高校時代の継続的な頑張りをありのままに評価する―法政大学

高校時代の継続的な頑張りをありのままに評価する―法政大学

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大学入試改革にコロナ禍が加わり、受験生の不安は増すばかり。そうした中、改革以前の入試が機能している法政大学は、入試の方向性を大きく変えることなく安心感をもって出願できる大学だ。その入試方針や対策法について、コロナ禍への対応も含め入学センター長の菊池克仁さんに聞いた。

自分の得意な科目を生かせる入試

―まず、法政大学の一般選抜全般に対する、基本的な考え方を教えてください。

4つのアドミッションポリシー(※)の最初に掲げている、「入学後の修学に必要な基礎学力を有する者」が一般選抜で求める受験生像です。もちろん4つの要件を全て兼ね備えていることが一番の理想ですが、人それぞれに力の入れ方は違うと思いますので、一般選抜は基礎学力を有している受験生を受け入れるという位置付けになります。

※法政大学のアドミッションポリシー
1.入学後の修学に必要な基礎学力を有する者
2.自ら考え、判断し、表現する一定の能力をもち、その能力をさらに高める意欲をもつ者
3.主体性を持って多様な人々と協働しながら学び、議論することで、知を深めていこうとする能動的な姿勢をもつ者
4.グローバルに視野を広げ、国際的な知識と表現力を獲得することに能動的である者

―法政大学の一般選抜は多様な方式がありますね

本学独自の3つの入試(T日程入試、A方式入試、英語外部試験利用入試)に加え、大学入学共通テスト利用入試、さらに、科目数もバラエティに富んでいるので、自分の得意な科目を生かせる入試になっています。

英語外部試験を活用した英語外部試験利用入試は、グローバル教養学部(GIS)が得点化する以外は出願資格型なので、各学部が定めたスコアを持っていれば、文系学部は国語もしくは数学、理系学部は数学の1科目入試になります。科目数は少ないですが、複数科目を課す入試よりも入学後の成績が伸びる学部・学科もあります。スコアをクリアするために、高校入学時から目標を設定してきちんと勉強してきた生徒は、他の教科もしっかりと勉強する傾向が強いようです。2021年度入試では、キャリアデザイン学部と法学部政治学科で新たに導入します。

複数の学部・学科、方式を併願することで合格率アップ

―英語外部試験利用入試は、同日に行われるT日程と併願できるそうですね。

T日程は2科目で受験できますが、英語外部試験利用入試との併願も可能です。またT日程入試と英語外部試験利用入試については、併願した場合、併願割引が適応されます。なお両方式に限らず複数の入試方式や学部を併願することにより合格率が上がります。併願パターンについては入試要項に例示していますので、参考にしてください。

―大半の学部が3教科で実施する、募集定員が多いA方式について教えてください。

法政大学の一般選抜は、基礎学力を見ることに主眼を置いています。特に主要科目の英語や国語、数学に関してはこうした傾向が強いですね。A方式は、2科目のGISを除き、3教科満遍なく学んできた受験生が対象です。科目ごとの基準点はありませんが、合格最低点は低くないので、苦手科目を克服しておく必要があります。GISは、22年から英語外部試験と国語、選択科目の3科目になります。

―大学入学共通テスト利用入試のB方式とC方式はどのような特徴があるのでしょうか。

B方式はA方式と同じ3科目ですが、学部の特徴に合わせて科目を設定しています。例えばスポーツ健康学部は、文系と理系人材の両方を受け入れたいのですが、文系学部の位置付けのためA方式の入試科目は文系型です。一方、共通テスト利用入試は、フレキシブルに科目設定できるので、理系の受験生も受けられるように、B方式は英語、数学、理科の科目設定もしています。

C方式は学部・学科ごとの科目設定ではなく、文系と理系それぞれ共通です。5教科6科目なので、国公立大志望者に活用してほしいです。

―毎年多くの志願者が集まる法政大学に合格するには、どのような入試対策が必要ですか。

一般選抜に関しては、とにかく基礎的な力を満遍なくつけて、苦手科目を作らないようにしてください。得意分野を伸ばすことも大事ですが、それ以上に理解が不十分な分野の知識を確実に身につけることが大切です。英語でよくあるのですが、微妙に迷う選択肢が出題されます。そこで得点を積み上げるには、確実な読解力や知識が必要になります。こうした学力を身につけるには、高校1年次から継続的に学習する習慣を身に付けている必要があります。

―大学入試改革を機に一般選抜の方式を変える大学があります。法政大学は基本的に傾向が変わらないので、受験生は安心感を持って臨めます。

過去問があり対策ができるのは大きいと思います。ただ、21年度入試は、法政大学に限らずコロナ禍の影響で出題形式など、多少変わる可能性がありますので、闇雲に過去問を解くのではなく、「こういうことを聞こうとしているんだな」「この辺がポイントなんだな」ということを意識しながら解いてほしいですね。一回問題を解いた後、踏み込んで考察することが大切です。法政大学入学センター公式YouTubeチャンネルに河合塾講師による英語解説講義を掲載していますが、問題の傾向だけではなく、過去問に取り組むポイントも指摘していますので、ぜひ参考にしてください。

主体性評価は高校時代全般の取り組みを振り返る機会に

―21年度入試から主体性評価の一環として、高校時代の取り組みをインターネット出願時に入力するようになります。

合否判定には用いませんが、学力の3要素の一つである、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」をもって学内外で活動・経験してきたことを入力してもらいます。自分が主体的だと思えば、それは誰にも否定できないことです。社会活動だけではなく、英語民間試験に向けた経験をまとめるなど、高校時代に取り組んできたこと全般を振り返る機会にしてほしいですね。これだけ頑張ってきたのだから、必ず実力を発揮できると思える、自信を持って入試に臨めるツールにしてほしいと思います。

―新型コロナウイルスへの対応状況を教えてください。

一般入試を受けられなかった受験生は、共通テスト利用のB方式とC方式のいずれかに振り替えます。追試などを実施する大学もありますが、全学部で共通テスト利用入試を実施しているので、合格発表日を後ろ倒しにすることで、対応できるのです。共通テスト利用入試を利用しない受験生も、共通テストを受けておいてほしいですね。

―コロナ禍での試験実施体制は、いかがですか。

例年より試験会場を増やすことにより、文部科学省のガイドラインに則った、隣同士の間隔を1m以上あけ、会場を定員の半分に収めるなどの対応を行います。移動をしたくないと考える受験生が例年より多く、地域会場の受験希望者が増えることが予想されます。この点についても、全国10カ所の会場を余裕をもって確保しています。

―最後に受験生に向けてメッセージをお願いします。

授業が一時なくなり自分で勉強しなければならないなど、例年以上に苦労をしていると思います。進路を決めるためには、自己分析が重要です。そういう意味では、コロナ禍だったからこそこれまで以上に自分自身と向き合える時間を作ることができたのではないでしょうか。

本当に行きたい大学に、自信を持ってチャレンジしてほしいと思います。

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