材育成に重きを置いた教育内容となっている。

※1:本文中に登場する23年新設の学部・学科名称や内容は全て設置届出中のもので、今後変更になる可能性がある。
※2:界面活性剤を使わずに水と油を混ぜ合わせる、神奈川大学の特許技術

理学部・工学部がリニューアル 理工系5学部が横浜に集結

2学部の新設に合わせて、既存の理学部と工学部では、より広く横断的な学びをめざし再編が行われる。

理学部では従来の4学科1プログラムが、理学科のみの1学科となる。その中に数学、物理、化学、生物、地球環境科学、そして全分野を幅広く学ぶ総合理学の6コースが設けられるのだ。神奈川大学の理学部は元々教員養成に強い学部だが、1学科にまとまったことで数学から地学までの各科目群の履修の自由度が高まり、より広い視野をもった数学や理科の教員をめざすことができるようになる。

工学部は既存の機械工学科、電気電子情報工学科、経営工学科のカリキュラムをそれぞれリニューアルした上、応用物理学科を新設し4学科となる。学科ごとの専門教育を深めていくのは勿論だが、今後、発展が期待されるロボットや宇宙開発、生活・環境分野では異分野間の融合が求められることから、学科の垣根を超えた分野横断型の教育プログラムを導入する。

従来、理学部は湘南ひらつかキャンパス、工学部は横浜キャンパスと、理・工の教育研究が分かれていたが、今回の再編を機に理学部が横浜キャンパスに移転する。建築学部、化学生命学部、情報学部と合わせて、理工系5学部が横浜キャンパスに集結する形だ。他にも、横浜キャンパスには法学部、経済学部、人間科学部の文系3学部も所在し、専門の枠を超えた相乗効果が期待される。例えば、工業製品のデザインを裏付ける心理学の知識や、建築の安全に関わる法律の知識など、各専門の教員に意見を求めやすいことは心強い。

得意分野を伸ばし未来を変える研究を

道浦直人氏提供

神奈川大学の研究力は、盛んな学生の自主活動にも表れている。可燃性の低い燃料を用いて安価・安全で環境にも優しい「ハイブリッドロケット」は21年9月の飛翔実験で高度10.1kmに到達し、日本新記録を更新した。宇宙まで垂直に伸びるケーブルを使ってロケットより効率よく輸送を行う「宇宙エレベーター」はテレビ番組の企画内で実験を行い、世界記録となる時速100kmを達成した。理工系5学部が集結する横浜キャンパスでは、このような学生たちの活躍がさらに期待される。

最後に、気になる入試制度についても少し触れておこう。今回の学部再編では多様な学生を歓迎したい意図から、AO、推薦、一般などで多彩な入試方式が計画されている。もし苦手科目があったとしても、なにか1つ得意分野を持っている受験生にはチャンスがあるということだ。入学後は各自の得意分野を伸ばしつつ、必要な基礎科目に苦手があれば教育支援センターが丁寧にフォローする体制が整っている。

得手不得手にかかわらず、意欲の高い受験生を神奈川大学は待ち望んでいる。横浜で未来を変える研究を担う、充実した4年間を過ごしてみてはいかがだろうか。

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