学校教育の「質的転換」に先駆的な実践的教育で立ち向かうー岐阜聖徳学園大学

学校教育の「質的転換」に先駆的な実践的教育で立ち向かうー岐阜聖徳学園大学

学級編成の40年ぶり一律引下げで大きく変わる学校教育

文部科学省が今年3月に公表した「令和元年度学校教員統計調査」によると、公立小学校の新卒採用者数は、平成21年度の6418人から、30年度は9488人に増加。また、公立中学校の新卒採用者数は同じく3008人から3690人、公立高等学校は1172人から1940人へと推移しており、新卒の教員採用者数はこの10年でいずれも増加傾向にあることが分かる。

第2次ベビーブーム(1971〜74年生まれ)を背景に大量採用された教員の多くが定年を迎え、新卒教員の採用が増えたためだが、教員の平均年齢が下がる一方で、学校教育の高度化・複雑化に伴い、教員に求められる資質もより一層高くなっている。

今年3月には、公立義務教育学校の学級編制がおよそ40年ぶりに改定され、小学校では今後段階的に1クラス40人(ただし小学校1年は35人)から35人へと引き下げられることになった。その背景にあるのは、Society 5.0時代に求められる、個別最適化された学びと協働的な学びの実現だ。すでに多くの私立小学校では先行して実現しているが、公立学校でも、一人ひとりの教育的ニーズに応じたきめ細かな教育を行うことが標準となる時代を迎える。今後、学校教育の劇的な「質的転換」が加速することは間違いないだろう。

多様な教育現場が経験できる教員養成GP「クリスタルプラン」

児童、生徒一人ひとりとしっかり向き合うという、教育の「原点」といえる資質がこれまで以上に問われる中、教員養成系大学ならではの「理論」はもちろん、文部科学省「教員養成GP」にも選定された実践的なプログラムによって、新たな学びを先取りした教員養成を展開しているのが岐阜聖徳学園大学だ。

「クリスタルプラン」と名付けられた同大独自のプログラムは、二つの柱から構成されている。そのうちの「実践的指導力育成コア科目群」では、3年次に行われる教育実習に先だち、教員になることへの憧れとモチベーションの高い1・2年次の早い段階から、教育現場での経験を積むことができる。また、3・4年次の学校インターンシップでは、教員のアシスタントとして授業や学校行事、個別指導、部活動といった教育活動の補助に参加することで、実際の教育現場に深く触れることになる。

もう一つの柱である「子ども理解活動」では、学生自身がさまざまなイベントなどを準備・企画・運営し、地域の子どもたちと交流。全学年の学生と協働しながら、子どもを育てる力を身に付けていく。

実習先も、小学校、中学校、幼稚園、特別支援学校の延べ364校・29園・2教育委員会に及ぶ(21年度)。学生を送り出す側としても、特定の学校に偏るのではなく、さまざまな学校に学生を少人数ずつ派遣できるため、きめ細かいフォローが可能となっている。こうした実習先との連携も、1972年の開学以来、半世紀にわたって地域に密着し、築いてきた確かな信頼関係によるものだ。

近年では校長などの管理職に就く卒業生も増えており、OBが在学生のために授業を行ったり、教育現場の現状を伝えたりする機会も増え、それが心強いサポートになっている。

また、学習指導要領の改訂により、小学校でもプログラミング教育が導入されたことが話題になっている。児童・生徒に1人1台のコンピューターと高速インターネットの整備を行う文部科学省の「GIGAスクール構想」も、コロナ禍を機に前倒しで進められつつある。対面授業が困難な地域ではオンライン授業を行う機会も増え、教員にはより高いICTスキルも求められる。

岐阜聖徳学園大学ではこうした状況を先取りし、デジタル教育にも注力している。教育学部の学生が同大附属小学校のICT機器を使った授業を参観し、その後で模擬授業を行うなどの実践的なプログラムを展開しているのはその一例だ。将来教員となったときに、学校現場でデジタル教育をリードできる能力を育成している。

私立の教員養成大学の草分け 国立大と同等の教員就職率

私立大学における教員養成の草分け的な存在として発展してきた岐阜聖徳学園大学の教員就職率は、国立大学の教員養成課程と比較しても同等で、20年3月時点のデータも72.5%と、トップクラスの水準を誇っている。

近年、教育委員会によっては小学校と中学校間での異動も増えており、小・中・高の一貫校などでは複数免許を持つメリットが年々高まっている。岐阜聖徳学園大学では、小学校と中学校の教員免許の同時取得がスタンダードとなっており、高等学校の免許を取得する学生も多い。

観山正見学長は「本学の教育学部には『教員になるなら岐阜聖徳学園大学へ』と志望して入学した学生が多く、モチベーションが高いのが大きな特徴です。受験生の皆さんには、ぜひ夢や希望、目的意識を抱いて来てほしいですし、もしまだ将来像が漠然としているのなら、ぜひ本学に相談してください。皆さんの特質や可能性を引き出すベテランの教職員がそろっていますし、夢を実現するための十分な仕組みを整えて、皆さんの入学を待っています」とメッセージを送っている。

「夢を実現するための十分な仕組みを整えて、皆さんの入学を待っています」と語る観山正見学長。

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