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教育力、研究力、就職力など、大学の選び方には様々な観点がある。中でも、「面倒見の良さ」は、安心して生徒を送り出せる大学かどうかという点で、気になるところではないだろうか。では、面倒見が良い大学とはどのような大学だろうか。そのような評価を受けている大学の1つ(*)である聖学院大学の教育について、人文学部児童学科の小川隆夫特任教授と、在学生の高橋心愛さんに聞いてみた。
面倒見の良さは支援すべき事柄を見極めることから
―まず、高橋さんが聖学院大学に進学を決めた理由を教えてください。
高橋 私は埼玉県内の出身ですが、実は受験生になるまで聖学院大学のことを知りませんでした。大学選びで迷っていたところ、担任の先生が「聖学院大学は面倒見が良い大学だから、きっと合っているよ」と教えてくれて。実際にオープンキャンパスに来てみたら先生や先輩方がとても優しくて、ここなら楽しく大学生活を送りながら自分の力を伸ばせると思い、進学を決意しました。
小川 本学は「面倒見が良い」という評価を頂いております通り、学生一人ひとりへの支援を精一杯やっております。ただし、何でも支援するということではありません。学生の自立を促すのが面倒見ですから、本当に支援すべき個所を見極め、必要なことだけを上手に支援するように気を付けています。
――必要なことだけを上手に支援するというのは、具体的にはどのようなことでしょうか?
小川 例えば、レポートの提出期限直前に、「レポートが全く書けません。どうしたらいいですか?」と相談に来る学生がいたとします。ここで特別に一から百まで教えてあげるようなことをしてはいけません。それは授業で既にやっていることですので、まずは授業をきちんと受講することを促します。普段の授業で勉強のやり方をしっかりと教え、学生自身に探求をさせ、その上でつまずくことがあったときに初めて相談に乗る、ということが本当の支援だと思っています。
――大学として必要な厳しさを大切にした上での面倒見ということですね。課題を達成できた学生に対してはどのようなスタンスで接しますか?
小川 これは少人数の大学の良いところなのですが、本学では学生の頑張りがすぐに教職員に伝わります。学業の成績はもちろん普段の生活態度まで含めて、全ての学生に教員の目が届くからです。学生の努力は必ず認めてあげたいですし、「最近頑張っているね」などと言葉をかけることは必要だと考えています。
高橋 先生方が学生のことをよく見てくれているというのは、私たちも実感しています。また、学生の方からも困ったことがあれば研究室に行ったりメールをしたりなど、気軽に相談しやすい雰囲気があります。勉強のことだけでなく、時には先生との雑談を楽しんだりすることもあります。
チャンスは平等に与えられ、学生自身がつかみ取る
――小川先生と高橋さんの間で何かエピソードなどあれば教えてください。
小川 本学にはアドバイザーという、高校の担任のような制度があり、1教員が10人弱の学生を受け持っています。私は高橋さんを入学時からアドバイザーとして受け持っています。高橋さんはとても意欲の高い学生で、色々なことにチャレンジしていますね。
高橋 小川先生にグローバルキャンプに誘っていただいたことが思い出深いです。私は小学校教員をめざしているのですが、来年度から小学校で教科となる英語を苦手科目としていたことがずっと気がかりでした。そんなとき、英語力を大きく伸ばせる企画があるよって誘っていただきました。
小川 埼玉県より基金を頂いて、英会話スクールのAEON(イーオン)と産学連携で実施している企画ですね。他の大学の学生や埼玉県内の社会人も参加し、5日間色々な人たちと英語だけでコミュニケーションを行います。
高橋 初対面の人が大勢いる中で、苦手の英語を使うのですから、最初は意思疎通がうまくいかなくてもどかしい思いをしました。その分5日間頑張り、グループごとの発表会までやり遂げたときには大きな達成感を得ることができました。この経験を機にもっと英語を使えるようになりたいと考え、今では英語同好会に入会しさらに勉強を進めています。
小川 本学では学生の力を伸ばす企画がたくさんあり、全員に声をかけています。そして、もし興味を持ったならば自分から手を挙げなさいと伝えています。決して無理強いはしません。チャンスは平等に与えるが、そのチャンスを掴み取るのは学生自身の判断という考えを大切にしています。
――最後に、高校の進路指導の先生に向けてメッセージをお願いします。
小川 「面倒見が良い大学」という評価をいただけていることをとても嬉しく思っています。しかし、もしかしたら学生を甘やかす大学と捉えてしまう先生もいらっしゃるかもしれません。それは大きな誤解です。ここまで話してきたように大学は厳しいところでもありますから、それでも「頑張ろう」と思えるような学生でないと期待していたほどの成長を望めないかもしれません。一方で、光るものは持っているのに不得手が多くて高校までに伸び悩んだ生徒や、やり甲斐がなかなか持てなかったような生徒もいますよね。そんな生徒を見極めて、ぜひ送り込んでいただきたい。本学では彼らを伸ばせる教職員がいて、施設があり、システムができています。まさしく本学が掲げる「一人を愛し、一人を育む。」ということです。
高橋 高校から大学に進学すると、大きくシステムが変わって戸惑うことが多いと思います。聖学院大学は、その戸惑いを小さくしてくれる大学だと思います。先生のおっしゃる通り、聖学院大学でこそ伸びる生徒はたくさんいると思います。そんな後輩たちが入ってきて、聖学院大学がもっと楽しい大学になれば嬉しいです。
*大学通信では毎年、全国の約2000進学校にアンケートを行い、様々な観点ごとに進路指導教諭オススメの大学を聞いて集計している。聖学院大学は「面倒見が良い大学」の項目で毎年上位にランクイン。2019年調査では全国28位、関東・甲信越地区(東京除く)で3位だった。