世界水準の学びに挑み、次なる高みを目指す ロンドン大学の学位を取得できるパラレル・ディグリー・プログラム―武蔵大学

世界水準の学びに挑み、次なる高みを目指す ロンドン大学の学位を取得できるパラレル・ディグリー・プログラム―武蔵大学

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武蔵大学では、同大とロンドン大学の学位を取得できる「パラレル・ディグリー・プログラム(PDP)」が、2015年度に経済学部でスタートした。その後、2022年度に新設された国際教養学部経済経営学専攻(EM専攻)にPDPが移行。現在は、経済学部の3・4年生と国際教養学部EM専攻の1・2年生が、基礎教育プログラム(IFP)や専門教育プログラム(BSc)での学びに励んでいる。その一人である経済学部3年の学生と、国際教養学部長の東郷賢教授に、PDPの学びや魅力について話を聞いた。

聞き手 井沢 秀(大学通信)

成長の原動力はパッション、素直さ、実行力

PDP7期生 経済学部経済学科3年
東京都立六本木高等学校出身

東郷 賢教授
国際教養学部長

―PDPを志望した理由を教えてください。

学生 私は経営者である祖父の影響を受け、大学生活で何かをやり切りたいという“パッション”を持って武蔵大学に入学しました。日本を海外から客観的に見てみたいという欲求も強く、海外の大学院への進学をはじめとした選択肢を自らの力で広げるため、PDPに挑戦しました。

―PDPの履修要件であるIELTS5.5はどのようにクリアしましたか。

学生 武蔵大学の英語研修は、スコア取得のための道筋が確立されています。少人数で先生との距離も近く、効果的な勉強法を提示してくださるので、それを素直に実践していくことで苦手だったリスニングも克服できました。ライティングでは「PREP法」という手法を学んだことで、スコアアップとともに論理的思考力も身についたと思います。

東郷 例年95%以上の学生がIELTS5.5をクリアしています。これは、IELTSのスコア取得に限らず、PDPの全ての科目に言えることですが、学習方法を間違えずに、毎日2時間の予習復習を継続できれば十分にクリアできます。それだけ、日本の高校生の学力は世界的に見ても高い水準にあるということです。
―IFPで印象深い科目はありましたか。

学生 個人的に厳しくも収穫が多かった科目は「政治学」です。試験では「民主主義は良いものか。それはなぜか」という問いに対して英語で論述しました。自分の主張を論理的に、説得力をもって伝える力が鍛えられ、日常で国際政治に関するニュースに触れた際にも、そのメカニズムを理解した上で、自分の意見を組み立てられるようになりました。どの科目もハードな内容でしたが、学生同士がそれぞれの得意分野を生かして教え合い、理解を深めていこうとする雰囲気がありました。

東郷 試験内容に正解や模範解答はなく、論理的で説得力があることが高評価の条件になります。ロンドン大学をはじめ諸外国ではこれが大学教育におけるスタンダードです。日本では「正解がある問題に解答する」ことに重きが置かれるため、中にはカルチャーショックを受ける学生もいます。それでも、普段の勉強の中で、自分で考えることが習慣化すれば、今までとは違う次元で勉強の楽しさを感じられるようになります。

どんな環境でも情熱を忘れず自信を確信に変えていく

―BScでの学びの内容を教えてください。

学生 「経済学入門」から「マクロ経済学」「ミクロ経済学」「計量経済学」まで、得意の数学を駆使しながら楽しく学んでいます。授業で経済学のモデルやフレームワークを学んだあと、試験では示された条件に応じて使用するモデルを自ら選択し、選択理由も明示しながら論じます。学びが進むにつれ、世の中の経済活動を俯瞰して経済学の視点から解釈できるようになりましたし、その背景や影響について自分なりに仮説を立て、ロジカルかつ多角的に考察する力が養われました。

東郷 知識に加えて、どんなモデルが当てはまるかという判断力が培われることで、現在進行中のグローバル課題をはじめ、正解のない問いに向き合う際に、自分の頭でロジックを組み立てられるようになりますね。

―LSE(ロンドン大学を構成する大学の一つ)でのサマースクールについて教えてください。

東郷 3年次の6月から8月に、3週間にわたって現地の授業を受けるプログラムです。世界中から優秀な学生が集まりますので、大学院進学の可能性を含め、自分の世界における立ち位置を見極める機会にもなっています。

学生 サマースクールは、イェール大学の学生や、世界の名だたる大学院を修了した人もいる刺激的な空間。生半可な気持ちでは厳しいとすぐにわかりました。とはいえ、そもそも私には自分の力を他国の学生と比べてみたい気持ちがありました。就職活動をするか、海外の大学院を目指すのか悩んでいたので、どこまでやれるのかという問いに自分で答えたい、自分の実力がどれだけ通用するのかを見極めたいと思ったのです。現地で受講したのは、難易度が大学院レベルの科目。経済学の勉強で仮説を立てる際には、まず現象の要因を探りますが、自分では思いがけない要因を機械学習で見つけ出すことを習得しました。言語の壁もあり、“辛酸をなめる”覚悟をしていましたが、結果は最高評価をいただくことができました。ここで自信が確信に変わり、海外の大学院に進学するという次の目標ができました。

PDP5期生は過去最多の12名がロンドン大学の学位を取得(2023年8月21日時点)。5期生は24名でスタートし、学位取得率は50%の12名と過去最高の数字となった

勉強以外の幅広い経験が将来を考える契機に

―最後に、高校の先生や受験生にメッセージをお願いします。

学生 私は中高生のころから「何のために努力するのか」「誰のために生きるのか」と自問自答を繰り返し、「一つの物事に一生懸命に取り組める人になりたい」という答えにたどり着きました。漠然とした答えではありますが、この軸ができたことで今の自分があると思っています。ですから、高校時代は受験勉強だけでなく、今後の人生をどのように、何のために過ごしていきたいかを考える時間が大切だと思います。すぐに答えは出ないかもしれませんが、答えを見つけるためにPDPのような自分を奮い立たせる環境に身を置いてみることも一つの方法だと思います。

東郷 高校時代には受験勉強一色ではなく、幅広い経験を通して将来を考え、大学選びをしてほしいと思います。近年は出身高校を問わず、PDPに挑戦するために本学を志望してくれる受験生も増えてきています。私たち教員も“パッション”を持ってサポートしますし、学生の力を最大限に伸ばすためのノウハウも蓄積されていますので、ぜひ多くの方に挑戦していただきたいですね。

LSEのキャンパスにて

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