人を知れば、社会を動かせる。歴史を知れば、未来を創造できる。文学部で培われる資質は 一生涯のアドバンテージになる-國學院大學

人を知れば、社会を動かせる。歴史を知れば、未来を創造できる。文学部で培われる資質は 一生涯のアドバンテージになる-國學院大學

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國學院大學は、時代に即した新たな学びへ意欲的に取り組む一方、歴史に裏打ちされた伝統的な学びへの評価も高い。その代表的存在が、1882年に創立した皇典講究所を源流とする文学部だ。先行きが不透明な現代社会において、文学部で学ぶ意義と、各界で活躍する多くの卒業生を送り出した國學院大學文学部の魅力について、学部長の矢部健太郎教授にお聞きした。

過去を知るから今を理解でき未来への道筋が見えてくる

――まずは一般論として、文学部で学ぶ意義についてお聞かせください。

文学部では、精神的な営みや哲学が表現された文学作品を研究します。また、時代ごとの社会情勢や人々の価値観などを背景とする、行動履歴としての歴史学も研究テーマです。非常に幅広いのですが、突き詰めると「人間」という存在が研究対象だと言えます。すなわち、「人はいかなる存在であり、いかに生き、いかなる将来像を描けるのか」を紐解くことが文学部での学びなのです。

それは必ずしも、直接的に社会制度の構築や経済活動に結びつく「実学」の領域ではありません。しかし、人が生きていく上で必要な精神的な豊かさや幸福感の享受、人間的な成長に資する、多くの気づきに出会うことができます。ここに、文学部で学ぶ意義があります。

――文学部ではどのような資質が培われるのでしょうか。

数学では論理的思考力が養われるといわれます。これは別の言い方をすれば、数式で表された意味を言葉で説明できる力が身に付くといえます。同様に文学部でも、自らの考えをわかりやすく、言葉で説明して伝える力が育まれます。

そういった力を身に付けるための出発点として大切なのは、どのような「問い」を持って文学作品や過去の事象に向き合うかということです。歴史上の人物の評価であれば、既存の情報や歴史観を鵜呑みにせず、教科書の内容であっても「本当に正しいのか」と疑う批判的精神を持つことが肝心です。その際、受け身の姿勢では問いは生まれません。自発的な関心や知的好奇心を持つことが、自分なりの問いの発見につながると言えるでしょう。そして、その問いに対して論理的思考力を駆使する絶好の機会となるのが、卒業論文です。

――卒業論文の価値や、挑戦するメリットを教えてください。

大学での学修成果として残り、第三者にも説明できるのが卒業論文です。卒業論文を順調に進められる学生は、就職活動も順調に進む傾向にあります。問いを解決に導くために必要な情報を集め、筋道を立てて書き上げていくことは、社会でも役立つスキルとして評価されるからです。過去にある原因とその後の経過を理解し、その帰結としての現状を把握すること。そして過去から現在、その先にある未来の予測まで、時間軸の中で物事を捉えて分析するプロセスは、社会での汎用性が高いのです。

グローバル社会では相対的な自国理解が不可欠

――では次に、國學院大學文学部の魅力をお聞かせください。

まず挙げられるのが、140年におよぶ歴史と創設の背景です。本学部は、日本の古典研究機関として誕生しました。そのきっかけとなったのは、明治時代の岩倉使節団の欧米での体験です。岩倉たちは訪問先で民主主義や法律を学ぶにつれて、自分たちは自国である日本を理解しきれていないということを痛感しました。この経験から、本学の母体である皇典講究所を設立したのです。「日本を理解するための学び」という点で本学は、ひとかたならぬ思いで取り組んでいると自負しています。

文学部を取り巻く周辺環境の充実も魅力です。そのひとつが、数々の優れた研究者を輩出してきた大学院教育です。学生が卒業論文に挑む際の参考文献が、実は本学の大学院出身の研究者による論文だったというのはよくある話です。本学大学院に進学して研究者を志す学生も少なくありません。設備面では、図書館の充実ぶりが特色です。蔵書は約160万冊を数え、これは文系に特化した大学としては国内トップクラスです。さらには、神道エリアと考古学エリアを双璧とする博物館もあります。ここでは年に複数回、特別展を開催。高い独自性が評価を得ています。こうした学内の“資源”を存分に活用して、研究を進めていけることが本学の魅力です。

――教員養成にも國學院大學の強みがあります。

私たちは、文学部らしさを発揮した教員養成に注力しています。具体的には、教科教育で高い専門性を備えた教員を育成しています。専門的な内容をわかりやすく説明するスキルは、教職課程で磨かれます。文学部ならではの学びと教職課程での学びが相乗効果を生み出すことで、教育学部とはひと味違った教員育成が可能になっていると考えています。

もちろん、教員以外の職種で活躍する卒業生も多いです。授業では、1年次から人前で発表する機会を数多く設けています。学生が主体となって話をする、演習型の授業にも繰り返し取り組みます。そうすることで、レジュメづくりから発表内容の構成、プレゼンテーションの時間配分や質疑応答での瞬発力まで、多彩なスキルが習得できます。この経験が、卒業後の幅広い業種・職種で生かされているのです。

――最後に、高校の先生と受験生へメッセージをお願いします。

文学部をめざす受験生には「自分は何が好きなのか」を考え、入学後も好きなものにのめり込んでほしいと思います。私自身、『信長の野望』というゲームに出会ったことがきっかけで歴史学に興味を持ち、いまがあります。

大学生活に比べると、卒業後の人生のほうが圧倒的に長いです。そのため、大学で得た知識がいつまでも通用するわけではありません。ただし、過去に学び未来につなげるための情報収集を行い、分析する“やり方”を身に付ければ、一生ものの財産になります。ぜひ、このかけがえのない財産を文学部で得てください。それに、学びで扱う題材に、趣味として楽しめる面白さがあるなんて文学部ならではです。人生の指針となるような文学作品や歴史上の人物など、あなたの一生を左右するかもしれない学びのテーマに、本学で出会うことを願っています。

國學院大學博物館

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