国際社会で活躍するビジネス人材の輩出に向けて確かな一歩を踏み出した学習院大学国際社会科学部

国際社会で活躍するビジネス人材の輩出に向けて確かな一歩を踏み出した学習院大学国際社会科学部

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2016年に開設した学習院大学の国際社会科学部は今春一期生が卒業した。グローバル人材養成に力を入れる同学部からどのような学生が巣立ったのか。教育の特徴とともに国際社会科学部長の澁谷覚教授にお伺いしました。

英語を使って社会科学を学ぶ国際社会科学部

―学習院大学のグローバル化の一翼を担う、国際社会科学部の特徴について教えてください。

学習院大学の国際社会科学部の特徴は、英語を使って社会科学を学ぶ点です。社会における素朴な疑問に対して仮説を立てて検証するプロセスを、英語で運用できる能力の養成が目標です。

1年次からすべての授業を英語で行う大学がある一方、日本語の授業だけで卒業できるという両極端なグローバル系学部がある中、学習院大学はその真ん中を行きます。1年次は入門編として、日本語で社会科学の基礎を学ぶと同時に、徹底的に英語力を高めます。2年次の後半頃から社会科学を易しい英語で学ぶ科目にシフトし、3年次頃には大教室における講義形式の科目は全て英語になります。まず日本語と英語でスタートして、3、4年次にかけて英語での授業にシフトしていくカリキュラムになっています。英語が得意な学生はもちろん、それほど得意ではないが、将来英語を使ってグローバルに活躍したいと考えている学生にも対応しています。

学生が大きく成長して帰ってくる留学制度

―留学について詳しく教えてください。

1カ月以上の留学が卒業要件です。多くの協定校があり、早い学生は1年次の夏休みに留学するケースもあります。短期留学で興味が出て一学期間の中期や1年間の長期留学に行く学生も多くいます。中長期留学をしても、海外大学で修得した単位を本学の単位に読み替えて4年間で卒業できます。留学を経て、多くの学生が一皮むけて大きくなって帰ってきます。

―留学に対するサポート体制はどうなっていますか。

留学は学生自身がプランを立てます。協定校以外から自分で手配しても構いません。ただ、留学は単に海外に行けばいいというものではないので、留学前の半年間をかけて、計画し目標をたてる「海外研修Ⅰ」と、帰国後に学んできたことを将来のキャリアにどう生かすかを学ぶ「海外研修Ⅱ」をセットにして行っています。

留学中のケアも充実しており、留学に関する現地の専門家や学習院大学の国際センターと協力して学生の安全確保に努めています。留学の準備期間の授業を通して、全員の名前と顔が一致し、今誰がどこにいて何をしているのかを把握している教員もいます。

―留学について、新型コロナウイルス禍の影響はありませんか。

渡航しての海外研修ができない状況が長引いています。しかし、オンラインで参加する語学研修やインターンシップのプログラムを、昨年八月と今年二月に実施しています。就職した後には海外とオンラインで仕事をすることは当然になると思いますので、それに先立って経験できるというのはメリットです。「今はできないから止まる」のではなく「できることを探して動く」というのも、この学部らしさだと思います。

学生と教職員が一体で
作り上げた国際社会科学部

―20年4月に国際社会科学部初の卒業生が出ました。どのような学生が育っていますか。

新しい学部に入学した学生は、大学生活について不安とワクワク感があったと思いますが、教員も全く同じでした。完成年度が近づくにつれ、1年ごとに目に見えて良くなっていきました。その間、学生と教員の気持ちがとても近く、一緒に作ってきたという思いが強いですね。入学時に4分の1もできていない環境から、自分たちにとってよりよい環境になるように頑張ってきた学生にとって、やりがいがあったと思います。

学生が育つ上で、留学の効果も大きかったですね。コミュニケーションを取りやすく、教員と一緒に教育・研究がやりやすい学生になって帰ってきました。深い議論ができ、成長を感じる機会が多くありました。

―一期生の進路について教えてください。

大きな組織の歯車になるより自分の腕一本で勝負する、IT系などの就職者がいます。商社やメーカーも多く、学習院大学の他の文系学部と異なる就職の傾向が見られます。学部が目標とする、「国際社会で活躍するビジネス人材の輩出」に向けたスタート地点に着く学生が多く、後は切り開いていってもらいたいと思います。

―採用担当者は学生のどのような点を評価したのでしょうか。

今どのような状態で、これから目指すべき状態がどうなっているのか。その目指すべき状態と今の状態を比べた時何をしなければいけないのか。そのために何が必要かということを考えられる教育をしてきました。英語ができて、自ら飛び込んで行って切り開くという気概があり、自分で問題を発見して解決する力がある学生は、どのような企業でもほしいですよね。

―学習院大学の中でも尖った学部と言えそうですね。

国際社会科学部の学生に対し、次回までに「この本を読みなさい」と言うと、「なぜ、読むのですか」と聞いてきます。単に先生に言われたから読むのではなく、授業における必要性を理解してから読むということです。

また、社会科学の分析手法に関する基本的な考え方などを学習する「入門演習」で問題設定をする際、国際社会科学部の一期生の視点は他の学部生と異なっていました。その時、学習院大学に新しい風を吹き込んだと感じました。既存の教育をする学部と国際社会科学部は、それぞれの役割があると思います。就職先などが決まると実際そうなっており、思った方向に行っていると感じています。

コロナ禍でも受験生に寄り添った入試を実施

―コロナ禍で国際社会科学部の入試は変わりますか。

今後の状況次第ですが、基本方針として、「受験生に不安を与えず、安心して受験をしてもらう」という原則を守っていきますので、安心してください。

―受験生にアドバイスをお願いします。

受験生は、その日その日にやるべきことがあって、その積み重ねです。寝る前に、不安を感じなくなるほど目の前のことに集中して、「ああ、今日は頑張った」と言える毎日を過ごしてください。そうした日々を過ごしていると不安を感じている余裕はなく、「明日はもっと頑張れるな」と思えるでしょう。指導者ができることは、その方向を間違えないように導くことだと思います。

学習院大学は自大学のことを大切に思うスタッフが数多く、自然豊かな環境の中で優秀な学生が育まれる大学です。その中でも国際社会科学部は、きちんとした尖った人間が育つ学部です。自分で何かを立ち上げる、敷かれたレールの上をトップランナーで走り抜けるというより新しいレールを敷こうという、熱意や価値観をもった受験生を待っています。

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