開かれたアドミッションセンターと多様な入試制度で高校生に「フレンドリー」な環境を構築する武蔵大学

開かれたアドミッションセンターと多様な入試制度で高校生に「フレンドリー」な環境を構築する武蔵大学

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武蔵大学では2022年4月1日にアドミッションセンターがオープンした。〈「知のまゆ」のはじまり〉をデザインコンセプトにした同施設は、映像やプロジェクションマッピングなども取り入れ、訪れた高校生が大学での学びやキャンパスライフを〈実感〉できる。アドミッションセンター長の角田俊男教授と、副センター長の田中健太教授に、新しい施設に込められた想いを聞いた。また、さまざまな受験生にチャンスが広がる同大学の多様な入試制度の活用法についても解説してもらった。

構成 松本 陽一(大学通信)
取材・文 林 郁子       

左:アドミッションセンター長 角田俊男教授
右:副センター長 田中健太教授

―正門を入ってすぐのアドミッションセンターは、とても目を引くつくりですね。

角田 ガラス張りの明るいエントランスホールを設け、各学部のゼミのタイトルやキーワードをプロジェクションマッピングで投影するギャラリーボードを設置するなど、大きく様変わりしました。

田中 モニターやプロジェクションマッピングといった視覚情報のほか、空間全体から、訪れた高校生や保護者の方に本学での学びやキャンパスライフの雰囲気を伝えることができればと思っています。

―4月の施設オープン以降、反響はいかがですか?

田中 高校単位の見学のほか、個人や家族単位で見学に来られる方もかなり増えましたね。利用しやすくなったという声も多くいただいています。

―見学のモデルコースのようなものはありますか?

角田 参加される人数や所要時間によってさまざまに組み立てることができますが、まずアドミッションセンターのキャンパスマップや資料展示コーナーで、本学の歴史や概要を解説し、モニターで学部やゼミの紹介映像などを上映します。そして、次は学内ツアーです。キャンパス内留学が体験できるMCV(Musashi Communication Village)や、図書館、ゼミ室などの施設を巡ります。学校単位の参加の場合は、模擬授業や食堂でのランチの試食なども取り入れています。オンラインでのキャンパス案内にも力を入れていますが、本学の自然豊かな環境や学生と教職員が一体となったアットホームな雰囲気はぜひ本学を訪れて、体感してほしいですね。

―デザインコンセプトについて教えてください。

角田 エントランスホールにある、白く丸みのあるまゆのモニュメントは、学生と教職員の距離が近い本学の「あたたかさ」を表現しています。訪れた高校生には、このアドミッションセンターから、「知のまゆ」をつむぎ始め、本学の学生生活を通じて成長し、社会に羽ばたいていってほしいという願いを表しています。

田中 ギャラリーボードに投影されるゼミのテーマやキーワードは、関連するもの同士がまゆの糸でつながっています。ゼミでの学びが互いにリンクし、社会問題とつながっていることを視覚的に表現しています。

―最後に、受験を考えている高校生へのメッセージをお願いします。

田中 もし学部選びに迷われている場合は、まずは興味のある大学に足を運んでいただければと思います。本学を含め多くの大学では、キャンパス見学や模擬授業など、年間を通して、できるだけわかりやすく大学での学びを伝えるプログラムを用意しています。オープンキャンパスもそのひとつです。ぜひそうした機会を活用してください。また、本学は経済、人文、社会、国際教養の4学部に分かれていますが、基礎教養となる総合的なリベラルアーツ&サイエンス教育に力を入れています。全学対象の専門科目・共通専門科目など、学部の垣根を越えて学ぶことができますから、学部選びに迷った時は、そうしたカリキュラムにも注目してみてください。

角田 本学のアドミッションセンターでは、わかりやすい情報発信や試験内容を含めた入試制度の見直しなど、受験生に「フレンドリー」な取り組みを積極的に進めています。大学での学びや学校生活、入試情報など、何か知りたいことがあれば、ぜひ気軽に相談に来てください。お待ちしています。

先生から武蔵大学の入試について、アドバイス

武蔵大学の入試制度は、受験生の意欲や興味関心に応える多彩な選抜方式で実施されている。

一般選抜一般方式の入試は、1回の試験ですべての学部・学科・専攻に出願できる「全学部統一型」または「全学部統一グローバル型」(同一日程)と、2日程に分けて行われる各試験日内で該当する学部・学科・専攻を併願可能な「個別学部併願型」とに分かれている。

大学入学共通テスト方式は、個別試験なしですべての学部・学科・専攻に出願できる。出願期間で「前期日程」と「後期日程」とに分かれていて、「前期日程」は3科目、「後期日程」は2科目の成績が学部・学科・専攻ごとの配点にて合否判定に採用される。

「本学の入試制度は、比較的科目数を絞り込んでいるため、受験生が得意な科目を生かして受験することができます。複数の学部・学科・専攻に興味がある場合、併願がしやすいしくみになっているのも大きな特徴です。一般方式で出題される本学の入試問題は、すべてマークシート方式で出題傾向等も全入試で統一しています。単なる知識の丸暗記ではなく、基礎的な知識をもとに、考えて解いてもらえる問題になるように工夫していますので、受験のための詰め込み式の勉強ではなく、高校で日々コツコツと勉強した成果が発揮できる入試問題と言えるでしょう。本学のサイトにて出題傾向など出題者のメッセージを公開していますので、ぜひ参考にしてください。また過去問題集などの資料も請求できます」(角田)

総合型選抜AO入試は、学部・学科・専攻によって、出願資格や選考方法はさまざまだ。志望理由書やレポート、作品などの提出物に加え、筆記試験、プレゼンテーション、面接などで、学力の3要素や学習意欲、大学での可能性などを総合的に評価する選抜となる。他大学との併願も可能だ。

「学部によって求める人材が異なるため、総合型選抜AO入試での選抜方式は多彩です。基本的には課外活動や検定試験など高校での頑張りと、そうして培った力を大学のゼミでどのように生かすかという点を中心に評価します。例えば、経済学部の『課外活動重視型』では、部活動や生徒会活動だけでなく、個人での運動や芸術分野の活動、ボランティア活動など幅広い分野での活躍を丁寧に評価するようにしています。高校生活で好きなことややりたいことに全力で取り組んだ受験生が、その成果をさらに大学での学びや社会貢献につなげていくための入試となっています。自分の興味関心の方向性がしっかり定まっている高校1、2年生は、ぜひ総合型選抜AO入試も検討してください」(田中)

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