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昭和女子大学の6学部14学科のうち、いわゆる国際系学科に分類できるのは、国際学部国際学科・英語コミュニケーション学科、グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科の3学科だ。ただし、残る11学科でもグローバル志向の学生が増加傾向にあり、学科を問わず世界で力を発揮できる人材の育成に力を入れている。本稿では、全学的に充実度が高まる同大のグローバルプログラムについて紹介する。
2022年より全学共通プログラム「S-GLAP」がスタート
S-GLAPは「Showa Global Liberal Arts Program」の略。グローバル社会で必要な語学力・知識・マインド・スキルを4年間を通じて育成する、全学横断的なプログラムだ。多様な科目とプログラムを体系化(図参照)し、留学が必須ではない学科でも、グローバル社会で通用する力を高めることができる。
語学力はグローバル社会でのコミュニケーションツールとして、特に英語力の向上を目指し、他の初修言語にも挑戦が可能。また、国内外の諸問題や文化的背景について理解し、相対化する力を養う「グローバル基礎」や「グローバル応用」といった科目が用意され、学生の興味・関心に応じて履修することができる。さらに、昭和ボストンへの渡航プログラムや海外協定大学への認定留学に加え、オンラインでの言語交流やテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)との交流イベントなどを通じて、異文化適応力や実践的なコミュニケーション力を身につける。
従来、留学を卒業要件としない学科では、グローバルな学びへの挑戦意欲があっても、専門分野の資格試験対策や実習参加などの制約から、留学が容易ではなかった。そこでS-GLAPでは、大学の敷地内で完結する“オンキャンパス”のプログラムを充実させた。多様な本プログラムは、それぞれに必要な語学レベルや到達目標などが可視化されているため、個々のレベルに合わせてスキルアップでき、4年次には修了証が授与される。
隣接するTUJとのコラボレーションにより、毎日がグローバル
昭和女子大学のグローバル教育の強みとも言えるダブル・ディグリー・プログラムは、2021年からオーストラリア・クイーンズランド大学が加わり、現在は4大学との間で進められている。いずれも語学力に加えてGPAも重視するため、トップレベルの学生向けプログラムと捉えていいだろう。
一方で、大学敷地内にある環境を生かし、多くの学生がグローバルな学びにチャレンジできる点も同大の魅力と言える。
そのひとつが、2022年に開設したTUJとの同時開設科目である「写真の理論と実践−日米の写真文化」だ。国際系ではない人間文化学部歴史文化学科での開講科目だが、学科を問わず履修できる、写真を通して文化の違いを学ぶ科目だ。
また、科目等履修制度を利用して、TUJの開講科目を履修できるほか、TUJと昭和女子大学合同で実施している「日本語サロン」「英語サロン」に双方の学生が参加したり、昭和女子大学で学ぶ外国人留学生と日本人学生の交流プログラムにTUJの学生が参加したりする機会もある。TUJがすぐ隣にあるからこそ、各種プログラムに参加する学生の裾野が広がり、さまざまなレベルでグローバルを体感できるのだ。さらに、TUJとは教員同士のコラボレーションも進められており、交流の成果は学生指導にも還元されていくだろう。
オンライン語学学習「LEPP」が大好評
コロナ禍において、全国の大学が留学プログラムの中止を余儀なくされた中、昭和女子大学はTUJと連携したオンキャンパスでのプログラムやオンラインプログラムなど、学生がグローバルな学びを継続させるための選択肢を増やしてきた。
中でも、2021年度に全学部から約130名の学生が参加し、好評のため今年度も継続していくのが、「Language Exchange Partner Program(LEPP)」というオンライン語学学習プログラムだ。これは、海外の協定校と連携し、学生同士が1対1でパートナーをつくったのち、週に1回1時間ほど、オンライン上で互いの言語を学び合うというもの。オンラインでの語学レッスンは世間でも注目されているが、大学主導のこうしたプログラムがある点に、同大の積極性と先進性が感じられる。
“昭和女子流”の「面倒見の良さ」が学生の成長実感を高める
数々のグローバルプログラムが高く評価されている昭和女子大学は、大学通信の調査に基づく『進路指導教諭が評価する大学ランキング』において、「面倒見の良い大学」の上位にランクインする“常連”でもある。学業面で伸び悩む学生がいれば、教授会で個別のサポート方法が話し合われるなど、すべての学生をいかに成長させるか、本気で議論されている。
川畑由美国際学部長が「本学は学生に勉強させる大学です」と話すように、ダブル・ディグリー・プログラムや海外留学に厳格な成績要件を設定していることも、学生の意識を高め、主体的に学ぶ姿勢につながっているだろう。その意味で、昭和女子大学の「面倒見の良さ」は、アカデミックな意味合いが強く、学生が成長実感を高め、グローバル社会で活躍するための大きな支えになっていると考えられる。決して“手取り足取りサポートする”のではなく、学生が真剣に学業に取り組む意欲を全力で応援してくれる大学なのだ。
学生インタビュー
豊富なグローバルプログラムをフルに活用し、
日本語教育スキルや英語力を磨く
昭和ボストン(海外短期研修)+日本語会話パートナー + LEPP
人間文化学部日本語日本文学科4年
長谷川 舞美さん
高校時代に日本語教育に興味を持ち、日本語教員認定証が取れる日本語日本文学科を選びました。日本語の文法や教授法を学びながら、実際の日本語学習者であるTUJの学生を対象とした教育実習も経験し、実践力を高めてきました。また、外国人留学生と1対1で日本語会話の練習相手をする「日本語会話パートナー」というプログラムにも参加。初回に、韓国人のパートナーからいきなり年齢を聞かれて驚きましたが、年上には必ず敬語を使う韓国文化も知ることができ、自分の視点だけで物事を見ていないかを考え直すきっかけを得ました。また、やりとりの中で「スケジュル」や「ショピング」といった言い間違いが多いことに気づき、卒業論文は日本語学習者が陥りがちなカタカナ語の誤用分析をテーマに選びました。
一方で、日本語教育を勉強していくと、学習者視点で外国語と日本語を比較したり、「英語ならどうか」と考えたりする機会もあります。そこで私は、昭和ボストンへの短期留学や、外国人留学生とオンラインで会話ができる「LEPP」などに参加。「LEPP」ではイタリア人のパートナーとプライベートな相談をするほど仲良くなり、コミュニケーションツールとしての英語の価値を実感しました。高校時代は英語が苦手でしたが、小さな目標を着実にクリアしていくことでTOEIC®のスコアも上がり、大きな自信につながりました。所属学科にかかわらず、日本語教育のスキルから英語力まで、豊富なグローバルプログラムに挑戦できる昭和女子大学のメリットを、卒業までフルに活用したいと思っています。