活動を通じた人間的成長や議論に参加する姿勢など大学での学びに活かせる能力を評価する立正大学法学部の総合型選抜とは

活動を通じた人間的成長や議論に参加する姿勢など大学での学びに活かせる能力を評価する立正大学法学部の総合型選抜とは

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インターネットやAI技術等の発展など、社会は大きく変わりつつある。たやすく知識を得られる現代で求められるのは、単に知識を持つことに留まらず、知識を適切に活用できる論理的思考力や、他者と円滑に協働できるコミュニケーション能力などではないだろうか。社会が変化すれば大学も変化する。大学の入り口となる入学試験でも、各大学が求める人材像に合わせ、特色ある入試方式を用意している。本稿では、立正大学法学部の総合型選抜に焦点を当てたい。立正大学法学部が求める人材像を選抜する入試方式とは、どのようなものか。出口哲也教授にお話を伺った。

取材・文 雫 純平(大学通信)

立正大学法学部の魅力は

―まずは、立正大学法学部の特徴をご紹介ください。

立正大学 法学部法学科
出口哲也 教授

本学部の特徴としては、3つのコース制、充実した課外講座、フィールドワーク重視の学びなどが挙げられます。

3つのコースとは、主に公務員や行政書士、司法書士などの士業を目指す学生のための社会公共コース、民間企業への就職を意識したビジネス法コース、双方向・少人数での講義を重視する特修コースと、学生の希望する進路や学び方に即したものになっています。ただし、法学部は多様な進路が選べることも魅力の1つです。希望する進路が変わっても対応できるよう、どのコースに所属していても法学部開講のほとんどすべての科目を履修できるなど、コース間の垣根を非常に低く設定していることも特徴です。

課外講座は、公務員試験などの資格試験合格を目指す学生をサポートするために、外部専門学校の協力を得て開講しています。大学とは別に専門学校に通うよりも安価ですし、移動の手間もかかりません。昼間は正課で法律の考え方を学問的な視点で学び、夜は課外講座で資格試験の出題を意識した技術的な法律の運用を学ぶことで、相乗効果も期待できます。

最後は、フィールドワークについてです。法学部というと講義形式の授業を思い浮かべやすいと思いますが、本学では教室を離れて、約1〜2週間、自治体や企業などで実際に仕事を体験したり、刑務所や少年院などを訪問し、そこで働く方からお話をうかがうなど法律がどう実務にかかわっているのかを学ぶ授業を用意しています。交通アクセスの良い品川キャンパス(東京・品川区)の良さが活かされた科目と言えます。

総合型選抜での評価のポイントは

―立正大学法学部で学ぶために必要な入学試験についても教えてください。総合型選抜で特色ある入試を行っているとお聞きしました。

従来の大学入試というと、一般選抜のように一回の筆記試験で知識を問うものが主流でした。それはそれで否定はしないのですが、粘り強く取り組む姿勢や、他者と協働して物事を達成した経験などは、豊富な知識を持つことと同様に、大学での学びに活かすことができると考えています。そのような経験をもつ受験生にはぜひ本学部で学んでほしいという趣旨で、レポート方式(活動評価型)と、ゼミナール方式(探究実践型)という、2形式の総合型選抜を用意しています。そして、レポート方式には、異なる活動を評価する2つの種類があります。

一方は、部活動や生徒会活動など、何かの活動を一定期間以上継続して取り組んでいることを評価するものです。もう一方は、学校で学んだ事柄について、自身でさらに深めて勉強をしたことを評価するものです。いずれの場合でも高校での活動内容をまとめた書類の提出が必須で、その文章が評価対象になります。文章力は学力の基礎と考えています。ですから、レポートで伝えたい内容を過不足なく適切に伝えることができているかを評価することで、その受験生に論理的な思考力が備わっているかが確認できます。レポートの内容面では、例えば全国大会で優勝をした、著名な学会で研究成果を発表したなど、際立った実績は求めません。むしろ部活動でレギュラーになれなかったなど、思うような成果を出せなかった場合でも歓迎します。結果ではなくその過程の中で、苦労したことや、工夫したこと、困難をどう乗り超えたかなど、活動を通じて得られた本人の人間的成長を評価のポイントとしています。このような経験は、大学入学後の勉強や研究に取り組む姿勢につながるからです。

―もう1つのゼミナール方式についてはいかがでしょうか。

ゼミナール方式は2025年度入試から始まる、全く新しい入試方式です。選抜の方法は大学でのゼミナールの流れを踏襲しており、複数の受験生が集まり、ある議題について話し合いながら解決策を導いていくというものです。議題はあらかじめ提示されます。受験生は、前もって調べ学習をしたり、資料を集めたりするなど準備をして、試験当日の議論に臨んでもらいます。当日は、それらの資料を見ながら議論に参加してもらってかまいません。評価のポイントは、他のメンバーとの意見調整や役割分担におけるコミュニケーション能力などを含めた、議論に対する姿勢です。ですから、リーダーとして場をまとめることや、他のメンバーよりも鋭い意見を出すことだけが必ずしも高評価につながるわけではありません。逆に、メンバー全員が自分の役割を見つけ出し、その能力を十分に発揮しながら議論を深化させる過程が認められる場合には、メンバー全員に高い評価が与えられます。

―総合型選抜では知識の有無に留まらない受験生各人の学力を丁寧に判定することができそうですね。では、最後に全国の高等学校の進路指導教諭の方へのメッセージをお願いします。

法学部には、想像以上に多様な進路が用意されています。世の中には法と無関係な仕事はないからです。法律家を目指すという高校生だけでなく、将来の夢が定まっていない、これからやりたいことを見つけたいという受験生にもぜひ勧めたい学部です。また、国際問題やジェンダー問題、環境問題など、種々の社会問題に関心を持っている受験生は、特に歓迎いたします。広い視野を持った学生たちとともに、法律を活用して社会問題の解決に挑むことができたらと、教員一同楽しみにしています。

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