学習習慣を定着させる「小テスト」と、生徒に勇気を与える「二者面談」が難関国公立大学合格の原動力。— 本庄東高等学校

学習習慣を定着させる「小テスト」と、生徒に勇気を与える「二者面談」が難関国公立大学合格の原動力。— 本庄東高等学校

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埼玉県の私立本庄東高等学校は、2022年に学園創立75周年を迎えた男女共学校。「特進選抜コース」「特進コース」「進学コース」の全3コースで国公立大学の受験に対応するカリキュラムを展開し、毎朝と放課後週3回の小テストも特徴だ。教員は頻繁に行う二者面談で生徒の背中を押し続け、多くの生徒は部活動にも励みながら志望する大学に進学。勉強にも部活動にも生徒を本気にさせる、同校の指導スタイルを紹介する。

蓄積された指導ノウハウで“東大合格”のバトンをつなぐ

本庄東高校は、前回の記事(東京大学に10年連続で合格者を輩出!やる気を伸ばし本気にさせる指導力に迫る!)でも紹介した、東京大学をはじめとする難関国公立大学志望者向けの「東大プロジェクト」を展開している。旧七帝大向けの対策に端を発した補習システムとしてスタートし、教員の士気高揚や指導ノウハウの蓄積によって2011年から2022年まで11年連続で東京大学に合格者を輩出。これまでの合格者の多くは、高校入学当初から東大志望だったわけではなく、「自分には夢物語」と考えていたというが、生徒を本気にさせるこうした取り組みの賜物だろう。2022年度には、コロナ禍で中断していた「東大プロジェクト講演会」を再開。大手大学受験予備校の校舎長を招き、参加した約30人の1・2年生が東大受験への意欲を高めたという。

東大受験を筆頭に、国公立大学の受験で必要な5教科の勉強は容易ではないが、同校ではコースを問わず国公立受験に対応するカリキュラムとフォローアップ体制を整備。例えば、1年次には複数の数学科教員が指導に当たる「サポートタイム」という補習授業がある。数学で壁にぶつかり、数学が不要な私立大学や、3教科型の公立大学志望にシフトする生徒もいるというが、目標を高く持つ大切さを伝え続けるのだという。

生徒と教員の「二者面談」で挑戦意欲を喚起

より高い目標に向けて努力する大切さは、東大などの最難関大学を志望する生徒に限った話ではない。同校では、自分が感じる限界を越えるための挑戦が成長につながることを1年次から伝え続け、「無難に合格できる大学でいい」「そこそこの大学でいい」といったマインドを変えていく。各教員がクラス全体の意識を高めるためにホームルームで発信するほか、生徒一人ひとりに向けて、より具体的なアドバイスや激励をするために、担任と生徒との間で頻繁に行われているのが二者面談だ。

二者面談では、過去に東大合格を果たした卒業生の模試データなど、高校入学から東大合格ラインにまで到達した成長曲線を見せながら、その道筋が実現可能であることを自覚させる。当初は「僕なんか」「私なんか」と身構える生徒もいるというが、教員からすれば、根拠のない激励や進路指導は行わない。日々の努力を怠らない生徒の意欲や資質に気づいているからこそ、時間をかけて背中を押し続ける。そのため、生徒の意欲や学習態度を把握し、大学受験での可能性を見極めるためのひとつの物差しとして、毎日の小テストがある。

学習習慣の定着や、生徒の成長がわかる「小テスト」

小テストは、毎朝の英単語テストのほか、放課後にも月曜日が英語、水曜日が数学、金曜日には国語のテストを実施。文系と理系に分かれる2年生以降は、理科や社会などの小テストも行われる。決して難解ではなく、授業の進度に合わせて既習範囲内から出題されるため、対策をすれば満点も難しくはないという。狙いは、毎日の学習習慣を身につけさせること。定期テストにもつながるため、生徒のモチベーションアップに寄与する部分も大きい。保護者からは「入学後に子どもの意識が変わり、日常的に勉強するようになった」という声も多いという。

また、例えば英語の場合、定期テストで高得点を取れなくても、小テストで少しずつ英単語の語彙が増えていくことは教員が把握できる。その上で、日頃から生徒の小さな努力、小さな成長を積極的に“ほめる”指導スタイルが特徴だ。「ほめる場面」「ほめポイント」を教員が作りだすことで生徒の自信が高まるのであり、生徒のみならず教員も日々の努力の積み重ねが重要なのだという。

高崎線の車内でこの単語帳を見ている生徒も多く、その様子で本庄東の生徒とわかる。
このように単語帳が擦り切れるほど愛用している。

総合型選抜など、年内入試に向けたサポートを拡充

近年は総合型選抜を中心に、小論文やプレゼンテーションを課す年内入試の募集人員が増加傾向にあり、早期合格を希望する生徒や保護者も増加。同校でも一般入試だけではない多様な入試対策が進められている。かつては生徒が志望大学の小論文の過去問を解き、個別に国語科の教員による添削指導や、担任による面接指導などを依頼していたというが、2020年から全教科全教員によるフォローアップ体制に移行した。生徒が添削指導の申込書をクラス担任に提出すると、国語科や社会科、理科、家庭科、保健体育科など、課題のテーマに応じた教科主任へと申込書が渡り、各教科主任が最適な教員に割り振って指導を行う流れだ。多くの高校では「小論文は国語教員が担当」と考えられがちであり、同校でも文章の書き方は国語科の教員が指導するが、テーマによっては他教科の知識がなければ十分な指導ができないケースがあるからだ。

例えば、日本語で論じた内容を英訳させる課題ならば英語科の教員、パワーポイントを使うプレゼンテーション課題ならば情報科の教員も指導に加わるため、国語科以外の教員に小論文指導のノウハウが蓄積されていくメリットもあるという。従来は「顔なじみの教員でなければ頼みづらい」という生徒の声もあったというが、添削指導の敷居が低くなったことで、2020年度の依頼数は約250件にのぼり、2021年度には約270件。これが年内入試の合格実績にもつながっているという。

基礎学力あってこその年内入試。安易な選択にも要注意!

年内入試対策を拡充する一方で、同校のスタンスとしては、一般入試で合格を勝ち取るために日々努力することが大前提。一般入試での合格ライン近くまで学力を高めた上で、志望校に入学するチャンスを増やすために、新たな選択肢として年内入試を検討していく生徒が多いようだ。というのも、年内入試にはリスクもあるからだ。小論文やプレゼンテーション課題には並々ならぬ準備が必要であり、覚悟を決めて行動できる生徒には合格の可能性も高まるものの、面接練習など一般入試向けとは異なる対策が必要になる。結果的に年内入試で不合格となれば、一般入試対策での遅れは否めず、安易には勧められないのだという。

また、面接では上手に自分をアピールできるコミュニケーション能力が求められるが、それだけでは不十分。特に理系の年内入試で基礎学力が重視されているのは、大学の授業についていくために不可欠だからにほかならない。それゆえ、学力が足りていない生徒が“一発逆転”を目指して年内入試に臨むのは避けるべきであり、そう甘いものではないのだという。このように、生徒の学習状況や性格、意向を把握し、さらには年内入試への向き不向きなどを判断して的確な指導を行うためにも、同校の二者面談が大いに役立っていることは間違いないだろう。

部活動に励むからこそ、勉強での集中力が向上

同校には運動部、文化部、同好会、計42のクラブがあり、1年次にはコースを問わず7割以上の生徒が入部する。部活動は平日だと最長で19時頃まで。多くの生徒が勉強との両立で大変さを感じるのは、時間的な制約だ。遠方から通う生徒が21時近くに疲れて帰宅した場合、そこから何時間も勉強できるわけではないが、小テストが毎日あることで学習意欲を継続させやすい。教員も「まずは小テストと普段の授業を大切にすること」を指導しており、生徒は漠然と「勉強しなさい」「両立させなさい」と言われるよりも、「まずは小テスト」という明確な目的が生まれ、少しずつでも勉強に力を入れやすくなる。毎日10分の小テスト対策だけでも、その積み重ねによって、部活動を引退した時点である程度のベースはできているのだという。また、文武両道を実践して希望の大学に進学していく部活動の先輩の存在も大きい。生徒は部活動を言い訳にすることなく両立させようとする覚悟が生まれ、同学年の仲間に「負けてはいられない」という意識も高まるのだという。中には、部活動に励みたい一方で「親を不安にさせたくない」と、1年次からコツコツと勉強する生徒もいるという。

どんな時代にも、学校生活の一番の楽しみが部活動であり、学校に来る意味を部活動に見出す生徒がいる。そんな生徒の保護者が、学習時間の少なさに不安を感じ、仮に部活動への参加を制限するとしたら、かえって学習意欲を減退させかねないという。同校の教員が強調するのは、部活動で学習時間が限られるがゆえに集中力が高まり、学習効果も高まる傾向にあるということ。勉強の大変さを理由に部活動をやめたからといって成績が伸びるとは限らず、むしろ悪化しかねないということだ。成績不振は部活動だけが原因ではないことが多く、勉強方法や姿勢しだいで短時間でも学習効果を高められることは、同校の合格実績が何よりの証となるだろう。

生徒と教員の信頼関係を育む活発なコミュニケーション

同校では、生徒が自分の目標や学習予定、学習記録を手帳に書き込み、定期的に担任が回収する取り組みも進められている。面と向かっては言いづらい内容を書く生徒もいるといい、担任は内容をチェックしたあと、コメントを添えて返却する。つまり同校では、二者面談を含め、生徒と教員との1対1でのコミュニケーションツールが活発だということだ。教員は生徒一人ひとりに合った指導がしやすく、密なコミュニケーションを通して生徒との信頼関係も築かれていく。生徒からしても、教員を信じて努力を続けることが、東京大学11年連続合格をはじめとする合格実績につながっているのだと認識できるはずだ。信じられる教員のもと、小テストを軸に学習習慣を定着させ、部活動にも励みながら自らの限界を越える大学入試に挑戦できる同校に、今後も要注目だ。

本庄東高等学校
住所:〒367-0022 埼玉県本庄市日の出1-4-5
電話:0495-22-6351(代)
FAX:0495-22-6333
HP:https://www.honjo-higashi.ed.jp/senior/
●JR高崎線本庄駅下⾞、徒歩約15分。埼玉県・群馬県内の複数駅からスクールバスも運行。

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