「スポーツパーク構想」第1弾 新グラウンドがオープン! 同校OGの高橋尚子さんが視察
大阪学院大学

「スポーツパーク構想」第1弾 新グラウンドがオープン! 同校OGの高橋尚子さんが視察<br>大阪学院大学

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大阪学院大学は、学業だけでなく、課外活動の支援にも非常に力を入れている。特に運動部に関しては全国トップレベルで活躍しているクラブも多く、大学側も練習の環境を整えるなど惜しみないサポートを行っている。
2020年4月に併設の大阪学院大学高等学校が移転することに伴い、その跡地をOGUスポーツパーク(仮称)として今後整備していく計画だ。その第1弾として、陸上競技部やラグビー部が活動する新グラウンドがオープン。2019年4月4日、同校OGの高橋尚子さんが来校。入学式への出席と併せて、グラウンドの視察に訪れた。

 

後輩となる新入生たちにエールを送る高橋尚子さん
後輩となる新入生たちにエールを送る高橋尚子さん

「4年間は人生を変えるだけの大きな時間になります。私の場合、マラソンを始めてからオリンピックに出るまでの期間が3年半でした。苦しいことや挫折することもたくさんありましたが、毎日毎日集中して過ごすことで金メダルにたどり着くことができました。皆さんも一日一日を大切にして、4年後にはなりたい自分になれるように頑張ってください。私も遠くから見守っています」

入学式祝辞で新入生にこう語るのは高橋尚子さんだ。岐阜県生まれの高橋さんは、地元の岐阜県立岐阜商業高校から大阪学院大学へ進学し、陸上競技部で活躍した。実業団時代の2000年にはシドニー五輪で金メダルを獲得、翌年のベルリンマラソンでは2時間19分46秒で世界記録(当時)を打ち立てた。現役時代の2006年より母校である大阪学院大学の特任教授に就任し、毎年入学式では新入生に祝辞を送っている。時には教壇に立ち自身の経験を伝えるなど、常に後輩たちを見守り、活動を後押しし続けている。この日は入学式の後、陸上競技部の学生との交流会と、新設されたグラウンドの視察を行った。

当日は陸上競技部が重要な試合日だったため、交流会に参加したのは主に新入生たちだ。大学の代表である「ユニバーシティクラブ」の指定を受けた陸上競技部では、新入生も高校時代から全国レベルで活躍した選手も多い。日本のスポーツ界を背負って立つことが期待される逸材たちだ。

「大阪学院大学は入学後に一番伸びる学校と言われています。監督やコーチが皆さんを上手に誘導してくれますので、素直についていってください」(高橋さん)

大学では高校時代とは比較にならないほどできることの選択肢が広がる。それは裏を返せば遊びたい、手を抜きたいという誘惑も増え、強い気持ちを持っていないと前に進めない時間でもある。大阪学院大学には学生を全力でサポートする体制が整っているので、大学を信じて、ついていってほしいというのが高橋さんの思いだ。このメッセージは陸上競技部だけの話ではなく、大学全体にもつながる話なのかもしれない。

陸上部の学生との交流会。部員一人ひとりと真剣に向き合う高橋さんの姿が印象的だった。

「環境が変わり、心配や悩みも増えると思います。一度自己ベストを出せれば『ああ、これでよかったんだ』と前を向くことができるのですけれど。そこまではね、しっかり我慢、我慢。」(高橋さん)

金メダリストと会話をするという貴重な機会に恵まれ、部員たちは嬉しそうだ。質問・相談が積極的に行われた。相談内容は、「大会でプレッシャーを感じてしまう」「練習でモチベーションが上がらない」など、実に率直なもの。全国トップクラスで活躍するアスリートたちでも、悩み事は普通の学生たちと変わらないのかもしれない。

大阪学院大学のキャンパスから、阪急京都線の線路沿いに5分ほど歩くと見えてくるのが、新設されたグラウンドだ。人工芝のまばゆいばかりの緑色と、333mトラックのウレタン舗装の鮮やかな青色が好天に映えた。ウッドチップ舗装のクロスカントリーコースや幅跳び助走路、400m用走路などを備えた充実のグラウンドに、部員たちも感動の様子だ。天候に恵まれたこともあり、高橋さんはジャージに着替えて登場。視察だけでなく、部員たちとともにトラックで数周の試走を行った。

「すごく走りやすくて、昔とは全然違いますね!私の現役時代は、アメフト部の選手が練習している土のグラウンドの周りを走っていました。グラウンドも学校から遠くて…今の選手たちは本当に恵まれていますので、それを当たり前と思わず、感謝の気持ちを持って練習してください。競技力だけでなく、人間力を鍛えて成長してほしいです」(高橋さん)

グラウンド視察後、ユニヴプレス編集部は改めて高橋さんにインタビューをする時間を頂くことができた。

――とても立派なグラウンドが整備されました。大学が施設を充実させて、学生の課外活動を支援することの意義はどんなところにありますか?

高橋さん 自分の新たな可能性を見つけ出せること、自分に自信を持てるようになること…など、課外活動を通じて学生が得られるものはたくさんありますよね。大学が課外活動を支援することは、学生が4年間で人間力を鍛え、自信を持って社会に飛び出す、その背中を押すきっかけになるのかな、と思います。

――新グラウンドが誕生したことで、陸上競技部にはどんなメリットを期待しますか?

高橋さん 全天候型なので天候に左右されずに練習ができる。また用途に合わせてウッドチップや人工芝を使っての練習ができるので、練習の幅が広がり、ケガの防止になります。このグラウンドを使って練習できる学生たちは本当に恵まれていますね。また、高校生の選手は練習環境を見て進路を決めますので、魅力的な環境は実力のある新入生の募集にもつながります。

――高橋さんは高校時代、大阪学院大学のどんなところに魅力を感じ、進路を決定しましたか?

高橋さん 私は元々、学校の先生になることが夢でした。体育の先生か商業の先生を希望していたのですが、大学選びをした当時、地元の岐阜県では体育教諭の採用がほとんどなかったため、商業の教員免許取得をめざし、大阪学院大学を選ばせていただきました。なので、もちろん競技にも集中していましたが、学業面も一生懸命取り組んで教員免許や簿記の資格なども取得しましたし、4年間文武両道で頑張れたかな、と思っています。

――今後の大学スポーツに期待することは?

高橋さん 現在の大学スポーツは、実業団との境目がなくなってくるほど、非常に手厚い環境になってきています。ただ、大学の4年間は人間力をはぐくむ大切な期間です。結果だけにとらわれて上をめざすのではなく、しっかり勉学にも励みながら、人としての人格形成を行う場だと思います。大学スポーツではルール意識や仲間、向上心といった勉強だけでは得難いものを得られますので、経験を積み重ねて社会で活躍できる力も身につけてほしいですね。

――最後に、大学生へのメッセージをお願いします。

高橋さん 私もこの大阪学院大学で4年間勉強をして、巣立っていきました。振り返ってみても、ここに来て本当によかったなと心から思います。たくさんの学生がいる中で、その一人ひとりのことを考えてくださる先生方がいます。自分の可能性を広げてくれる場所なので、是非みんな、いろんなことにチャレンジしてください。楽しいことも辛いこともたくさん経験して、卒業のときによかったなと思える時間を過ごしてほしいです。応援しています!

 

新グラウンドにて、部員たちと記念撮影。大阪学院大学陸上競技部の更なる飛躍が期待される。
新グラウンドにて、部員たちと記念撮影。大阪学院大学陸上競技部の更なる飛躍が期待される。

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