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意欲ある学生の成長と主体性を育むプログラム
東洋大学では、ビッグデータやAIといった情報技術の活用によって社会課題に取り組むSociety5.0時代に向けて、必須となる知識やスキルを持つ人材の育成を積極的に進めている。その一つが、2021年度にスタートしたDX人材育成の「キャリア・オナーズプログラム」だ。同プログラムは1年生を対象に参加者を募集。グループワークが中心の講義型授業と、学生個人でスキルアップを図るeラーニングとを組み合わせ、キャリア・オーナーシップやビジネスプラン作成などを学ぶ内容となっている。1期生の矢口怜奈さん(社会学部メディアコミュニケーション学科・3年生)と水田新之助さん(経営学部マーケティング学科・3年生)に、同プログラムで得たものや自身の成長について話を聞いた。
文 林 郁子
コロナ禍でスタートを切った1期生
―1年次に「キャリア・オナーズプログラム」に参加した理由を教えてください。
矢口 大学入学当初から「スタートが大事だ」という意識があり、1年生対象のこのプログラムに興味を持ちました。私はグループワークが苦手で、大学ではゼミ活動を通して苦手を克服したいと思っていたのですが、当時はコロナ対策として多くの授業がオンラインで実施されていたため、グループワークの機会があまりありませんでした。ですから、オンライン上ではありますが、学生同士で課題解決に取り組むことで自分を変えたいと考え、チャレンジすることにしたのです。
水田 僕も大学入学を機に、高校までの自分を変えたいという意識を強く持っていました。また、中学生の時から経営者になりたいという目標があったため、起業に役立ちそうな知識やスキルが学べる授業や課外講座を探し、積極的に受講していました。このプログラムも、他学部の学生とグループでビジネスプランの立案やプレゼンを行う点が、魅力的であると感じ、応募しました。
―印象的だった授業はありますか?
矢口 ビジネスプランの企画とプレゼンです。「DXを使ってSDGsの課題を解決するビジネスプランを考える」というテーマが与えられ、私たちのグループはコロナ禍での学力低下や孤立感による退学という身近な教育の問題を、学生同士がつながることで解決しようと考え、学生マッチングサイトを企画しました。プレゼンのために、eラーニングでプログラミングを学び、実際にサイトを作成するなど、講座の集大成として力を入れて取り組みました。企業の方には、実装には課題があるとしつつも、一定の評価をいただけたことが自信になりました。
水田 全体を通しての感想ですが、オンラインでのグループワークは対面のような細やかな意思疎通ができず、難しさを感じました。最初のうちは課題に対して、時間内に意見を出し合い、結論までもっていくというスキームに慣れないメンバーも多く、調整に苦労をしました。お互いの主張が衝突することもありました。ただ、そうやって真剣に議論を戦わせることができたことも、貴重な学びになったと思います。
プログラムの受講でステップアップを実感
―キャリア・オナーズプログラムを受講し、どのような変化や成長がありましたか。また、将来のキャリアプランも教えてください。
矢口 このプログラムへの参加を通して、挑戦する姿勢を学びました。苦手意識のあったグループワークをしっかりとこなすことができた一方、自分にはリーダーシップが欠けているという課題にも気づきました。そこで次の挑戦として、2年次からはメディアコミュニケーション学科のプロジェクトに参加し、チームを導くプロデューサーとして動画を制作しました。映像関連の作業に携わるのは初めての経験でしたが、チームのメンバーと協力しあって納得のいく作品をつくることができました。これをきっかけに、映像制作の仕事に興味を持ったので、卒業後は映像プロデューサーを目指したいと思っています。そのために、CM制作会社でのインターンも経験しました。
水田 僕は既に起業し、経営に携わる立場となりましたが、経営者に必要なチームでのセッションやマネジメントの経験をより多く積むために、海外を含めたさまざまな大学の学生が集まる起業サロンに参加しました。今も、ビジネスや現代のトレンドを考える際にはこのサロンの環境を活用し、視座の高い同世代と議論しています。また、現在携わっている事業をさらに拡大させるのが直近の目標です。
成長を求める学生や起業を志す学生に勧めたい
―今後、どのような学生にこのプログラムを勧めたいですか?
矢口 私のように「自分を変えるための一歩を踏み出したい学生」に勧めたいです。理由は3つあります。1つは意欲的な学生が集まっているのでお互いにいい刺激を与え合える環境であること。2つめはリフレクションという振り返りの時間があるので、学んだ内容を着実に成長につなげられること。3つめは1年次から自分のキャリアと真剣に向き合い、その後の大学生活の方向づけができることです。
水田 少数かもしれませんが、「起業を考えている学生」です。起業を考えていても、大学1年生では何から手をつけたらいいかわからない状態だと思います。ビジネスプランの立案やプレゼンの練習、チームマネジメントなどを学ぶのには最適です。また、eラーニングで、プログラミングや資料作成方法といった有用なビジネススキルが学べる点もお勧めです。
1年次からキャリアを意識する大切さを伝えたい
社会が急スピードで変化しつつある現在、キャリア支援のあり方も変えていかなくてはいけないと考えています。「キャリア・オナーズプログラム」は、さまざまなビジネススキルを身につけると共に、学生が自らの力でキャリアをプランニングしていく力を養うことを目標として立ち上げたものです。幸いなことに、多くの受講生は1年次のプログラム修了後、2年次から新たな課外プログラムや各種研修に参加するなど、スキルアップに挑戦しています。さらには、意欲的な1期生が2期生をサポートし、プログラム運営にも学生の主体性が発揮されるという想定以上の成果をあげることができました。
本プログラムも、次年度からはテーマ別の短期プログラムの導入を検討するなど、学生のニーズに合わせて実施スタイルや講座内容などを刷新する予定です。常に先を見据えた就職・キャリア支援を展開していきたいと考えています。