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海外協定大学への留学者数日本一!
世界の「今」をリアルに体験できる多様なプログラムと充実のサポート
大学の理念の根幹をなす「ミッションステートメント」に、「創造的かつ有能な世界市民を育成することを使命とします」と掲げる関西学院大学。設立時からの世界を視野に入れた教育は、国際交流センター開設(1979年)、アジアで初となる国連ボランティア計画との協定に基づく途上国への学生派遣(2004年)、文部科学省による「スーパーグローバル大学創成支援」事業への採択(2014年)など、時代に応じた進化を続けてきた。2018年には、海外協定大学への留学者数で日本一を達成。「国際教育といえば関西学院大学」とも言われる評価を確固たるものにした。グローバル化がますます進み、一方でコロナショックが新しい国際教育のあり方を突きつけているいま、同学はどのような取り組みを行っているのか。国際教育・協力センターのマティアス・ヘニングス准教授と豊島美弥子課長に話をうかがった。
―国際教育・協力センター(CIEC)の機能について教えてください。
豊島 国際教育のプログラムを提供することが大きな役割ですが、CIECは大別すると2つの教育プログラムを提供しています。1つ目は本学の学生が海外へ留学して学ぶプログラムです。これは全学部を対象にして行っています。2つ目は、世界各地の協定大学から学生交換で受け入れる外国人留学生に対するプログラムです。外国人留学生に対しては、手続きや学習面はもちろんのこと、生活面でのサポートもCIECが行っています。
本学は国連と連携して学生のボランティア派遣を行ってきた歴史があり、現在も「国際ボランティア」という特色あるプログラムを実施しています。そういった経緯が、「国際教育・協力センター」という名称に現れています。
―ヘニングス先生はどのような役割を担当しているのでしょうか。
ヘニングス 海外の協定大学から来る留学生のための、学びのプログラムをコーディネートしています。すなわち、留学生のニーズを反映したプログラムを作り出し、世界中の学生に「関西学院大学で学びたい」と思ってもらえるようにすることが私の役割です。この点において大きな転換点となったのが、2016年にスタートした「現代日本プログラム(CJP)」です。このプログラムには、日本語の学習を目標とせず、日本について英語で学ぶコースが設けられました。より気軽に日本に留学できるプログラムとして、留学生の増加に大きな役割を果たしています。
このほかに、海外の協定大学との関係を維持・発展させることも私の役割です。また、本学で学んでいる外国人留学生のサポートも担当しています。さまざまなアプローチを通して、「関西学院大学で学びたい、関西学院大学での学びは有意義だ」と考える学生を世界に広げていくことが私の仕事だと言えます。
豊島 本学から海外へ行って学ぶ学生を増やすためには、海外から本学へ来て学ぶ学生を増やす必要があります。なぜなら、それが「交換留学」だからです。ヘニングス先生を中心にして外国人留学生の受け入れ体制を充実させることは、本学学生の海外へのチャレンジを後押しするためにも欠かせない取り組みだと言えます。もちろん、学内に外国人留学生がたくさんいることは、日常的な国際交流につながります。日本人学生が海外へ行く前や帰国後の国際教育の充実にもなります。そのため、外国人留学生の受け入れは本学にとって非常に重要な取り組みです。
――日本学生支援機構の調査において、関西学院大学の協定等に基づく海外留学派遣者数は2015年の962名から2018年の1833名に大きく飛躍しました。2018年には日本一になっています。これらの躍進を支えた取り組みを教えてください。
豊島 本学における国際教育は従来、CIECが中心的役割を果たしてきました。例えば留学プログラムで言うと、約9割がCIECによるものでした。それが2014年度から、各学部・研究科が提供する専門性に即したプログラムの開発を重点的に進めるようになりました。リベラルアーツ的な内容や語学研修に軸足を置いた留学プログラムはCIEC、専門的な学びに軸足を置いた留学は学部・研究科という役割分担が進んだことで、学生のニーズにきめ細かく応える多様なプログラムをラインナップできるようになりました。また、短期間で海外を経験するエントリーレベルの留学から、ダブルディグリーや国連機関でのボランティア・インターンシップといったハイエンドなものまで、内容も体系的でバラエティ豊かなものになりました。これらが、学生の留学を後押しする要因の一つになっています。なお、学部・研究科が提供するプログラムによる留学者数は2019年度の場合、約500人にのぼっています。留学者数全体のなかでの比率は26%で、2014年度の12%から大きく伸びました。
このほかに、留学事前事後教育の充実、アドバイザーによる個別面談の大幅増加、短期留学奨学金の新設、2019年度には234回にわたって開催した学内説明会、保護者対象説明会、ホームページなどによる広報活動などで学生の留学希望を後押ししています。
海外に渡航中の学生については、情報をデータベースに一元的に集約し、本学全体でリアルタイムに共有できる「海外渡航管理システム」を構築しています。さらに、学内体制と保険会社、外部の危機管理事業者を組み合わせた危機管理・対応システムを確立しています。
―留学生の受け入れや英語教育など、学内のグローバル化の取り組みを教えてください。
ヘニングス 海外からの留学生の増加という点では、CJPのなかの現代日本トラック(MJT)というトラックが大きな役割を果たしています。MJTは、日本について英語で学ぶトラックです。「日本語はできないけど、日本で学びたい」と考える人は世界中にたくさんおり、そういった観点からも人気を集めています。
プログラムの内容もブラッシュアップを続けています。例えば、海外の協定大学から「こんな授業は受けられないか?」「こういったことを日本で体験したいと学生が言っている」などの声を聞けば、CIECのメンバー全員で共有し、実現の方法を考えます。最近では、ヨーロッパの学生が日本のビジネスを学びたがっているという情報をもとに、新たなビジネス系の科目を開設しました。
外国人留学生は、日本人学生との交流に大きな期待を寄せています。そこで、日本人学生と外国人留学生が一緒に学ぶ「フュージョン(融合)」と呼ばれる科目を設けました。日本人学生にとって、日本のことを英語で学び、説明できるようになることは大きなメリットと言えます。海外に行ったときなどに必ず役立つからです。このように、MJTが充実して外国人留学生が増えることは、日本人学生にとっても有意義なことであると思います。
豊島 外国人留学生は、2013年度の約900人から、2019年度には1447人にまで増えました。その要因として、サマースクールやウィンタースクールなど、短期間で比較的気軽に参加できる受け入れプログラムを増設したことがあげられます。海外協定大学からの交換留学生については、日本語学習を目的としない学生にも門戸を開いたことは、ヘニングス先生からの説明のとおりです。このほかに、正規留学生に対する入試を海外で実施したり、国際教育寮を拡充したことも要因としてあげられます。
「フュージョン」は授業外でも重要なテーマと位置づけています。例えば「日本語パートナー制度」では、登録した日本人学生が留学生のパートナーとなり、日本語学習や生活のサポートを行います。2015年度からは「GS Network」という学生団体が主体的に国際交流イベントの企画・運営をしています。このように授業外でも交流を深めることが、日本人学生と留学生の双方にとってのメリットになっています。
実は日本は、安全でユニークな文化のある国として、世界の学生から人気なんです。さらに本学がある西宮市は神戸、大阪、京都へアクセスが便利なうえ、常に「住みたい街」ランキングの上位に選ばれるほど環境がいい。近隣住民の方はホームステイの受け入れにも非常に協力的です。本学に多くの外国人留学生が集まる背景には、これらの要因もあります。
英語教育については、習熟度別クラス編成を強化しています。入学時にプレイスメントテストを行ってクラスを編成するのですが、興味深いのは下位層の成長ぶりで、中位層を追い越すぐらいの成長を見せる学生も少なくありません。これは、高校時代の苦手意識を払拭し、「できる喜び」を伝えている教員の指導の賜物だと考えています。また、学習目的別やテーマ別のクラスを少人数編成で設けるなど、ハイレベルな教育にも意欲的に取り組んでいます。
―新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大を受け、海外派遣中の日本人学生、関西学院大学に在籍中の外国人留学生に対してどのようなサポートを行ったか教えてください。
豊島 まず交換留学生ですが、例年は250人ほどいた留学生の大半が帰国し、今年度は45人ほどが残っているだけです。正規留学生も4月から入学した学生の多くが入国できていません。対応として、オンラインで授業を行ったり、テキストを現地へ送ったりしています。
感染が急速に拡大したとき、海外には約140人の日本人学生が渡航していました。それらの学生には全員帰国してもらい、このときに必要になった追加費用は学内の基金を利用して援助しました。
―コロナ禍で既存の国際教育が実施できないなか、関西学院大学では、どのようなプログラム改編を行ったのでしょうか。実施済み、今後実施のものも含め教えてください。
豊島 やはり主軸は、オンライン対応になります。本学ではオンラインでの教育プログラムを考えるにあたり、独自に段階分けしました。すなわち、「広義の“Online Learnig”」「オンラインで海外の学生と共修する“Virtual Exchange(VE)”」「COIL(※)」の3つです。なかでも「VEとCOILを重視する」という方針を定めています。
ヘニングス 2020年9月から、トリニティ大学(アメリカ・テキサス州)と共同で、週2コマ・7週にわたるCOILを開始しました。本学における科目名称は「総合日本学習科目(人的マネジメントと雇用システム)」で、日米の雇用環境の違いなどについて学ぶ授業です。
COILは、シラバスの作成段階から日米が連携しており、どちらの学生もそれぞれの大学で正規の単位を修得できることが特色です。また、ビデオや写真、資料をソーシャルメディアで共有し、意見交換しながら相互に理解を深めることもCOILならではの学び方です。時差を考慮し、日米間の学生交流は非同期で計画していたのですが、学生からは「リアルタイムで交流を行いたい」という要望が多数寄せられました。そこで、何とか時間を調整し、Zoomを使って実現。これらの学び方を通して、本来は海外に留学しないと経験できないような相互の関係を作り上げることができました。学習効果は、当初の予想を大きく上回るものでした。COILはこれからの社会で求められる21世紀型能力として、学生同士の連携力やコミュニケーション能力を養うことができる学び方です。学生にとっても教員にとっても、非常に重要な取り組みだと考えています。
―関西学院大学のグローバル教育、国際化について、今後の展望を教えてください。
豊島 留学という体験がもたらす価値は今後も変わらないでしょう。一方で、コロナ禍をきっかけに脚光を浴びているオンライン国際教育という形式は、国際教育へのハードルを下げる、留学への気持ちを高めるといった、新たな効果も生み出しました。そこで本学では、オンラインとリアルを組み合わせ、より質の高い国際交流に取り組んでいきたいと考えています。ここで力を発揮するのが、本学が重視してきた海外協定大学との関係です。VEやCOILのような踏み込んだオンライン国際教育ができるのは、互いの大学の取り組みや理念をよく理解し合っているからこそだと言えます。トリニティ大学に続いて、カナダの大学ともCOIL型プログラムの開発が進んでおり、春休みに実施します。
2018年度卒業生を対象にして行った調査では、19.2%の学生が「学生時代にやり残したこと」として留学をあげました。協定校への派遣者数が日本一になったとはいえ、まだまだ留学を希望する学生の思いには応えきれていないのです。“潜在的留学希望者”にとっての障壁を1つずつ解消しながら、目標として掲げる「海外協定大学への派遣2500人」を実現したいと思います。
―関西学院大学の良さを教えていただくとともに、高校の先生や受験生へメッセージをお願いします。
豊島 本学の国際教育プログラムは、質と量の両面で国内トップクラスだと自負しています。また、海外協定大学とのネットワークは、本学ならではの強みです。きっと、自身の興味に合ったプログラムを見つけることができます。
ヘニングス 私は関西学院大学の家族的な繋がりがとても好きです。本学には、教職員はもちろんのこと、学生も含めてみんなで1つのファミリーのような雰囲気があります。コロナの感染拡大を受けて行った数々の対応は、不安な気持ちを持つ学生、留学できず悲しい気持ちでいる学生に寄り添った、まさに家族に対するサポートだったと思います。みなさんが関西学院大学というファミリーの一員になって、ともに学べることを楽しみにしています。
豊島 本学は世界市民を育てることをミッションとして掲げています。CIECはいわばその最前線。センターの教職員は自身の仕事に大きな誇りを持ち、情熱を注ぎ込んでいます。国際的な視野で学びたい方、将来は国際的に活躍したいと考えている方の思いに応えられるよう、さらに質の高い国際教育プログラムの実現に取り組んでいきます。ぜひ、ご期待ください。
豊富な“きっかけ”のおかげで、気軽に留学にチャレンジできる
国際学部 3年 山口佳奈恵さん
中学生の頃から留学に興味があり、高校は外国語科に進学。夏休みにオーストラリアへ留学しました。大学ではさらに長期の留学にチャレンジしたいと考え、プログラムが充実していることや文化、政治、経済など多角的に世界を学べるカリキュラムが整っていることから関西学院大学の国際学部に入学しました。大学では、2019年秋から約8カ月間、カナダのカルガリー大学へ留学。現地の学生と一緒に途上国への支援政策をディスカッションしたりレポートをまとめたりという授業は大変ではありましたが、多様な価値観や考え方を学ぶことができました。ディスカッションでも徐々に自分の考えをはっきりと発表できるようになり、ずいぶんと成長できたと思います。
関西学院大学は、留学を考える人にはぴったりな環境だと思います。入学前に思い描いていた通り、海外で学ぶことができるプログラムが豊富ですし、協定大学も世界中にあります。自分の興味や目的に応じたプログラムを選ぶことができるのです。CIECのサポートもとても手厚くて、「ホームシックになったときの対処法」などのアドバイスは本当に役に立ちました。カナダ留学には関西学院大学の1学年上の先輩と一緒に行きました。留学前は「せっかくなら1人がよかった」という気持ちもあったのですが、現地に行ってみると、お互いに励まし合うことができましたし、相手の頑張りを見て「私も負けていられない」というモチベーションの源にもなりました。先輩とは帰国後も良好な関係が続いています。
大学内での英語の授業も留学に役立ちました。入学時のプレイスメントテストを受けて私が所属したのは、すべての授業を英語で行い、レポート提出も豊富なクラスでした。ハードな内容ではあったのですが、ここでの経験が、留学先でのレポート作成やディスカッションに役立ちました。事前に鍛えてもらっていたので、留学先でもついていくことができたように思います。
現在、COIL形式の授業を履修しています。Zoomで行うアメリカの学生とのリアルタイムでのディスカッションは、まるでカナダ留学時代の現地での授業のようです。相手の顔を見て雰囲気を感じながら一緒に授業を進めると気持ちも打ち解けてきて、率直な意見を交換しやすくなります。春休みには新しいCOIL型のクラスが開設されるそうなので、そちらも履修したいと考えています。
関西学院大学にいると、留学には「さらっと行ける」ような感覚になれます。ハードルが下がり、気軽にチャレンジできるのです。プログラムの豊富さやサポートの充実ぶりに加えて、学内に外国人留学生がたくさんいて日常的に交流できることや、留学経験者が身近にいて経験談を聞かせてくれていることなど、きっかけが多いことがその理由だと思います。もちろん、留学以外にもさまざまなチャレンジができます。やる気次第で可能性が広がり、成長できるのが関西学院大学です。ぜひこの大学で、みなさんの夢を見つけてください。