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グローバル化が進む中、英語力の重要度はますます高まっている。大学で英語をしっかり学びたいと考える受験生も多いだろう。ただ、高校での英語科目が得意でない場合は、外国語学部への進学は少し敷居が高く感じるのではないだろうか。そんな受験生にお勧めしたいのが、岐阜聖徳学園大学の外国語学部だ。英語が苦手な受験生を歓迎し、どんな学生でも成功に導くという。その教育の特徴について、外国語学部長の大塚容子教授と宮原淳准教授にお話を伺った。
取材・文 雫 純平(大学通信)
構成 石塚祐次(大学通信)
―まずは、岐阜聖徳学園大学外国語学部の特徴について教えてください。
宮原 高校までの英語科目について苦手意識や伸び悩んだ経験のある受験生を歓迎し、そのような学生を成功に導く教育が大きな特徴です。キーワードは「入って伸びる」「全員、進路決定」「いつでもどこでもグローバル」の3つです。
「入って伸びる」のは、例えばTOEICのスコア。入学時にはまず全員がTOEIC Bridgeを受検します。ほとんどの学生が初めての受検ですから、スコアにも差がでます。1年次は少人数で細かくレベルを分けてクラスを編成し、1年前期から3年後期までTOEICに特化した授業を継続的に開講していきます。
大塚 TOEICはスコア600が最初の壁で、基礎文法を理解していないとそこを超えることが難しくなっています。入学時のスコアが一番低いクラスでは、英文法の時間を他クラスの2倍確保し、中学英語レベルの文法からサポートしていきます。授業外ではSA(Student Assistant)である先輩に気軽に相談できますし、3年次には専門ゼミで個別指導を行うなど、全員が着実にスコアアップできる仕組みになっています。卒業時には900や980といった入学時には想像もつかないレベルに到達することも可能です。このレベルまで来るとTOEICはもはや英語力の指標にとどまらず、継続力や自己効力感などの人間的成長にもつながっていきます。それは英語力と合わせて就職活動での大きな強みになります。
TOEICで培った力を強みにあらゆる業界で活躍
―2つ目のキーワードである「全員、進路決定」に関わる部分ですね。それについても詳しく教えてください。
宮原 かつては外国語学部といえば、ホテルや航空業界といった外国人を迎え入れる仕事に就くことが多かったと思います。本学部の入学生も、漠然とそのようなイメージを抱いていることが多いです。ただ、グローバル化の進んだ現在では、全く事情が異なります。金融、製造、行政など一見すると内向きの仕事も含めて、あらゆる分野で英語力やコミュニケーション能力が重宝されています。キャリア科目の授業やゼミの指導教官による1対1の面談、インターンシップなど様々な過程を経て自分にあった優良企業を見つけ、TOEICで培った力を武器に就職を希望する全員が進路を決定しています。
大塚 民間企業への就職をめざす国際キャリアコースのほかに、英語教員をめざす学生のために英語教員養成コースを設けています。本学は教育大学として開学した経緯もあり、教員採用試験でも伝統的に高い実績をあげています。ただ、英語教員養成コースの学生にも国際キャリアコースの学生と同様に、教員の道だけでなく幅広い視野を持つことを推奨しています。学校以外の世界を知ることで夢や目標が変わった場合には、コースを変えることも可能です。
―学生の視野を広げる機会として、特別なプログラムなどはありますか。
宮原 1年次から2年次に進級する春休みに、フレッシュ海外研修プログラムというものがあります。これはオーストラリアのブリスベンまたはゴールドコーストに2週間ホームステイをするもので、現地の語学学校に通いながら、アボリジニ文化体験などのアクティビティに参加します。1年間の勉強の成果を試し、今後の勉強へのモチベーションを高める良い機会となっています。
大塚 失敗経験を得ることもこの研修の大切な役割です。ファストフード店で簡単な注文ができなかったり、ホストファミリーに日本の文化について聞かれたのに知識不足で答えられなかったり。自分がいかに勉強不足であったかに気が付き、視野を広げてもっといろんな世界を見てみようと思うきっかけにもなっています。
学内にいながらグローバルを感じる取り組み
―3つ目のキーワード「いつでもどこでもグローバル」についても教えてください。
宮原 学内外、あるいは国内外の友人関係の絆がつながるコミュニティをいくつか用意しています。学内のラウンジMELTは、ネイティブやバイリンガルのスタッフが常駐する日本語禁止のスペースです。リラックスした環境で英語や中国語などの会話を楽しむことができます。ラウンジMELTは看護学部や教育学部など他学部の学生も利用可能で、共に外国語を学ぶ新しい友人を探す場としても活用されています。
大塚 海外の大学生とパートナーになり、オンラインで言語を学び合うテレタンデムというものもあります。英語と日本語で交互にコミュニケーションをとりながら、お互いに自分の言語を教え合っていくものです。コロナ禍もあり気軽に海外に出ることは難しいですが、学内にいながらグローバルを感じることのできる仕掛けを用意しております。
―3つのキーワードに沿って、教育の特徴がよく分かりました。最後に、外国語学部の今後の展望を教えてください。
宮原 かつての外国語学部は海外に出る人材を育てていましたが、今は日常の中の多様性を学ぶ場になっていると感じます。本学部にも海外ルーツの学生が多くなってきました。彼らは留学生ではなく、一般の学生として4年間を過ごします。「いつでもどこでもグローバル」の環境は、今後ますます広がっていきそうです。
大塚 学内だけなく、街全体、国全体が多文化共生社会になってきています。英語力、コミュニケーション能力を身に着けるだけでなく、多様な文化や価値観を認められるような人材を育てていきたい思いがあります。そのためにも、母語である日本語の学習も重要性を増していくのではないでしょうか。