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埼玉県内の私立高校進学に際して、多くの受験生が経験するのが個別相談会。その個別相談会で、「参加してよかった」「勉強のやり方を教えてもらった」と多くの受験生から評判を呼んでいるのが狭山ヶ丘高等学校です。自校の進路相談にとどまらず、生徒のやる気を引き出し「この高校で学ぶために受験をがんばろう」と前向きな気持ちにさせるという個別相談会では、はたしてどんなやりとりが行われているのでしょうか。また、実際の狭山ヶ丘高校はどんな点が魅力なのでしょうか。今回は渉外部長の伊藤先生(英語科)にお答えいただきました。
編集部:雫 純平(大学通信)
黙想が育む「心の成長」と「集中力」
狭山ヶ丘高等学校(以下、狭山ヶ丘高校)の最寄駅は、西武池袋線の武蔵藤沢駅。美しい里山の自然環境を残した狭山丘陵地とほど近く、閑静な宅地と緑地が入り混じった落ち着いた雰囲気のエリアに広い敷地が広がっています。そのほかにも少し距離の離れたところにJR川越線と八高線、東武東上線や西武新宿線など複数の路線が走っているため、5路線4駅から学校まで毎日無料のスクールバスが運行されているそうです。
ここで、狭山ヶ丘高校の成り立ちについて少し触れておきたいと思います。創立者の近藤ちよが開設した洋裁研究所を前身として、1950年に飯能高等家政女学校を開校しました。そして1960年に現在の地に移転。新たに狭山ヶ丘高等学校として開校します。創立時から近藤ちよが取り組んできたのが、生徒が自分の内面と向き合い、本来あるべき自己の姿を見つめる「内観」でした。それを礎とした狭山ヶ丘高校独自の「自己観察教育」は、やがてテレビで取り上げられて話題となります。私学教育振興に寄与したとして、近藤ちよは1980年に文部大臣賞、そして1984年に勲四等瑞宝章を授受しました。
狭山ヶ丘高校の伝統として実践されてきたこの教育は現在も受け継がれており、毎日の授業開始時には黙想の時間が設けられています。目を閉じて心を落ち着かせながらテーマに従って深く考える内省の時間は、一見単純なようでありながら、3年間続けるうちに高い集中力や自分を律する心が身についてくるそうです。
「自己を見つめ直す黙想の時間は、親に感謝する心や他者への優しさ、人を支えたり導いたりするリーダーシップなど、さまざまな内面の素養を育みます。この黙想教育は本校の教育理念の土台となっているのです。」と伊藤先生はおっしゃいます。
選ぶのではなく“育てる”ための個別相談
いよいよ参加者の評判の高い個別相談についてお話をうかがいますが、本題に入る前に埼玉県内の私立高校で広く行われているこのシステムについて、まず簡単に紹介しましょう。通常の個別相談会は、だいたい9月から12月にかけて複数回開催されます。毎回その学校で行われる場合もあれば、新聞社や民間の大手塾が主催して多数の学校を集めるなど、その規模もさまざまです。
受験生と保護者は内申点(通知表など)や模試の成績、資料(英検の証明書や部活動の表彰状など)を持参し、高校担当者と個別に面談します。高校側は専願か併願か、そして成績や内申点などを総合的に判断して“出願した際の合否の確度”について判定する、というのが大まかな流れです。
「近年は専願で希望してくれる生徒も増えてきましたが、埼玉県は公立志向が強いので私立高校は併願というケースも多いです。そんな状況だからこそ入学した生徒すべてに “この学校に入ってよかった” と思ってもらえるよう、本校では学力もモチベーションも高めていくことに心血を注いでいます。本校では入口となる個別相談に非常に力を入れているのです。」と伊藤先生。多くの私立高校では9月ごろにスタートする個別相談を、狭山ヶ丘では7月から先駆けて始めているのもその姿勢の表れなのです。
「長期間にわたって個別相談を開催することで労力は増えますが、そのぶん一人ひとりの生徒を面談で育てられるのがいいのです。狭山ヶ丘高校は内申点や人物を重視しますから、模擬試験の結果で厳密に線引きしているわけではありません。それでも中には最初の相談時点では成績が基準に満たない子もいます。でもそれが7月の時点でわかっていれば、12月までまだ時間があります。話をしてみて成績は足りなくても狭山ヶ丘に向いている子がいれば、判定だけをお伝えするのではなく励ましたり勉強法をアドバイスしたりして、一生懸命あと押しします。読んでおくといい本や、参考書を紹介することもあります。私たちは偏差値や数字だけにとらわれない、その子自身を伸ばす個別相談を展開しています。」
こうした温かい励ましを受けて、何度も個別面談に通ってくる生徒もいるそうです。
「多い子で5回くらい、なかには毎回欠かさずに来てくれる生徒もいますね。実際に最初の個別相談会の参加者のなかに、内申点が4~5くらい基準より低くて実力も全然足りない子がいました。でも話してみるとすごく素直で良いものを持っているな、と思える生徒さんでした。こちらといろんな話をして感じるところがあったのでしょう。自主的に勉強して相談会ごとに成績を上げてきて、最後は自分の力で合格を勝ち取りました。どちらかと言うと少しおっとりしたタイプの子だったようですが、初めて自分から “この学校に行きたい!” と親や学校に声を上げてくれたそうです。私の中ではいままで個別相談をやってきて一番思い出深い出来事です」
圧倒的な大学進学実績-高校生活で生徒を“一発逆転”させてあげたい
“数値にとらわれない個別面談” という表現は、「狭山ヶ丘高校ならその子のポテンシャルを伸ばせる」という高い指導力への自信の表れとも言えます。事実、伊藤先生は「狭山ヶ丘では低く採って高く出す」と言ってはばかりません。
「これは学校説明会でも私はっきり言っています。先ほどもお話ししたように埼玉県は公立志向ですから、上位クラスの子は公立高校に行ってしまう。だからこそ入口よりどれだけ高い出口から出してあげられるか、場合によっては一発逆転させてあげるか、それが私立高校の使命だと思っています。そんな生徒ひとりひとりの目標をしっかり到達させてあげられるように、狭山ヶ丘高校ではカリキュラムや施設など、さまざまな環境面からもバックアップしています」
そんな“一発逆転”には、どんな仕掛けがあるのでしょうか? まず狭山ヶ丘高校には、進路目標に合わせて4つのコースが設置されています。コースは難関国立大学をめざすI類、その他国公立大学や難関私立大学をめざすII類、上位私立大学をめざすIII類、サッカーや野球を中心にスポーツでの進学をめざすIV類に分かれていて、ターゲットとなる大学の受験科目を視野に入れたカリキュラムが組まれているそうです。ただし進級時に基準の成績を満たしていないとI類からII類にコース変更を余儀なくされることもあるらしく、ほどよい緊張感が勉強のいいモチベーションになっているようです。
そんな生徒たちの毎日の勉強に欠かせないのが、夕方4時以降は自習室として開放される図書室の存在。これは落ち着いて集中できる学習環境の提供だけでなく、自習室に生まれる空気が非常にポジティブに作用していると伊藤先生は言います。
「自習室にはいつも同じ席で毎日頑張っている仲間がいます。その姿を見ていると、自分も頑張ろうという気になるようです。“みんなの横顔に励まされたから自分も頑張ろう”という前向きなエネルギーを、狭山ヶ丘のあちこちで感じられると思います。夜9時まで開放していますから、家族を気にせず思う存分勉強する生徒もいれば、図書室のDVDプレイヤーを使ってリスニングを鍛えている生徒も。みんな自分がやりたいように活用しています。9時になると安全のために生徒は武蔵藤沢駅も含めて各駅までバスで送っていますから、生徒だけでなく保護者の方々の安心感も大きいようです。」
そのほかにも朝ゼミや放課後ゼミが開講されているので、希望者は基礎固めや弱点の補強のために、積極的に参加しているそうです。また夏季·冬季など長期休暇には難易度別に講習が設けられていて、こちらも希望制ながら毎年多くの生徒が参加しているのだとか。このようなきめ細やかな学習機会を学校側が提供していることもあって、狭山ヶ丘高校では塾や予備校の利用者が少ないと伊藤先生はいいます。2020年度大学合格実績を見ても東大、東工大、東北大、九州大等の国公立大学へ46名。早慶上智43名、そしてGMARCH128名と錚々たる近年の進学実績を考えると、狭山ヶ丘高校がいかに塾や予備校に頼らず “自前” で生徒たちを伸ばしてきたか、その指導力の高さが見て取れます。
そのいっぽうで狭山ヶ丘高校は部活動も非常にさかんで、校内のいきいきした活気あふれる雰囲気が非常に印象的でした。
「狭山ヶ丘はどのコースに属していても、勉強も部活も熱心な子が多いですね。Ⅳ類で入ってきた子でも、“顧問と約束したから” と休み時間まで勉強に充てる子もいれば、I類で勉強がハードなのにもかかわらず吹奏楽部で楽しそうに活動している子もいる。勉強だけ、あるいはスポーツだけに溺れない文化は、狭山ヶ丘の校風なのかもしれません。」
“本物”に触れた経験が、その後の人生を豊かにする
そんな狭山ヶ丘高校には、もう一つ独自の校風があると伊藤先生は言います。それが、なるべく本物に触れる機会を提供する、というもの。たとえば校内には、校長先生が自ら画廊で買い付けた絵画がいくつも展示されています。
「やはり本物の絵を見て育った子と見ていない子では、感性が変わってくると思います。海外に行くともっとアートが身近で、世界の名画を身近に感じられる機会がたくさんあります。こういう絵画だけでなく、狭山ヶ丘では芸術鑑賞会でのバレエ観劇など、生徒が “本物” に触れる機会を定期的に設けています。修学旅行でも狭山ヶ丘ではイギリス~フランスを巡るコースが名物です。(ただし、現在はテロの影響を考慮して一時的にコースを変更しているそうです)テレビやインターネットで見た凱旋門やノートルダム大聖堂を実際に見て、シャンゼリゼ通りを自分の足で歩く。ケム川を船で下りながらケンブリッジ大学を見て回り、そして世界レベルのエリートになるかもしれないケンブリッジの学生と直に触れ合ってみる。そんな経験を高校生の間にしておくことは、彼らの心に何かしらの影響を与えるはずです。それにイギリスは英語学習の成果を試すいい機会になっていますね。ホテルで電気が点かないなど小さなトラブルがあって、自分でフロントに電話して解決させたこともありました。こんな小さな成功体験や、チップのやり取りで戸惑った経験は、必ず彼らの人生で役に立つと思います。」
そのほかにも、カナダで行われる語学研修には毎年多くの生徒が参加しているそうです。未知の体験に積極的に飛び込んでいく意欲、そして自分から困難に挑戦して切り拓いていくチャレンジ精神。本物に触れて得られる体験を重んじる狭山ヶ丘高校の校風は、物事を自分の頭で考えて判断する思考能力や、難しいことにも果敢に取り組む行動力や問題解決能力を育んでいるのです。これは、近年さかんに取り上げられている「次世代を生き抜く人物像」と大いに共通しているのではないでしょうか。
そう伝えると、伊藤先生は次のように話しました。
「狭山ヶ丘の子はみんなひたむきで真っ直ぐな子が多いので、こうした体験がその後の学生生活に直接的に反映されます。そしてコツコツと努力していけるので、卒業生も教師や弁護士、外交官などさまざまな分野で活躍しています。成績が伸び悩んでいる、また進学や将来について迷っている受験生がいたら、ぜひ一度狭山ヶ丘の個別相談会に足を運んでほしいと思います。」
狭山ヶ丘高等学校
〒358-0011
住所:埼玉県入間市下藤沢981 Tel:04-2962-3844 Fax:04-2962-0656
西武池袋線武蔵藤沢駅徒歩13分