地域連携による実践力と豊かな国際性で、独自の魅力を発揮する静岡英和学院

地域連携による実践力と豊かな国際性で、独自の魅力を発揮する静岡英和学院

“静岡だからこそ”の強みを活かした個性ある教育環境

永山ルツ子学長

静岡県で最初の女子教育機関である静岡女学校をルーツとする静岡英和学院を母体に、2002年に開学した静岡英和学院大学(静岡県静岡市)。キリスト教精神に基づく人間教育を軸に、大学と短期大学部で、心理、経済経営、観光地域デザイン、英語文化、日本語文化、保育・幼児教育、社会福祉、福祉心理、ソーシャルサービス・イノベーション、現代コミュニケーション、食物栄養学と幅広い学問領域の専門教育を提供する。「静岡だからこそ学べることを強みとしたい」と語る学長の永山ルツ子先生に、同大学の教育の特色と魅力を聞いた。

取材・文 林 郁子

社会のニーズに応えた幅広い専門教育を提供

―静岡英和学院大学の教育理念と、教育内容の特色について教えてください。

カナダ・メソジスト教会にルーツを持つ本学は、キリスト教精神に基づく「愛と奉仕」の実践をもとに、愛を持って他者と共に生きる豊かな人間力、地域社会と人間社会に貢献する国際的感覚豊かな人材を育てることを理念としています。女子短期大学から始まり、2002年に男女共学の大学を開設、2016年からは短期大学部も共学化しました。現在、大学では、心理、観光、経済経営、英語文化、日本語文化、保育・幼児教育、福祉、短期大学部では、医療事務、ファッションビューティ、観光、ブライダル、ビジネス、栄養学を専門的に学ぶことができます。

小規模大学ながら、幅広い学問領域にわたる学科・専門科目を設置しているのは、地域社会からの人材育成ニーズに応えることを使命と考えているためです。全国的にニーズの高い保育や福祉分野はもちろん、近年、海外からの来訪者数が急増している観光分野や数々の工業製品で全国トップシェアを誇る静岡県だからこそ需要が高まっている経済経営分野などもあります。

取得できる資格も、中高教諭、社会福祉士、幼稚園教諭、保育士、認定心理士、医療事務、栄養士、フードサイエンティストなど多岐にわたるほか、卒業後実務経験等を経ることで国家資格である公認心理師や管理栄養士といった専門性の高い資格に挑戦することもできます。

―今年度から、大学・短期大学共に新たな教育プログラムもスタートしていますね。

社会や学生からのニーズに即応するかたちで、大学ではDX人材を育成するための「数理・データサイエンス・AI 教育プログラム」や学生の起業をサポートする「アントレプレナー育成プログラム」、社会課題の解決に取り組むための「ソーシャルサービス・イノベーションメジャー」、短期大学部では食文化と観光やビジネスを結びつける「フード・ビジネスユニット」を設置しました。

また、心身の状態によって修学が困難な学生を支援する「学生修学サポートセンター」を開設しました。学ぶ意欲のある学生を誰一人取り残さないインクルーシブ教育を目指しています。

こうした細やかで素早い対応が可能な点も、小規模大学のメリットですね。

地域との連携で実践力と創造力を磨く

―地域社会とのつながりは、教育内容や就職にどのように役立っていますか。

地元企業や自治体との深いつながりを生かした実践的な教育は本学の強みです。静岡中心市街地の活性化を目指す「I LOVE しずおか協議会」や県内企業等と連携した「地域創造フィールドワーク」、静岡市と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)静岡支部と連携した観光振興プロジェクトなどを通して、地域の活性化に取り組んでいます。

実習やインターンシップにおいても、保育や福祉、心理、観光、ブライダル、経営経済などを学ぶ学生の受け入れ先として多くの地元企業や教育機関、福祉施設、宿泊施設等に協力をいただいています。

こうした産官学連携のプロジェクトや実習、インターンシップの実績は、その後の求人にもつながっているため、静岡県内の学生が、地元で自身の専門分野を生かした就職を希望する場合には大きな強みとなっています。

また、静岡県は、世界文化遺産である富士山や風光明媚な景勝地、数々の温泉地のほか、近年では人気の漫画やアニメ作品の舞台にもなるなど、さまざまな観光資源に恵まれています。こうした土地柄を生かした新たなツーリズムやレクリエーション、ヘルスケア事業の研究や開発に、自治体や地元企業と協働して取り組むことができる点は、他の地域にはない特色です。首都圏をはじめとする県外からも、ぜひ学びに来てほしいと思っています。

―起業家育成にも地域連携で取り組んでいるそうですね。

今年度からスタートした「アントレプレナー育成プログラム」と「ソーシャルサービス・イノベーションメジャー」は、静岡市産学交流センターとの連携事業です。起業に必要な知識やスキルを学べる科目を設置するだけではなく、ビジネスプランコンテストに学生からビジネスプランを募り、学生起業家を育成していく予定です。静岡県は、大企業の製造業を支える中小企業の数が非常に多く、ものづくりの意識が高い地域です。起業に興味のある学生の意欲とうまく噛み合って、本学から新たな事業が生まれることを期待しています。

多様で豊かな学びを通し一人ひとりが夢の実現を

―グローバル化への取り組みを教えてください。

英語教育では大学・短期大学部とも実践的な英語力を伸ばす「国際ビジネスコミュニケーション」「English Presentation skills」「Hospitality English」などのカリキュラムを設定しています。外国籍の教員や世界各国からの外国人留学生の数は県内トップクラスで、国際色豊かな教育環境となっています。職員と学生スタッフが留学生をサポートする留学生センターでは、地域交流イベントなども実施しており、学内外から多くの参加者を集めています。

―受験を考えている高校生へのメッセージをお願いします。

現在の社会は、技術の進化やグローバル化によって、ライフスタイルや働き方もどんどん変化しています。そうした変化に対応するには、学際的な知識や多面的かつ創造的な思考力を育むこと、社会と協働して取り組む実践的なスキルと資格を身につけることが大切です。多様性と創造性を育む本学で、ぜひみなさんの夢を見つけ、望むキャリアを築いてください。私たち教職員は、その夢の実現を全力でサポートします。

2年次以降に学科と専門を選択
入学後にじっくり進路を決められる Late Specialization

静岡英和学院大学 人間社会学部のカリキュラムの大きな特色として、Late Specializationの導入が挙げられる。Late Specializationとは、入学時点では全員が人間社会学部に所属し、心理学基礎や経営学基礎といった基礎科目を学際的に学んだのち、2年次以降に興味や関心に沿って学科とメジャー(専門分野)を選択することができるシステムのこと。さらに、2年次以降も複数の専門科目を自由に選択して組み合わせ、学生が自身の知識やスキルの形成をコーディネートできる。AI等の進化による急速な社会の変化に伴い、大学受験の時点で具体的な将来像を描きづらい現在、学科選択のミスマッチを防ぐと共に、学生の知的好奇心や探究心を伸ばして創造性を育み、学生のキャリアの可能性を広げることができる、注目のカリキュラムだ。

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