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時代の変化に対応しながら、学生自らが成長を実感できる教育を探求し続けている岡山理科大学。現在は「基盤教育」と呼ばれる初年次教育の改革に取り組んでいる。大学で専門的に学んでいくための姿勢や習慣を身につけることを狙ったプログラムで、「こころ豊かに」学ぶことを目指すユニークな取り組みでもある。岡山理科大学のさまざまな教育改革の動きとあわせて紹介する。
中国・四国地区の私立大学で最大の収容定員を擁する理工系総合大学
中国・四国地区の私立大学で最大の収容定員を擁する理工系総合大学として、50年を超える歴史を有する岡山理科大学。常に時代を先取りして社会の要請に応えることを目指してきた姿勢と、学生と教員が共に学ぶ学風を背景に、創造的で実践的な力を培う教育が息づいている。数多くの理系教員を輩出するなど、教育力の高い大学としても知られている。
現在は中長期の行動指針「岡山理科大学ビジョン2026」のもと、「学生の成長に主眼をおく人材育成拠点」となるための取り組みが進んでいる。予測困難な現代社会においては、自己を確立すると同時に外的変化に柔軟に対応し、他者との協調・協働に基づいて新たな価値を創造していく力が求められる。岡山理科大学が理想とするのは、こうした変化に適応できる人材の育成であり、学生一人ひとりが人間的に大きく成長していくための学生支援を総合的に展開している。
こころ豊かに学ぶ力を「基盤教育」で養う
こうした教育改革の取り組みの中で特に力を入れるのが、「基盤教育」と呼ばれる初年次教育の再構築だ。基盤教育では2年次以降の専門教育と密な連携をとりつつ、大学で専門的に学び、社会で活躍していく上で求められる基礎的な知識や能力、科学リテラシー、ジェネリックスキル(汎用的技能)、他者と協働する力、豊かな人間性などを養っていく。
教育担当副学長の秦敬治教授は、基盤教育を次のように説明する。
「大学で学ぶ上で大切なのは、失敗を恐れることなく、自分で『感じ』『考え』『行動』することです。その習慣を身につけるための授業が本学の基盤教育なのです」
教育プログラムを展開する上で、基盤教育では「こころ豊かに生きる」「知性を磨く」「技能を活かす」という3つの“成長の観点”を掲げている。さらに3つの成長の観点それぞれに対し、各4つの教育目標を設定。左図のように3つの成長の観点と12の教育目標を明示することで、学生自身が成長を実感でき、社会で活躍できる人材となるプログラムを目指している。
大学入学後に基礎的な知識・技能を伸ばすことで専門教育につなげていく取り組みは、他大学でも盛んに行われている。一方で、「こころの豊かさ」に着目した取り組みは珍しい。岡山理科大学が「こころ」に着目している理由を秦副学長は次のように話す。
「やる気がない、精神的につらい、体調が良くない、といった状態でいくら勉強をしたとしても、知識もスキルもあまり身につきません。だからこそ、入学後はまず学生の気持ちを持ち上げて、こころ豊かで意欲に満ちた状態へと導くことが必要なのです。3つの成長の観点が揃うことではじめて、本学独自の基盤教育が形作られていくのです」
新しい基盤教育の目玉「ライフ・ビルディング」
“こころ豊かに生きる”ための科目のひとつ「ライフ・ビルディング」は2020年度に1単位で、2021年からは2単位で開講している。この科目は、身体的・心理的・社会的に満足のいく状態(ウェルビーイング)を高め、日常生活でストレスを受けてもそれに対処し、自分の目標を達成できるように気づき、主体的に行動できるようになることを目指している。授業の形態として、グループディスカッションなどのアクティブラーニングを多用し、他者の意見も聞くことで自分と他者の価値観や考え方の違いを認識したり、自分の特性に気づいたりすることを狙っている。毎回、討論内容や講義で講師が話したことを自分なりに言語化し、レポートを作成している。この講義に対する学生の評価は極めて高く、“総合的に見てこの授業は自分にとって満足できるものか”の問いに対し、97.1%が“満足”、“ほぼ満足”と回答している。“授業に熱心に取り組んだか”の問いでは、98.6%が”取り組んだ”、“やや熱心に取り組んだ”と回答している。自由回答の設問でも、“認知と行動が密接に関わっていることを知って、相手のことを少しでも認知しようと考えるようになった”、“バイトなどで失敗しても自分を責めすぎないようになった”などのポジティブ・シンキングへの変化が読み取れるものが多数みられた。そして、こころ豊かに生きる科目は他にも「アサーティブ・コミュニケーション」や「セルフ・アウェアネス」もあり、どちらも学生から高い満足度と自己の成長に寄与している。
成長を実感できる教育を柔軟な教育改革で提供
岡山理科大学では2021年度から新しいカリキュラムがスタートした。全学共通で学ぶ基盤教育の改革を進めるとともに、各学科の専門教育についても重視されたものとなっている。
「新カリキュラムでは、一人ひとりの考え方や志向により、履修科目を自由に選べる仕組みを取り入れることにしました。また、カリキュラム改編に合わせて、さまざまな相談を受け付けるアカデミック・アドバイザー制度も開設。専任の教員が常駐し、手厚いサポートを受けることができます」(秦副学長)
キャリア教育系科目については1年生から4年生まで継続的に開設され、全員が履修するようになった。学生は自己評価ツールとして開発された専用アプリ「トータルキャリア・ポートフォリオ(TCP)」を用いて、将来の“なりたい自分”を実現するための目標を設定。目標を実現するにはどのような努力が必要になるのかを、マンダラチャートと呼ばれる9×9=81マスのシートへ記入していく。目標をクリアするごとに振り返りを行い、新しい目標を設定し直すことを4年間繰り返すことで、明確な進路が自然と見えてくるようにデザインされている。
また、岡山理科大学リーダー養成プログラムや岡山理科大学マナーマイスタープログラムなど特色ある制度を用意。学生の満足度や自己肯定感の向上につながる施策を打ち出している。
社会の変化に応じて、新しい視点を柔軟に学びへと導入することを続けている岡山理科大学。一人ひとりの能力を最大限に伸ばしながら、これからも社会で活躍できる人材を育てていく。
2022年4月に理系2学部を新設
8学部1コース体制で、教育力・研究力を更に強化
岡山理科大学は情報技術、生命科学のスペシャリストを養成するため、2022年4月に「情報理工学部」と「生命科学部」を新設する。さらに、岡山キャンパスの全学部から自分に合った授業科目を自由に履修し、自らの学びを設計して学ぶ学部・分野横断型の「アクティブラーナーズコース」をスタート。生涯にわたって自律的に行動し、自立した技術者・社会人として社会で活躍できる人材の育成を目指す。