未来を切り拓く女子学生のために全力で教育改革に挑み続ける―昭和女子大学

未来を切り拓く女子学生のために全力で教育改革に挑み続ける―昭和女子大学

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昭和女子大学は、複数の海外大学とのダブル・ディグリー・プログラムを展開するなど、グローバルを軸に先進的な改革を推進してきた。そして、次なる改革として2025年春に「国際学部」を刷新し、2026年春には「総合情報学部※」の新設を予定している。女子教育の新たな可能性を模索し続ける同大の改革と人材育成について、坂東眞理子総長に伺った。

*仮称/設置構想中 掲載の内容は変更となる可能性があります。

聞き手 井沢 秀(大学通信)

逆境に抗い、全力で走り続ける

―貴学における改革の意義とその変遷をお聞かせください。

本学の改革は、言わば“下りのエスカレーターを全力で駆け上がる改革”です。18歳人口が減少し、国内の大学が緩やかな下りのエスカレーターに乗っている中、より付加価値の高い教育環境へと進化するためには、上り続けるしかないのです。

私が本学に着任した2003年前後は、短大ブームが去って全国の短大で定員割れが始まった時期でした。当時、本学の短大も同様で、大学経営の厳しさに直面していたのです。そこで、これからの社会に必要な女性人材の育成を目指し、2013年にグローバルビジネス学部を開設しました。2017年には国際学部を開設し、ダブル・ディグリー・プログラムやテンプル大学ジャパンキャンパスとの単位互換など、グローバル教育の拡充を進めて現在に至っています。そして、2025年春には国際学部を再編し、2026年には総合情報学部を開設する予定です。

―国際学部のリニューアルについてお聞かせください。

国際学部では、2025年度から既存する英語コミュニケーション学科を国際教養学科と国際日本学科に再編し、国際学科を含めた3学科体制に移行します。高度な英語力を駆使して国際機関や外資系企業で活躍できる人材育成に重きを置くのが国際教養学科であり、国内企業の内部でもグローバルに仕事ができる人材を育成するのが国際日本学科という位置づけです。

かつては英語力自体が社会でキャリアを切り拓くためのカギとなり、外資系企業などで活躍できるチャンスが広がりましたが、これからの時代は英語を使って何をするか、何ができるかという中身こそが重要になります。語学力はあくまでもツールであると考えた上で、社会的なニーズと学生のニーズの双方に応えるための再編となります。

―次に、総合情報学部についてお聞かせください。

2026年度に、データサイエンス学科とデジタルイノベーション学科の2学科で構成される総合情報学部を開設する予定です。本学としては、これまでに複数の学部で蓄積してきたリソースとデジタル分野の学びを融合させ、独自の情報教育を展開させる想定です。養成したいのは、高度なデジタルスキルを持つ技術者というよりも、身近な生活分野にテクノロジーを取り入れる方法を考えられる人材です。テクノロジーと社会の橋渡し役として構想力と提案力を磨き、新たなデータ分析手法やデータ活用方法の社会実装を担う人材を育成していく方針です。

勉強する習慣を定着させ努力できる人を育てる

―これまでの改革を踏まえて、今後の展望をお聞かせください。

本学では、学生が入学時よりも自信や自己肯定感を高めて卒業することを重視しており、例えば「プロジェクト型学修」をきっかけに挑戦した学外のコンクールやコンペで入賞するなど、学生が成功体験を通して自信を高める場面は少なくありません。ただし、変化の激しい現代社会においては、大学として“もう一回ねじを巻きなおす必要がある”と考えています。第一に学生自身が努力をいとわず、“まじめに勉強すること”を習慣化する必要がありますし、努力するのは教員も同様です。

例えば、毎回の授業でリアクションペーパーを学生に提出させ、丁寧に添削してコメントを添えて返却する教員がいます。教員が教育者としての自覚と使命感をもって学生の指導に臨むことで、どのような学生であっても着実に成長させていくのです。学生はたくさんの課題に取り組む経験からやり抜く力が向上し、社会に出てからも自分を磨き続けようという意識が根づきます。こうした資質は、今や学生を社会に送り出すまでに大学が育てるべきものとなりつつあり、最後までやり抜く力を育てることが大学の責務であると考えているのです。

「やればできる」と実感できる4年間に

―女子大学のあり方について、考えをお聞かせください。

昨今は女性の社会進出が加速し、働き続けることが当たり前の社会になりました。一方で、ワークライフバランスの観点から、家事や育児をしながらそこそこに働くことを望む学生も少なくありません。本学では、一人ひとりの目標や考え方を尊重し、適性に応じて背中を押す教育を重視していますが、私の個人的な印象としてはチャレンジ精神の減退を感じますし、世の中を変えようという気概が感じられない危機感も覚えます。

いまだ日本はアンコンシャスバイアスにとらわれた社会のまま、企業でも大学でも目に見えない性差別が存在しています。女性というだけで軽んじられ、自分の力に気づくチャンスすら与えられないまま社会に出る人もいるのです。そこで求められるのが、女子学生の個性を存分に伸ばすことのできる環境であり、本学を含め、とりわけ女子大学はその使命感をもって改革を進めています。

ただし、女性の活躍とは言っても、必ずしも大企業の総合職に就くことが女性にとって望ましい就職とは限りません。ライフイベントに応じて休職や時短勤務を経験したとしても、再度フルタイムでチャレンジする機会を与えてくれる企業に進むことが、企業規模にかかわらず望ましい就職だと思います。本学は、そうした女性を一人の人材として育ててくれる企業が良い就職先であるという考えのもと、学生の背中を押してきました。その甲斐もあってか、卒業生がさまざまな企業で活躍し、『2024年実就職率ランキング(大学通信調べ)』での、全国女子大学1位(卒業生1000人以上)という結果につながっていると思います。

―最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

自分を大事にすること、自分を見捨てないこと、自分の可能性を広げてくれる環境で学ぶこと、この3つを大切にしてほしいですね。“私はこの程度”と限界を決めることなく、小さな成功体験を積み重ねてください。まずは小規模のグループ活動でリーダーに挑戦してみるのもいいでしょう。やればできるという実感が成長につながりますし、本学はそういった機会が充実しています。そして毎年のように「第一志望ではなかったが、多様な経験をして成長できた」と話してくれる学生がいます。

また、「自分の偏差値で合格できるのはどの大学か」ではなく、「自分が成長できるのはどんな環境の大学か」という視点で大学選びをすることが重要です。年内入試も含め、まずは自分に合う選抜方式を検討してみてください。本学は全力で大学改革を進めながら、日々の指導によって4年間でいかに学生を成長させるかを考えていますので、大きな期待をもって本学の門を叩き、全力で自分の可能性を広げ、未来を切り拓いていってくれることを期待しています。

昭和女子大学 総長 坂東眞理子
東京大学卒業後、総理府(現内閣府)入省。内閣広報室参事官、総理府男女共同参画室長、埼玉県副知事などを経て、1998年にオーストラリア・ブリスベンで女性初の総領事に就任。その後、内閣府初代男女共同参画局長を務めたのち、2003年に昭和女子大学へ着任。昭和女子大学女性文化研究所長や副学長などを経て2007年に学長に就任し、以後2014年に理事長。2016年から総長を務める。300万部を超えるベストセラーとなった『女性の品格』(PHP新書)の著者としても知られる。

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