経営学部が1期生から高い就職実績を実現 社会と協働した実践的な学びが未来で求められる力を養う―武庫川女子大学

経営学部が1期生から高い就職実績を実現 社会と協働した実践的な学びが未来で求められる力を養う―武庫川女子大学

<PR>

13学部21学科(※1)を擁し、日本屈指の女子総合大学として進化を続ける武庫川女子大学。就職への強さでも知られており、食物栄養科学部の実就職率は家政・生活・栄養系の学部系統において全国3位、生活環境学部は同15位という高い実績を誇る(※2)。この実績に新たに加わったのが、今年3月に初めての卒業生を送り出した経営学部だ。同学部の97.9%という実就職率は、商・経営系では全国2位(※2)。1期生から高い実績を実現した経営学部の取り組みについて、経営学科長の西道実教授に話を伺った。

※1:2025年4月開設の環境共生学部環境共生学科を含む
※2:大学通信調べ

ライフステージの変化をしなやかに乗り越える力を

西道実教授

―経営学部が育成する人材像をお教えください。

就職、結婚、転勤や転職、子育て、さらに親の介護など、学生たちは大学を卒業後、さまざまなライフイベントを経験します。それらによる影響は本来、性別に関係なく訪れるはずです。ところが現実問題として、男性に比べて女性が受ける影響の方が圧倒的に大きいです。育児によるキャリアの中断などが代表例です。

そういった現実を“織り込み済み”のものとし、乗り越えるための準備をしようという考えのもとに誕生したのが、本学の経営学部です。キャリアが中断しそうになったときに慌てるのではなく、中断してもなお自分らしくキャリアを築くことができるような力を、学生時代から身につけておく。それを私たちは、「一生を描ききるマネジメント力」「しなやかな女性のキャリア」という言葉で表しています。

社会との協働により「非認知能力」を養う

―学びの特徴をお教えください。

ライフステージの変化やキャリアの一時的な中断を乗り越えていくしなやかさを備えた人材とは、変化や中断があってもなお、企業や社会から必要とされ期待される素養を備えた人材ということができます。つまり、社会から求められる力を学生のうちに圧倒的なレベルで身につけようというのが、本学部の目指す教育だと言えます。

そのためにまず、「ビジネス・デザイン・スタディーズ」「グローバル・マネジメント・スタディーズ」「パブリック・マネジメント・スタディーズ」からなる「3つのスタディーズ」を設けています。学生は入学時から2年次前期まで経営学の基礎となる必修科目を学んだうえで、2年次後期以降は3つの領域から科目を選択して履修します。ポイントは、興味や目標に合わせて履修する科目の比重を自由に変えられることです。大学時代に出合うさまざまな経験によって、学生の興味や目標は変化したり、明確になったりします。それらに寄り添い、柔軟かつ興味ある分野を専門的に学ぶことができる仕組みになっています。

社会人として求められる力は、主体性や協調性、責任感、やり遂げる力などが代表的です。「非認知能力」と呼ばれるこれらの力は、教科書を読んでテスト勉強をしたから身につくというものではありません。社会に出て、さまざまな人とともに活動することで養われる力です。そのための学びが、本学部の一番の特色といえる「実践学習」です。

実践学習は、企業や自治体、地域住民などと交流し、ともに活動しながら学ぶ科目です。「廃材を使って子どもの創造性を育むプログラムを開発する」「Z世代に向けて消防団をPRする」「多世代交流イベントを企画する」など、数々のプログラムを実施してきました。

教室での講義に対して学生は、どこか「お客さま」気分で参加してしまうことがあります。お膳立てされた場所に足を運び、人ごとのような気分で座っていても授業は進んでいくからです。ところが実践学習はそうはいきません。役割を受け持ち、期日までに何らかの成果を残さないといけません。自分が動かないとプログラムは何も前に進みません。自然に責任感が生まれ、行動を起こすようになります。チームメンバーと協力する方法も考えるようになります。社会が求める非認知能力が養われるのです。

プログラムには1つではなく複数個への参加が義務づけられています。一度参加すると、「うまくいった」という喜びと同時に、「ここはうまくできなかった」という反省点に気づくことが多いです。そこで次のプログラムに参加すると、「前回の反省点を改善しよう」という目標設定ができます。もちろん2つ目のプログラムでも、新たな反省点が見つかるでしょう。PDCAのサイクルを回すことができるのです。これもまた、社会人として求められる力です。ちなみに現在、年間約70のプログラムが実施されています。今のところ、在学中に8個のプログラムに参加した学生が最多です。

実践学習は企業や自治体にとってもメリットが生まれています。例えば芦屋市と協働でふるさと納税の返礼品を考えたプログラムでは、学生が「芦屋市で行われる花火大会のペア観覧券を返礼品にしよう」と提案しました。これには大人たちがびっくりさせられました。返礼品といえば特産物ばかり考えがちです。そんな固まった発想を、学生は軽やかに打ち破ったのです。若さゆえの柔軟さやエネルギーが、社会にたくさんの刺激や活力をもたらしているのです。

ゼミ教員が就職活動を指導し、手厚く支援

―高い就職実績を実現した要因を、どのように分析されていますか?

大きな要因はやはり、実践学習です。社会人として期待される多彩な力を身につけられることに加えて、「学生時代に力を入れたこと」として面接などでPRする話題に困らないという効果もあります。

また、本学部では、ゼミの指導教員が就職活動の指導も行うという態勢を取っています。学生の個性や希望、置かれた状況などをしっかりと把握し、きめ細かな指導が可能になっています。

大学が果たすべき「教育」に注力

―高校の先生方や受験生にメッセージをお願いします。

大学には研究とならんで、教育、すなわち人を育てるという役割があります。人と関わることを学びの中心に据えている本学部は、学生が力強く育つ学部だと自負しています。「人と関わることに興味がある」「社会のなかで人とともに活動したい」という人の成長を、私たちはしっかりとサポートします。

経営学部の拠点「シェアードスタジオ」。開放的な吹き抜け空間やガラス張りの教室を備え、授業風景や学生の活動が外からも見える設計。興味深い授業や会話に触れる機会が増え、新たな学びや交流が自然に生まれる。

ユニヴプレスMAGカテゴリの最新記事

ユニヴプレス